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蜂寅企画中尾のお江戸の話

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お江戸のよもやま話
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「葛飾北斎のまなざしについて」の話

「葛飾北斎のまなざしについて」の話

わーー!すいません、本日は締め切りに追われております故に
かんたん更新とします。

「北斎漫画』江戸百態から好きな絵を紹介します。
まずはこの『ふとっちょを観察したよ』スケッチ。

かと思えば、瘦せぎすのガリガリスタイルをスケッチ。

後ろ向き寝姿のおかみさん(ふとっちょ&がりがり)の姿に注目です。
体格差をよく捉えていますよね。
葛飾北斎のまなざし(視点・観察眼)には驚かされます。

風に吹かれ

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『不夜城吉原、今宵限りの特別イベント』の話

『不夜城吉原、今宵限りの特別イベント』の話

コウ暑いと、何処へも出かけたくありませんねえ。
暑さで私のような出不精も増えていることでしょう。

客商売の方々は、それでもなんとかお店に来ていただくために
苦労なさっていることと思います。

サテ。本日は

江戸の不夜城『遊郭吉原』(よしわら)のお話。
吉原は江戸幕府公認の遊郭。

本日8月1日は(八月朔日=八朔とも)
遊女たちがみんな揃って 白の小袖(白無垢)を着る 
という特別イベントが開催

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いつの時代もねこがすき!お江戸の猫好きの話

いつの時代もねこがすき!お江戸の猫好きの話

本日は江戸のペット・動物たちのお話。

あなたは犬派? 猫派?一歩間違えれば、戦争を引き起こしかねないこの質問。
愛する気持ちに貴賎なし、みんなちがってみんないい。
というわけでこのトークは終了にしたいところですが、江戸においてどっちが人気だったかという点においてのみ答えを出しますと・・

江戸では
猫飼い人口の方が多かったのです。

その理由は、屋根裏をネズミが徘徊していたから。
かわいいだけで

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『ちちんぷいぷいって何? お江戸の効果抜群おまじない』の話

『ちちんぷいぷいって何? お江戸の効果抜群おまじない』の話

江戸では、おまじないが習慣として根付いていました。

「病気や天災に対処する科学的手段がなかったから『おまじない』に頼るしかなかった」というご意見も、マァたしかにおっしゃる通りです。
しかしおまじないを非科学的と切って捨てるは簡単です。けれど今に伝え残っているのは、どういう理屈かわからぬが『効く』からであります。

そして
土壇場瀬戸際がけっぷち、切羽詰まった時に限らず、
神頼みをせずにはいられな

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『お江戸で一番推したい神様』

『お江戸で一番推したい神様』

本日は、江戸の神様についてお話したいと思います。

先日「稲荷信仰」について少し触れましたが
江戸は『いせや 稲荷 に犬の糞』が名物と言われるほど稲荷信仰がさかんでした。しかしそれだけではなく、万物に神が宿るとし『八百万の神々』を大切にしていました。

山や川、森や海などの自然界だけなく、
田んぼ、厠、台所・・・生活の身近なところにも神様が存在するとして共に生活をしていました。

商売人であれば毎

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お江戸の花火の話。『「たまや〜」って何?』

お江戸の花火の話。『「たまや〜」って何?』

隅田川花火大会が台風の影響で延期ですってネ。
しっちゃかめっちゃかになるよりは、それがいいですね。

サテ。夜空に花火が打ち上がる時、我々は「た〜まや〜!」と
叫んでしまうものです。え?最近は叫ばない?うるせいやい!
叫ばないにしても、

花火=「た〜まや〜!」というこの図式は、我々日本人のDNAに深く刻まれてしまっているわけです。

でも『たまやってなに?』というのが本日のお話(お江戸の夏の過ご

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