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好きなことでなければ生き抜けない【インターン就活記inアメリカ】

こんにちは、NIMOです。日本で社会人を数年経験したのち、アメリカの大学院(MBA)に来て経営学を学んでいます。(筆者の自己紹介記事はこちら

最近は日本でも一般的になったかと思いますが、アメリカの学生は夏休みなどの長期休暇にインターンとして企業で働くのが主流です。筆者もアメリカ大学院1年目にインターンの仕事を見つけるための「インターン就活」を経験しました。

日本にいたときはアメリカで名の通っている外資系コンサルファームで働いていたし、今はMBAにも通っている。優秀ささえ示せればアメリカでも何かの仕事はあるだろうと考えていた筆者は甘かった。

やれそうだと思う職に数打っても全くうまくいかず、「好きこそものの上手なれ」とはこういうことなのかとよくわかったインターン就活でした。


”What do you really want to do?” (本当にしたいことは何?)

アメリカでインターン就活するにあたって、MBAの学校関係者を中心に多くの人にアドバイスを求めました。そこですぐに気が付いたことがあります。

皆、"What do you really want to do?", "What is your dream career?"と聞いてくるのです。そしてそれが最も大事だと。大学のキャリアマネジメントのDebbie、Michael、1個上の先輩のStefanie、就活中にコンタクトした社会人たち。いろんな立場の方から聞かれました。コンサルに出願しまくっていたとき、おそらく筆者の話しぶりが"Authenticでない"、つまり心のそこからの本音っぽくないのが透けて見えていたからかもしれません。(余談ですが、アメリカ人って相手が本音でないときには本当によく気づくなと感じています。そこはやはり個人主義の国、自分の本音を上手にコミュニケーションすることの重要性は日本以上に子供のころから教育されてきたのではないかと想像しています。)

個人的にはこういったことは日本での就職活動やキャリアの中ではあまり聞かれたことがないのです。新卒の配属時や、コンサルに入ってからアサインの希望を軽く聞かれるくらいでしょうか。今でこそ薄まっているのかもしれませんが、配属ガチャで割り当てられた職種やアサインされるプロジェクトを黙々とやり続けることで良しとするのが共通認識だった気がする。

ちなみにアメリカのインターンの話に戻り、コンサルの就活がうまくいかず、職種の幅を広げてできそうなものには何でも応募したもののうまくいかず、悩んでしまった私は、アメリカで長く活躍する日本人の方にキャリアのアドバイスを求めました。そして、「本当に熱意の持てるもの1本に絞ってそれを死ぬ気でやりなさい」とアドバイスを受け、マーケ職にターゲットを絞り直し応募し続けたところ面接に呼ばれるようになり、最終的にAI関連のスタートアップでマーケのインターンの内定を獲得したのでした。

世の中は、優秀な奴で溢れている。

コンサル就職がうまくいかなかった後、そしてターゲットをマーケ職に絞るまでの間、職種の幅を広げて「これならできるかな~」と思う職に数を打つも、まったく面接に呼ばれない。明らかにスキルや経験の規定を満たしていても呼ばれない。社員とコネクションを作ってあの手この手で面接に呼んでもらうも、面接が通らない。

まあ想像に難くないのですが、既定を満たしている候補者は何千何万といるということでした。人口が日本と違いますし、転職が一般的なアメリカではジョブマーケットに人があふれている。そして面接官との基本的な相性に問題がない場合、その面接官がポジティブな反応をしてくれたのは、「筆者がその仕事が本当に好きで熱意がある」ということを示せた場合のみでした。

よくよく考えてみれば、経営大学院(MBA)に来てまず思ったのは「どいつもこいつも自分より意識とコミュ力が高く勤勉で優秀でしかも性格がいい」ということでした。右を見ても左を見ても自分の上位互換。こういう人たちが他の学校やジョブマーケットにも溢れているのでした。

このことをよく理解する前は「前にやっていた職種が最も就活しやすいだろう」という考えで経営コンサル業界を受けていました。コンサル自体は好きでしたし。しかし、周りには私よりコンサルに熱意があり優秀な人材で溢れている。こんなモチベーションでは難しかった。

そして筆者には、実は本当にやってみたい職種があった。実はデータアナリティクスを使ったマーケティングをやってみたかった。派手なプロモーションなどをやってみたいということではなく、顧客分析をしたり市場についてより深く理解する経験をしてみたかった。そしてコンサル就活が全滅した後、ターゲットをマーケ職に切り替えて就活したところ、モチベーションも上がり、自分の面接での会話も本音ベースで自然になり、そうして自分はカリフォルニア州のAI系のスタートアップのマーケ職 (データアナリティクスあり)のインターンを獲得するに至りました。

好きなことを選ぶのはリスキーなのか

自分が好きなことというのはまわりからも人気で、それを職にするには競争率が高すぎることはままあると思う。リスクをってそれを目指すくらいなら、確実に手に入り、確実にやれそうなことやった方がいい。自分も保守的な性格なのでそれはわかる。

しかし、こなすようにやっている仕事やものごとにだって、どこかで壁はやってくる。そのときに熱意がなければ乗り越えられないし、好きでやっている人には勝てない。その時にはすでに方向性を変えるのが難しくなっているかもしれず、やりたくもないことから抜けられない状況になっていることの方がリスキーではないかと思うのです。あるいは、一度の人生で本当にやりたいことをやれないリスクの方が大きいのではないかとも思うのです。

そうして自分の本当に好きなこと、熱意の持てることを勇気を持って選択していくことこそが、理想のキャリア作りやオリジナリティにつながっていくのだと思います。

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