マガジンのカバー画像

演劇企画ニガヨモギ

8
運営しているクリエイター

#舞台

わたしはあの日、

わたしはあの日、

気が付いていたら書いていた。

詩、とはっきりは言えない。
詩のようなもの、でいい。
日記だと思ってもらっても構わない。

「わたしはあの日、」

様々なあの日の記憶が蘇ってくる。
わたし自身のあの日。

しかし、全てのあの日は「わたしだけ」の日々ではなく、必ず誰かが、何かが共に在った。

はっきりとした言葉にはならない、できない、何か、何者か。

無理やり葬ったものでもあり、傍観してきたものでも

もっとみる
「山猫からの手紙」再生に向けて

「山猫からの手紙」再生に向けて

コロナが収束したら

「中止公演の顔合わせ」をやろう。

今回の主演俳優に公演中止を電話で伝えたところ、そんな話になりました。

「中止公演の顔合わせ」の機会にみんなが繋がって、それがまた次の顔合わせに繋がったら。

演劇企画ニガヨモギ以外の場でもみんなの元気な顔を見せてもらえたら、とても嬉しいです。

これはわたしのエゴになってしまいますが。

わたしは例え公演をやらないとしても、できるだけみん

もっとみる
公演中止のご報告

公演中止のご報告

今年9月3日〜6日に予定しておりました

演劇企画ニガヨモギ主催「山猫からの手紙/別役実」の公演は新型コロナウイルス感染症の影響により、中止を決定いたしました。

約1年半前から企画準備をしてきて、緊急事態宣言真っ只中である先月から今月の間も公演を行うことを前提に凡ゆる準備を進めてきましたが

熟考した結果、やはり先々の見通しを立てることができませんでした。

応援してくださっていたお客様、関係者

もっとみる
演劇の主宰としての考察②

演劇の主宰としての考察②

演劇に関わらず、どんな分野でも長い歴史の中で築き上げられて守られてきた文化や伝統がある。そこから新たな表現の開拓を模索することはそう簡単なことではない。

難しさという一番の点は、わたしの中では技術ややり方よりもまず、伝統を重んじてきた人へ、変化の理解を得ることである。今までうまくいっていたものや、築いてきたもの、守ってきたものへ別の視点の、新しいことを始めるのは誰だって不安を感じるものだし、中に

もっとみる
演劇の主宰としての考察

演劇の主宰としての考察

演劇は劇場で、生で観てこそ真の価値があることは変わりないのかも、しれない。

それでも今、このコロナ騒動の中で劇場での公演は自粛による中止続出。その代替案として無観客芝居の動画配信などに焦点が当てられ始めている。

アートへの支援金サイトなどでも、募集要項では「三密を避けた動画の作成」とあり、それは完全にリモートで撮影されたようなものを組み合わせて作られた映像作品である。

わたしは今回のコロナ騒

もっとみる