2023年10月の記事一覧
台所で流した涙は凍らない
ひとりでいること自体は好きで、ひとりの時間がなければたまらなく窮屈に思うけど、通院から帰った夜や体が弱ってしまう日に家にひとりでいることが、最近たまらなく怖い。
たぶんきっと、そんなことはないのだろうけど、このまま今死んでしまったらひとりなのだと思うとたまらなく怖い。何がなんでも生きてやるなんて気概があるわけでもないくせに、ひとりで死んで征くことは怖いらしい。
目を瞑って羊を数えても、睡眠導入
【412/1096】なぜ去る人は生きてというのか
きみの残した言葉のひとつ
「仲良く長生きしてください」
きみを喪わせておいて
長く生きろとは何事だ
めちゃくちゃな要望だ
とも思う
けれど きみからの愛
であったと受け取っている
自分は生きられないけど
みんなは長生きしてねって
そんな無茶なお願い
最後にしてきたお願い
ならば 請負いたい
きみのわがままを叶えたい
そう思う
なぜ去りゆく人は
生きてという言葉を残していくのか
後追いしてほしく
告白
のたうち回って痛がって悔しがって
寂しがって死にたがって生きたがって
祈りあって懺悔しあって言葉に迷って
溺れて縋って歯形がつくぐらい強く齧って飲み込んで咀嚼して白紙の上に吐き出して手垢も唾液もまみれた言葉だからこそ安心するってやっぱりあるよそういうの
わたしはやっぱり詩人が好きだやっと言えた
泣きながらご飯を食べた事があるひとは生きていけます
生きることは食べること。
食べることは生きること。
*
こないだの未遂騒動からしばらく、わたしは何も口にできなかった。何を食べても戻してしまうし、食べることに全然前向きになれなかった。だって、食べたら生きてしまうもの。
3日ぶりに口にしたのは、あたたかいうどんだった。わたしは讃岐のにんげんで、うどん県と呼ばれる地で生まれた生粋のうどん好きだ。そんなわたしがうどんですら食べられなかった3日、ま