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「職場ではスーツ」に固執する必要ある?

おはようございます。

『今日もスーツ着て出社か…』

そう思ってスーツ着ている時にふと、”スーツを着ることへの必要性”に疑問を感じるようになった。在宅勤務が増えてスーツを着る機会が少なくなった。そうすると「スーツを着なくても仕事できるじゃん」と長年気づかなかったことに気づかされる。

もちろん工事作業員といった安全第一の職場や、警察官など服装で威厳を示す場所においては、特定の服装でそろえる必要があるが、現場に出ないホワイトカラーに従事しているビジネスパーソンにおいては、わざわざスーツでバシッと決めて出社する必要がないのではないかと思う。

上記の理由について、さらに掘り下げていきたい。


ジェンダー的視点から

まずはジェンダー的視点から見ていく。

「男らしさ」「女らしさ」「LGBTQ」などジェンダーに関するワードを多く聞くようになり、ジェンダーへの関心は日に日に高まっている。それに加え、日本は他の先進国に比べ男女間における差別が根強く残っていることもあり、「性」に関連する問題は早急に解決しなければならない由々しき事柄である。

そのためにも、服装はこの問題を解決に導くために重要である。事務職において、男性はかっちりビジネススーツで、女性はビジネスカジュアルで仕事していることがほとんどだろう。ほとんどの人はそれに関して何も感じることはないだろうが、LGBTQの方からすると、男性or女性のどちらかの服装に合わせなければならず、自認している性と異なることに息苦しさを覚えるだろう。そこで、性に囚われる服装はやめて、自由度の高い服装の着用を容認させることで、性差別の解消に向かっていくだろう。

業務の視点から

スーツを着ると、ピシッとした気持ちになる。もちろんこれは、いい意味では、適度な緊張感を持つことができ、決められた仕事を従順にこなすことができる。その一方で、デザイン会社やイノベーション推進チームに代表されるように、創造力や発想力が必要となると、従順なことだけでは成果は出せない。成果を出すためには、自分の頭の柔軟性を鍛えるとともに周りの環境を変えることも大切である。そうした時に、服装の自由度を上げたり、職場のレイアウトを変更することで、社員の緊張感がほぐれて、いいアイデアが湧いてくるだろう。

また職場でスーツを着用していることで常に「お互いを監視している」という気持ちになりやすい状況となる。集団に属していることをスーツで周りに示すことで、「常に規律重視で行動せよ」と無意識に認識させられる。一見よさそうに見えるが、場合によってはそれがストレスとなり、職場にいづらくなったり、かえって仕事に集中できないという状況になる。しかし、ある程度カジュアルな服装で職場で過ごすようになれば、過度な緊張感はなくなり、上司との距離感もいい具合に解けてコミュニケーションがとりやすくなるだろう。実際にいくつかの企業では、職場の服装をスーツ⇒カジュアルな服装に変更したところもあるので、このような動きがさらに広まることを期待したい。


幅の効いた環境づくりをしていこう

今回は「職場でのスーツ」事情について述べてきたが、それ以外にも「〇時から△時までを勤務時間とする」といった、固定的な決め事が世の中にはたくさんある。しかしジェンダー差別の解消・コンプライアンス・SDGs・働き方改革など、社会から企業に求められている事案はすごく増えている。そのような状況で、締め付けばかりしていては、そこに従事している人は規制に縛られ息苦しくなってしまう。

そうではなく、「今日はカジュアルな服装で行こうかな」や「Aさんは◇時まで、Bさんは×時までの勤務だね」といった個人個人に合わせた幅の効いた仕組み・環境づくりを行うことで、様々な要求に対して臨機応変に対応できるようになるだろう!

また、服装や勤務時間以外にも様々な「規制」、それもあいまいな基準で作られた規制に縛られていると感じる部分がある。規制を作るのならはっきりとした具体的な基準を設ければいいし、規制する必要が無ければ即座に撤廃すればよいだろう。それらについては後日別記事で述べていくことにする。

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