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2024年1月の記事一覧
【なかがわよしのの61曲カヴァー企画】「Stepping Stones」G.Love&Special Sause
マウスピースが合わない。イサミは夜中の歯軋りが酷くて、歯医者で勧められた。だが、ハメている最中の違和感にいつまでも慣れない。だから毎朝起きるとマウスピースはいずこかへ。
そもそも歯軋りの原因は肥満で、プールでのウォーキングを医者に推奨されたが、そもそも費用がない。お酒を減らして、それをプール代に充てればいいのだが、知らないふりをしている。ごまかしの日々。
そんななか、尿道結石で悲惨な目に。チ○
【400字小説】平日
平日休みは得した気分に。
ユウコはディズニーランドが好き。
平日に山梨から遊びによく行く。
でも遠方に住む友だちのオリやリツメは
土日休みで、都合が合わない。
だから、ひとりディズニーする。
カラオケもひとりで、
すき家にひとりで入れるくらいひとりに慣れた。
「土日休めないのは大変だね」と
言われるのは好きじゃない。
哀れに思われてる気がして。
オリもリツメともコロナ禍直前に会ったきり
会っ
【400字小説】素直
誰かを待っている彼女を、ハヤシは見ていた。
かわいらしい子だなあって、おじさんらしく。
結婚15年目の40歳。
娘がふたりいる。
専業主夫なのは心を病んでいて、
働けないっていう冴えないオチ。
お腹が空いたファミレスで
今かとハンバーグセットを待っている。
ハヤシは日々、ハンバーグしか食べない。
お口も考えもオコサマ。
幼い頃、貧乏でゼエゼエハアハアだった家庭に育った。
その反動で毎日憧れだっ
【400字小説】保険
忘れた頃に好きだった彼女からLINEの返事。
オウジはその恋を諦めていたので、淡々と受け止めた。
今さら追いかけても、遅いレスポンスに
振り回されるだけだと、自分に言い聞かせる。
保険レディの仕事をしているから、
その勧誘に繋げる気だろうと警戒。
でも、初めて会ったスタバの窓際の席で
ひとり読書していた彼女の横顔は美しくて、
2年半経っても忘れられない。
ほかの客ことのもお構いなく、
気がついたら