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524.どんな立派な花束よりも、たった1本の売れ残ったお花で喜ばれる…。
coucouさんのお仕事論㊵
1.魔法の言葉って本当にあるんだね
あいかわらず中小企業、商店会の悲鳴が続いている。
でもね、もう少し、あと少しで567は終わるんだよ。
インフルエンザ並みになれば世界で一番日本は病院と病室の数は多いのだから、ひと安心。
でもね、終わってみればただの風邪、どうするんだろうね、これからの日本
は…。あとは増税する以外ないのかな~
だけどね、567があっても、終わってもこの現状はどう変わるんだろうね…。さらにとどめとなる新年度が訪れる…。
今の時代はね、業種、業界関係ない、お花屋さんや八百屋さんだって苦しんでいるんだ~
この仕事は生ものを扱っているため食品ロスも多い。
魚屋さんだっておんなじ~
どちらにしろ、この3年間は堪え難きを堪え、忍び難きを忍という壮絶なときを過ごしてきたことは間違いはない…。
また、全体的に売り上げが上がらず、ただ「座して死ぬ」のを待つ企業や商店が多いことが目立つ。
そして、これから寒さが到来~
でもね、こんな状況化でも売り上げを死守しているところも見逃すわけにはいかない気がする。
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ある日、coucouさんの顧問先である花屋さんと八百屋さんと3人である店を眺めることになった。
2時間くらいかなあ?
特に言葉を交わすわけでじゃあないんだけど、じっとお客の流れを見続けていた。すると、突然八百屋の社長から口火を切った…。
「coucouさんよ。何でこの店には客が多いのかねぇ…。価格なら俺の所の方が安いし、立地も俺の方が駅に近いし、通行料も多い。それなのに何でこの店の客が多いのだろう?店員が優れているわけじゃあないし、俺にはどうしたらいいのか、もうわかんねえよ…」
一緒にいた、花屋の社長とcoucouさんはただ黙っていた…
「もう、個人店の時代ではないのかなあ…。正直わかんなくなった…」
と、腕を組み、眉をしかめながら、八百屋の社長はただ苦悶していた。
そこへ、商店街の近所に住んでいるお婆さんが突然声をかけて来た。
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2.魔法の言葉「けちるな!!節穴め!!」
「おやおや、でかいのが3人並んでつっ立って、営業妨害だよ!。そんなところにいたら。でも何やっているんだい。へへっ偵察かい。」
「そうだよ、偵察だよ。悪いかよ。」
「しかしなあ、よく入っているなあこの店は…」
すると、このお婆さんは突然いい出した。
「当たり前だよ~お前の所とは訳が違う。お前の店は努力が足らん!」
「なんだよ。俺は努力をしている。毎日良い素材と偵察して少しでも価格を安くしている。」
「じゃあいうけど、あんたのところになぜこれだけの客が来ないんだい~」
「…。」
「じゃあ教えてやろうか~それはな。良くこの店をみてごらん~あんたの店とどこが違うか?どう努力しているのか?見えないのかい?このお客の姿が・・節穴め~」
われわれ3人はこのお婆さんに怒鳴られてしまった…。
だけど、何が、どこが節穴なの?
でも、じっとお客の動向を見続けていたら、不思議な現象を感じた。
それはお客の滞在時間とおかしな込み具合と、楽しそうな表情のお客たちの姿だった。
この店は真夏の真っ盛りに夏バテを防ぐ野菜を中心に調理し、冬は鍋料理。その野菜の前で試食することができるんだ。
さらに調理方法などのハガキサイズ大のレシピカードがあり、お客は調理したものを食べながら、カードを手にしながら、そのまま野菜を買ってレジに向かっている。
このことは3人とも前々から知っていたが、あえて問題視してはいなかった。そして、その調理されたものが無くなるとすぐに追加で揚げたてのものや煮たものが次々と出されていく。
これがお客を呼び込む秘密だったんだ。
また、店にとってもある意味、在庫処分ができ一石二鳥の考えに近い。
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「あんたはケチケチしているのだよ~原価がどうのこうの、いつも言っているだろ~試食させろ、って。聞く耳がないのだよ~あんたはね…」
確かに、八百屋さんが試食と言ったって…そんな考えは考えられなかったんだ。当たり前だけど、この婆さんはよく見ている。
「婆さん、ごめん。ありがとう~これだ~これが足らなかったことだ。」
彼は、すぐさま店に戻り、明日から試食を始めることにした。
そして、調理も考える。この冬は、カレー味や辛い味付けした野菜など約10種類ぐらいのメニユーを編み出し、これからは鍋、オリジナルのカレー鍋を考える。季節ごとに店頭に大きな皿を並べた。(無料で試食ができる)
お客は次々と平らげていく。
さらにわずかばかりだが小さなパツクに調理した野菜を500円以上お買い上げのお客さまにお土産とした。
さらに、調理品(調理済み)を店頭で販売することにした。
最近では、弁当や総菜の販売まで手掛けるようになった。
もちろん、言うまでもない~
売れている…。
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3.魔法の言葉「けちけちしているか?」
私たちは他人が何か新しいものを手がけると、とかく否定し、けなしたり、認めようとしなかったりする場合があるよね。
それは、自分の専門的知識や体験、経験によるところが大きいのだと思う。
だけどね、専門的になればなるほど見えなくなっていくもの、失うものも多くなるんだよ。
そのため一般の素人と呼ばれる人たちの意見(考え)などを嫌う、又は聞く耳をもたなくなってしまう場合が多い気がする。(専門分野、専門家ほど聞く耳がない…)
ここでもうひとつの面白い出来事が生まれた。
それは一緒にいた花屋さんなんだ。
八百屋さんも花屋さんも日々毎日、毎朝その日の仕入れを行う、どちらもそれだけ長持ちする商品ではなく、厳しい商売なんだよね。
(毎日、仕入れ値が違う)
なぜって、花も野菜も枯れてしまえば終わりだもの。
さらに、日々の処分費でさえお金がかかってしまう。
一本いくらの原価に対して、包装費、配達、人件費、その他の経費などを考えるとついついけちけちしてしまう。
当たり前のことなんだけれど、日々処分する花の姿に胸を痛めていた…。
だから真夏の商品仕入れなどはいつもリスクと悩みが続く。
このお婆さんの話を聞いていた花屋さんも実は次の日から考え方を変えた。
それはね、その日の閉店間際の一時間前にお店の花を一本ずつだが、通行人に配る作戦を取り入れるようにしたんだ。
それも女性ではなく男性中心に配るんだ。
女性と比べて男性はあまり花に興味のある人は少ないけど、「好きな人に差し上げて下さい」というメッセージ付きにして差し上げる。
もしかすると奥様か、娘さんか、彼女か、お母さんかはわからないけれど、誰かにはきっと差し上げてくれるだろう、という考えだった。
だからといって萎れた変な花は配れない。
あとは店側の判断だよね。
花屋の店主にはあの八百屋さんが言われたあの言葉が頭からこびりついて離れないという。
また、あの婆さんが来た~
「あんたはけちけちしているのだよ~原価がどうのこうの、いつもいっているだろ~試食させろ、って。聞く耳がないのだよ~あんたはね…」
そう、あの言葉を想い出したんだという。
そう。いつも原価、原価と原価ばかり気になり、しかし残った在庫を捨てて、その繰り返し。そして、けちけちとしてきた。
食べ物は食べさせなければ味はわからない。
花だっていらないという人には必要ないもの。
でも何が嬉しいかといえば、たとえ一本でも薔薇の花をもらったら、きっと自宅に飾るか、誰かに差し上げるか、差し上げたらもらった人は必ず嬉しいはずだよね。
そこで彼はそのお婆さんに薔薇の花を1本差し上げた。
すると、涙を流して喜んだ・・。
「おお、おお、こんな婆さんに薔薇の花なんて、くれる人がいるのだ…嬉しいのう…」
その姿を見た花屋の店主はこの作戦を思いついた。
どんな立派な花束よりも、たった1本の売れ残ったお花で喜ばれる…。
人間って、不思議だね…。
ちなみにこの薔薇の花の原価を訪ねてみたら1本当たり、20円から30円ぐらいだという。捨てればただのゴミだが、差し上げれば後に何倍ものお返しが来る。
やはり、商売の基本は喜ばれてナンボの世界だよね~
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coucouさんです、みなさんごきげんよう~
本日から、何とか日常生活に戻った気がする~
12月は顧問先の商店街さんたち様々な相談会が始まる。
みんな若い~
2代目、3代目さんたち~
ここは、初代からお付き合いのある商店街さんなんだ。
いつのまにかcoucouさんが一番年上となった~
この商店街はね、八百屋さん、花屋さん、クリーニング屋さん、電器屋さん、婦人服、美容エステサロンさん、もみほぐし屋さん、写真屋さん、金券ショップ屋さん、喫茶店、メガネ屋さん、アクセサリー小物店さん、美容院さん、生地屋さん、ラーメン屋さん、そば屋さん、レストラン、インド料理屋さん、定食屋さん、ゴルフ屋さん、健康食品屋さん、その他が集まっている。
そう、毎月1店舗、顧問料を3000円もいただいている、coucouさんのお仕事では一番楽しい仕事~
何でかって?
みんなの仕事の大変さ、苦労、良さ、それぞれのノウハウを教えてもらえる場なんだもの。
みんなの共通はね、お話し好き~
coucouさんはね、みんなのお話を聞くお仕事~
毎日、毎日、この商店街にはドラマがある。
喫茶店に行くと、ほとんどがなじみのお客さんばかり、みんなのお話も面白い~
実はね、ここはね、coucouさんの癒しの場でもあるんだ。
ここのお仕事がね、一番楽しいかもしれない。
どうして?
それはね、小さなお店も大きなお店も、やっていることはまるでおんなじ。お店の規模や働きさんたちの人数と売り上げがが違うだけなんだもの。
ここでcoucouさんはね、お客様の動きや、お店の人たちの問題解決のお手伝いをしているんだ。
(他のビジネスにすべて活かしている)
もうすぐ、クリスマス、来週からみんなで一緒に飾りつけ。
誰からにも頼まれていないけれどcoucouさんも大きなツリーを一緒に運び出して、取り付けする。今では、それが当たり前になっているけれど、みんなも楽しみながら取り付けをする。
とっても大変なんだけれど、みんなの笑顔がいい~
そうなんだ~
とても家庭的、アナログの世界~
昨年は、入院していたため、20年ぶりにお手伝いができなかった…。
そう、クリスマスも、年末も、お正月もなく終わってしまったので、正直、coucouさんは昨年から年を明けていない…。
だから、とても楽しみ~
でもね、みんなはcoucouさんに手伝わせないように考えているみたいなんだ…。心配してくれるのは嬉しいけれど、coucouさんの楽しみがなくなっちゃう~これは困る~
そう、今年はね、クリスマス、年末、お正月を迎えることが出来たなら、感謝したいんだもの~
さあ、これから来年の準備にかかるんだ~
こんどこそ…
coucouさんのホームページだよ~みてね~
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Character design©NPО japan copyright association Hikaru
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