話のはなし

つれづれなるままに きもちをのせて 風のようにきえていきたい 3年間を生きのびるための…

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つれづれなるままに きもちをのせて 風のようにきえていきたい 3年間を生きのびるための記し 残された者の日々

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夢かうつつか… 【0/1096】

(子どもを亡くしたあとの世界について書いています) 突然の晴天の霹靂の まるで信じられない出来事 しんとしたなにもないところに ただ静かにいるそこははじめての場所だ 不安やなんの疑問もなくただ静かにたたずむ だってそれしかできないのだから なにも感じられないのだから しかし人の生への執着か だんだんと空気がかわりリアルがもどる でもまた夢でそこへもどる 夢の中にいられたらよかった すすみたいと思う気持ちがうらめしいのがうつつ きみはどこにいる? 夢

    • 【598/1096】空から空になるだけ

      自分になる前は空で いつか消えたらまた空 空から空へ その間はつかの間のうたかた きみは空へ消えた 消えた?戻った? どっちでもいいか 現世はあっという間 きっとまたちりになるのだ 風のように消える日が来て また空になる 仏教的な考えが好きだ 空 という概念 阿弥陀さまにお願いして 他力本願でもいい どんな人にも救いがある この世のもの 万物は 網目状に絡み合って それぞれが影響し合って成り立って どこかがかけてもよくなくて 自分というものは その流れの一部なのだそうだ

      • 【597/1096】雨降りの日

        雨降りの日は眠い ゆったりのんびりした空気で ぼーっとする 近所にお茶でもしにいこうかな のんびり読書するのもいいな しとしと降る雨の音に まぶたが重くなる 忙しくすると休みが必要 前よりも体力が落ちて 無理ができない あれもこれもできないから 本当にやりたいことをする のんびり休むのもその一環 この2年 家族の安否も心配だった すぎてみてやっと大丈夫だとわかった 自分のことも心配していた 気の迷いに流されて 消えてしまわないよう 地に足をつけてふんばって なんとかここ

        • 【596/1096】食欲のこと

          味覚が戻ってきたことで おいしく食べられるようになった なにを食べてもすごくおいしく 食べることが楽しくもある 食欲はあるようでない 食べられる量がへった お腹がすくこともへった 食べなくちゃと思って食べてきた いまはおいしいけれど たくさんは食べられない だからって 痩せたわけじゃないけど おやつを食べるようになった 甘いものを食べることが増えた きみがいなくなってから 食べ方が変わった いろんなことが変わったよ がらりと変わった現実に ついていくのが精一杯 なんとかど

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        夢かうつつか… 【0/1096】

          【595/1096】開示しないわけ

          わたし達はほとんど開示していない 友達 職場などでも ほとんどきみの不在を伝えていない 友人もほんとにすこしだけ 会ってないのもあるし 会わないつもりなのもある 伝えないまま会う人もいる そういう人は物理的に遠い人 日常を知らない人 近所やママ友たちにも ほとんど言っていない 聞かれる場もないので あちら側が知っているかも知らない 言えない理由はたくさんある まず理解されないこと また噂になるかもしれないこと あとは批判されるのも怖い 月日の浅い日は 自分で自分たちの

          【595/1096】開示しないわけ

          【594/1096】GWの集まり

          またしてもこの時期 「みんなで集まろう」のお誘い 今年はもしかして 顔出しに行くかも なんて気持ちになっているから ほんとに行くかは別として 心持ちの変化を感じる 久しぶりにママ友にも会った 知ってか知らぬか  きみの話にはならない 子持ちの友人の話を聞くと 帰宅後のダメージがすごい 自分のダメさ 劣等感 なんで気づかなかったのか そこへまたフォーカスが深まる 悲しくなることを受け入れ また今日を生きる 先の集まり たぶん行かないだろうけど 行ったときのことを想像はしてい

          【594/1096】GWの集まり

          【593/1096】休む

          目が覚めて身体がいたい 寝違えだろうか 起き上がっても身体がだるい 軽くストレッチをする 昨夜寝る前にほぐしたはずの身体 なぜかダル重 やったから結果がうまくいく そんなわけでもないんだな 世間はゴールデンウィーク 3月4月の変化への休息 心身の疲れにお休みを のんびりする時間をもうけることは 本当に大切だと思う 今朝は雨降り しとしと降る雨がまた のんびり感をくれる なんでもがんばるとか 続けることがいいわけじゃない 年齢も関係してくるし 自分にとっていい1日をおくろ

          【593/1096】休む

          【592/1096】悲しみの波

          前よりも波の幅が生まれ 感情が揺れることが多い それは自然なことだし 無に近い状況よりいいことなんだろう 揺れると辛いけれど 揺れを受け入れることにして 悲しいときは涙し 苦しいときはすこし休む 自分にやさしく 自分をよく見て生活している 呼吸がとまっていることも多く なるべく落ち着いた呼吸を意識して 日々をすごしている すこしずつ 素直なこころに 戻ってきている 戻るから悲しいし 戻るから楽になるところもある 運動をはじめた 呼吸に意識をむけて身体を動かす 肚を中心に

          【592/1096】悲しみの波

          【591/1096】味覚のこと

          このところご飯がおいしい 何を食べてもすごくおいしく感じる そうか 味覚も戻ってきたのだ 味覚がおかしいなんて まったく思っていなかった それなりにおいしく食べてきたし おいしいものを食べると もう食べることのないきみに 罪悪感だってあった いままでは死なないために食べてきた いまは生きるために食べている そういう心持ちの変化が 影響しているのだろうか なんにしても食べ物がおいしい 甘みも旨味も舌の細胞に じんわり沁み込むように おいしさを感じる 「おいしいおいしいって

          【591/1096】味覚のこと

          【590/1096】新しい見解

          3周目がはじまった 自責自罰とはちがった 新たな見解がふと降りてきた いろんな人から伝えられてきた言葉が ようやく自分の胸に届いた そんな感じのお知らせだった そうか そういう考えもあるね 深い罪の意識に苛まれると ちがう考えや思いは届かない 自分の思っていることが すべてのようになってしまう そのことにも気づかない 渦中から出ないとわからない 答えはひとつではない それぞれのバランスが大切だと 専門家も言っていた 自分だけのせいではない いろんな要因があったのだと 自

          【590/1096】新しい見解

          【589/1096】きみのくれた大切なもの

          きみはある日突然消えた きみへの想いは残る 悔いも苦しみも悲しみも ことばにならない思いもたくさん たらればの地獄 どうにもならないことをくり返し 頭の中でシュミレーションしつづける 死んだような日々 それらを超えて きみが残してくれた たくさんの大切なものを すこしずつ思い出せるようになった きみがいたから今の自分がある きみがいなければ 今の自分にはならなかっただろう きみがいたから家族になれた きみがいてくれたことの 意味はなくならない そう思える いまも悲しいし

          【589/1096】きみのくれた大切なもの

          【588/1096】笑っていいと思える

          最近急に もう笑ってもいいんじゃないか そう思った 仕事したり人に会うとき 普通に笑ってはいた 仕事だし人前だし 自分に言い訳しながら笑っていた 本当に楽しいからでも 喜びからでもなく 心から笑えるわけではなかった 笑ったあと ふと真顔になる 笑ってる場合か? 笑ってていいのか? 笑ったことを罪に思っていた 笑えるような人間なのか 意識的にも無意識的にも 自分を責めていた 抑うつ状態だったのだろう 自分はうつっぽくならないと なんとなく思っていたけど 知らぬうちに入り込

          【588/1096】笑っていいと思える

          【587/1096】楽しんでほしいと思う

          下の子が進級した 新生活にとまどいながらの毎日 悩んだり疲れたりしながら 慣れていくんだろう いろいろと 選ばないといけないこともあり 決めかねている よその子の話もちらほら聞く 「楽しんでほしい」 そう言っていたママさん うん たしかに なにが正解とかじゃなくて とにかく楽しんでほしいね 楽しめる道を選択してほしい 苦しいとき悩ましいときも 楽しめる方向で考えてほしい きみがいなくなって 楽しむことに罪悪感があった 自分だけ楽しんでいいのかなって きみを救えなかったのに

          【587/1096】楽しんでほしいと思う

          【586/1096】嘘つきの人

          この世にはおどろくほど 平気で嘘をつく人がいる 兵器か 平然と暮らすさまに憤る 本人に悪い気がなければ その人に罪悪感は生まれない 会うたび嫌な気持ちになるのは こちらばかりで 気にする方が愚かだと 言われているような気になる せめて謝ってほしかったな それだけ その一言がないだけで 気にする自分もどうかしてるのか いや 自分の感じることは自分のもので 否定しなくていいのだった ただ感じたら消えていく 否定したり捏ね回すと肥大する こころは平穏 乱れるのは感情 魂は傷つか

          【586/1096】嘘つきの人

          【585/1096】悟りを開くと…の著者

          その昔 話題になったらしき エックハルトトールさんを知る 誰かのおすすめで耳にし 図書館で借りた 図書館は人気だと 予約待ちで何年も待つのだが この本は誰の予約もなく すぐ借りれた 読んだほうがいいのだな 必要でないときは なんでもすぐ手元にこない ふむふむ 要約すると とにもかくにも "いまを生きろ" "いましか存在しない" とのこと 過去や未来は存在してなくて "いま" しかない いまを平穏に生きること マインドフルネスとも近い "思考は自分ではない" とも言ってい

          【585/1096】悟りを開くと…の著者

          【584/1096】桜

          桜の季節 もりもりと花咲く姿もいいし 風に揺られ花びらが散るのもいい 花びらを失った額の 色の濃さを愛でるのもいい 初夏を思わせる葉桜も 風にそよぐ姿が美しい 春はいい季節 これからよいことがはじまるような 気持ちにさせてくれる そんな季節にきみはいなくなった 芽吹き時 節目時 変わり時 身体も心もついてゆけず すべてがピークに達したのだろうか きみがいなくなって 世の中の爽やかさに救われたよ これが冬へ向かう季節なら もっと苦しんだかもしれない そう思った 実際は冬の美

          【584/1096】桜