見出し画像

【669/1096】ラジオを聞いて①

生きることの意味
それらを深く考えている人と
考えていない人
きみは前者だった

哲学的文学的な方向性で
亡くなることを選んだのではないか
彼にとって死は成功の一部
なにかしらの成果のためのもの
(その成果がなになのかは
まだわかっていません)

わかりやすい原因があるわけでなく
衝動的でもなく計画的に
亡くなっていったきみの死について
専門家はそのように方向づけている

わたしや周りにいる人達と
異なる死生観を持っていたのだろうか
計画的に死を選んでいく死生観とは
一体どんなものなのか
あるラジオを聞いて内訳を知った

生きているだけで精一杯
生きていること事態が大変なこと
その内訳

そういう風に思っていたのか
がんばれないことが悩みと
言っていたきみの心持ちの
その内容を理解したきもちになる

社会性や世代間の違いはあれど
生きづらさについて
そのラジオから感じられることは
多かった

環境が整っていたとて
死を選ばなかったかはわからない
とラジオの主は言っていて
それはきみにも共通する感覚だった

環境が整っていれば
もうしばらくは生きたかもしれない
けれど
その死生観の根幹が変わることはなく
生きることへの意味合いが
輝きをおびたり 変わることは
そうそうなかったのだろうな
いまはそう感じる

きみの死の選び方は
方向性がそもそもわりと希有だと
専門家は最初の方から言っていた

親である自分たちは
自責しないほうが無理で
なぜ?なにかできたことは?
と後悔自罰に苛まれていて
その考え方を受け入れられなかった
自分たちが悪い 
自分たちさえかわれば
きみは生きていたんだ
見殺しにした そう信じた
信じたかった面もあるだろう

専門家の粘り強い説明と
自分たちの客観性が戻りつつあり
ラジオの話と
これまでの専門家の話がつながり
きみの死の内訳のひとつへ
やっと理解が近づいた

そうか
そういうことだったんだね
そう思えた
苦しかっただろうなと
深い気持ちで思う

理解と感情はまた別もので
悲しくなくなるわけではないけれど
きみの死について解りたかったから
すこしでも謎が解けるなら
それは救いになる

貴重な話を聞かせてもらった
ありがとうございます

今日もありがとう 
残された者の日々