話のはなし

つれづれなるままに きもちをのせて 風のようにきえていきたい 3年間を生きのびるための…

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つれづれなるままに きもちをのせて 風のようにきえていきたい 3年間を生きのびるための記し 残された者の日々

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夢かうつつか… 【0/1096】

(子どもを亡くしたあとの世界について書いています) 突然の晴天の霹靂の まるで信じられない出来事 しんとしたなにもないところに ただ静かにいるそこははじめての場所だ 不安やなんの疑問もなくただ静かにたたずむ だってそれしかできないのだから なにも感じられないのだから しかし人の生への執着か だんだんと空気がかわりリアルがもどる でもまた夢でそこへもどる 夢の中にいられたらよかった すすみたいと思う気持ちがうらめしいのがうつつ きみはどこにいる? 夢

    • 【677/1096】強いとか弱いとかえらいとか

      強いとか弱いとか言われたくない そんなことがあったのに 元気にしてて強いねとか あの子は弱かったんだとか 強いとか弱いとかで 簡単に割り切れるものではない わからないものを そのままにするよりも なにかしら分類したほうが 理解しやすいのだろうか 強くもないし弱くもない いろんな視点でみれば 人それぞれ 個々と周りの関係性で いろんな風に見れる 角度変えればまたいい感じ ほんと 角度がすこし変わるだけで ものごとは違ってみえる そちら側では悪のことが こちら側ではわりと善だ

      • 【676/1096】夏休み

        わたしの住む地域では 夏休みがはじまった 夏休みになるとほっとする 子どもが早起きしなくていいし 好きな時間を持てるから 遊んでもいいし 家にいてもいい したいように充電できる きみはよく家にいた 友だちと遊びに行くことは ほとんどなくて 心配したけれど聞けなかった 心の通う友と出会えなかったのかな 仲良しの子もいたけれど ずっと続くような仲では なかったみたいで その子にきみのことを まだ話していない どんな気持ちで暮らしていたのか 気づきたくなかったのか 気付けないほ

        • 【675/1096】いてくれるだけでよかった

          存在するかしないかは 雲泥の差なんだね きみの不在で思い知る いないけどいるようにも感じる 物質としてはいない 残像と写真と画像だけ 思い出の中のきみだけ 更新されない いないけどいるっていうのも わかる人にしかわからない 大切な方を亡くした人は こころの中にその人がいて いつも一緒にいられるようになった そう言っていた いつも一緒 いつもこころの中に ふむふむ なるほど 今のところ わたしの頭の中にきみはいる こころの中ではなさそうだ 頭の中で ぐるぐるぐるぐる きみの

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        夢かうつつか… 【0/1096】

          【674/1096】睡眠不足

          万年 睡眠不足 目の下にはくま ゴルゴラインなんていうらしいけど 老いもあるし気にしてなかった 休みの日の朝 ぐったりとして起き上がれない 二度寝する時間もない 朝の支度をしたら また寝ようなんて思いながら 重い体をもちあげて起きる 1度立ってしまえば 体は軽くなって なんでもできそうな気がしてくる でも あの寝覚めの気だるさを思うと すこし休んだ方がいいのかな 夫には 「もっと寝たほうがいい」 「いや 寝ろ てか 寝て」 と勧められる 他人に指示を出したりしない人なので

          【674/1096】睡眠不足

          【673/1096】旅の写真

          無くしたと思っていた 旅の写真が見つかった このころは輝いていた 楽しかったな こんな未来になるなんて 思いもよらなかった 「またあそこへ行きたい」 息子と話をしていた 青い海 美味しい食べ物 プールもあったし なによりここちよい風と のんびりできる時間があった 日常からはなれ 自由があった きみの日常は苦しかったんだね 計画を進めるほどの苦しみのある毎日 その変化に気付けなかったなんて 愚かすぎてヘドが出る あのとき すぐにでも 旅に出たら良かった きみと日常をはなれ

          【673/1096】旅の写真

          【672/1096】母親のこと

          わたしの母親は 息子を喪って数時間後の こころが無になって動けずにいる わたしに向かって 「あなたはメンタル大丈夫ね」 と言い放った 現実を受け入れられず 呆然としていたわたしは え?この状況でそんな事言う? そうか  落ち込むことさえ許されないのか そう受け取った 呪いの言葉 「あなたはメンタル大丈夫」 という あなたは との比較は 夫だった 明らかに落ち込み というよりも 自責が深すぎて 誰の目にも おかしい雰囲気になり グレー色になっていた夫 その夫とくらべて 無表

          【672/1096】母親のこと

          【671/1096】再構築

          たまに目に入ってくるきみの写真 そこにいるだけで きみは特別だった 手がかかるという表現が いいかわからないけれど 一筋縄ではいかない子育て きみの成長をどれだけ喜んだか きみの幸せをどれだけ望んだか きみはいるだけで特別だったよ きっと世界中のどの子どもも 誰かにとって特別なんだろう きみは大切で特別な存在だった それをちゃんと伝えていても 伝わっていたようにも思うけど きみの中の 自分への特別さが それをわずかでも感じられなければ 存在への意味はなくなるのだろうね

          【671/1096】再構築

          【670/1096】ラジオを聞いて②

          専門家と話をしていく中で きみの死の方向性が独特な感じを受けた そのせいなのか わたしは遺族会へ行くことを 尻込みしていた なんで行かないのだろうと 自分に疑問を持っていたのだけれど その気持ちの内訳も ラジオの方の話から言語化されて 謎が解けた そうだったのか 他者の話から 理解に近づくことは多々あって  とても大切な気づきだと 改めて感じる 自分事として理解が深まる人と 他者のことならば理解できる人と その事案にもよるのだろうけど わたしは後者だろう 自分は近すぎて 

          【670/1096】ラジオを聞いて②

          【669/1096】ラジオを聞いて①

          生きることの意味 それらを深く考えている人と 考えていない人 きみは前者だった 哲学的文学的な方向性で 亡くなることを選んだのではないか 彼にとって死は成功の一部 なにかしらの成果のためのもの (その成果がなになのかは まだわかっていません) わかりやすい原因があるわけでなく 衝動的でもなく計画的に 亡くなっていったきみの死について 専門家はそのように方向づけている わたしや周りにいる人達と 異なる死生観を持っていたのだろうか 計画的に死を選んでいく死生観とは 一体どん

          【669/1096】ラジオを聞いて①

          【668/1096】そろそろ行ってみようか

          行こう行こうと思いつつも 行かずにいた遺族会 ほんとにそろそろ 行ってみようかと思い立つ そんな意気込まなくてもいいのだけど とにかく対面で 1度行ってみてから どうするか考えようと思って 動かずに時がすぎる いや ほんというと 1度足を運び その場には行ったけれど 会場に入らずに帰ったのです おじけづいたのか? 情けないな と思い帰路につき わりと落ち込みました そして次の日 熱を出しました そう 具合が悪かった だからそのときは 参加しなくて正解でした あれからだ

          【668/1096】そろそろ行ってみようか

          【667/1096】集まりに行ってみた

          ママ友の会 久しぶりに行ってみた みな それぞれの子どもの心境を それぞれに話していく みな うまくやっている がんばっている 自分に話せないことがあると 気を張る 話を振られないように 聞き役に徹する 食べて飲んでおしゃべりして 愉しいはずの時間 ほんの数時間のことだし なんとかやり仰せた そろそろお開き と誰かが言って ほっとする自分がいる 普通の暮らし 普通の成長 そういうもの以外の世界 知ったら戻れない 前ほど疎外感を感じなかったけれど 罪深い気持ちにはなるよね

          【667/1096】集まりに行ってみた

          【666/1096】とおくて近い記憶

          すこしずつ スマホの中の 写真を見返している アルバム整理みたいなもの きみの写真と 亡くなった猫の写真は消せない 笑っている顔がかわいい あのとき あの場所 笑顔がなくなったときの あの頃の写真 ああ この頃なのかなとか 思い返しては落ち込む ことばだけでなく 身体で心で 悲しみを表現したり 吐き出さないと たまって辛くなるようだ 気づきがあってからは リカバリーは早くなった 悲しみを感じて受けとめて 現実にもどってくる ちゃんと悲しもう だってこんなに悲しいこと そう

          【666/1096】とおくて近い記憶

          【665/1096】今をここちよく

          なんでもいいから 今をここちよく 自動で動けるならやればいいし やれないことはやらなくていい やりたいようにやったらいい 今さらながらと思いつつも 今できるのは これからできることは なんなのか どうしたいのか どうありたいのか それだけ決めておいて 今をここちよく それだけでいいと思った 思えるだけ恵まれている 今日もありがとう 残された者の日々

          【665/1096】今をここちよく

          【664/1096】今日もありがとう

          これまでいろいろと ありがたいことがあった なんとかつづけてこられて よかった まだしばらくさきがあるけれど なんとなく 節目時 いろいろ思うことがあれど リカバリーははやくなった 思い込みもあるけど 整合性をとれるようになった ひとつだけが原因でないこと ほんとかな?と思っていたことも ほんとうかもな と信じられる なにより 未来をみることができるようになった 暗くない 前向きなもの そんな日が来るなんて 奇跡みたいなものだ 安心といってもいい 生きていい 生きてても大

          【664/1096】今日もありがとう

          【663/1096】ここちよいループ

          のぞむものはここちよいループ よどんでもじょうかされる とどこおりなくすすんでゆく おおきなおおきな ながれ ちからをいれないからだで ゆるゆるとながされていく どこまでも どこまでも そして そのうちまた もどってくる ぐるぐると おおきくおおきく まわりつづける おおらかならせん そういうものにながされたい うちゅうのいちぶ そんなループ そういうものをかんじたひ きょうもありがとう のこされたもののひび

          【663/1096】ここちよいループ