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のぐとも企画室

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マーケティング、コミュニケーション、商品企画について、ほぼ体験に基づく考察を書きます
運営しているクリエイター

#コミュニケーション

インテリジェンスを信じて 再び

インテリジェンスを信じて 再び

「PRポイントは一つに絞れ」

「説明は1行で」

まだそんなことを売りにして、
コンサルやセミナーをやってる会社がある。

社内のセンスがない上司の承認を得るためならともかく、
顧客のインテリジェンスを侮ってはいけない。

作り手以上に、本能的に本質を見極める眼力がある。

この商品の良さは、文庫本一冊読まないとわからない。
読んでも半分くらいしかわからない、だっていい。
わからなさは、最強の価

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感情を押し付けない

感情を押し付けない

「TBS世界遺産」の杏さんのナレーションがとても良いです。この手のナレーションは、変に重々しかったり、感情込めるよりも、丁寧に淡々と話す方が、心に響くんですね。語り手が酔っていると、それがノイズになってしまうのです。

先日、街頭の献血募集の呼び込みで、腰をくねらすくらい懇願的に叫んでいる人がいましたが、なんだかとても安っぽくいかがわしい感じがしました。

また、数年前あるイベントで、東日本大震災

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鈍刀の方が良く切れる

鈍刀の方が良く切れる

刀は少し鈍い方が良く切れる、と小林秀雄は言いました。
元は徒然草の「よき細工は少し鈍き刀を使うといふ」かもしれないですが、そこはどうでもいいです。

吉本隆明さんはそれを受けて、そこをわかっているところが、江藤淳が小林秀雄を超えられなかったところ、と返します。

間違ってたらすぐ取り消す程度の考察なんですが、それを聞いて、写真の世界でいえば、なんだか土門拳と木村伊兵衛の関係にも似ているような気がし

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CP+2021への期待

CP+2021への期待

写真映像イベントCP+2020が、新型コロナウィルスのリスクから開催中止を決定しました。残念だけどしょうがない。「英断」と言う人もいますが「順当」な決断というのが正しいと思います。

ということはさておき、、、

CP+の課題は、名前は変われど、本質は今だにカメラショーから抜け出られていないことだと思います。CameraからImagingへの拡張も進まず、Photographも添え物的な位置づけか

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三番煎じで味を出す

三番煎じで味を出す

「日本初の」だとか「日本最大の」とか、スケールや先進性をアピールするほど、その小ささを感じてしまうことがあります。必死さの空回り。

当事者も、そこが重要だと思っているわけではないけど、他人に説明するときに、わかりやすいから。あと、自分たちを鼓舞するために使う場合もあるかもしれないです。

でも、言えば言うほど器が小さく見えてしまうことがある、ということを心しておいた方がいいです。

ずいぶん昔、

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リーダーかスタッフか

リーダーかスタッフか

A or B → Leader  (A+B)÷2 → Staff

事業経営に哲学を持っていないと、リスクを取って大きく舵が切れない。目の前の課題を一つづつ解決していけば凌げるのは、緩やかな右肩上がりの成長時代のことです。いっとき、「集中と選択」という言葉が流行しましたけが、それがなかなかうまくいかないのは、結局、捨て切れないことなんです。ケチな人ほど退却できないといいます。そんな人の常套句は「い

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タイアップはコスパで決めない

タイアップはコスパで決めない

言葉にすると当たり前なのに実際はほとんど出来ていないことを書きます。(何度も話してるので、またかと思う人もいるかもしれないけど)

協賛やタイアップなどの話があった時に、ごく当たり前のように費用対効果を考えて判断します。「メリットは何か?」「費用に見合うだけの効果があるか」と考えながら提案を聞く、当然ですよね。問題は、その効果の時間軸です。大切なポイントは以下の3つ。

1.その企画の目指すものに

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