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夢かうつつか… 【0/1096】
(子どもを亡くしたあとの世界について書いています)
突然の晴天の霹靂の
まるで信じられない出来事
しんとしたなにもないところに
ただ静かにいるそこははじめての場所だ
不安やなんの疑問もなくただ静かにたたずむ
だってそれしかできないのだから
なにも感じられないのだから
しかし人の生への執着か
だんだんと空気がかわりリアルがもどる
でもまた夢でそこへもどる
夢の中にいられたらよか
【677/1096】強いとか弱いとかえらいとか
強いとか弱いとか言われたくない
そんなことがあったのに
元気にしてて強いねとか
あの子は弱かったんだとか
強いとか弱いとかで
簡単に割り切れるものではない
わからないものを
そのままにするよりも
なにかしら分類したほうが
理解しやすいのだろうか
強くもないし弱くもない
いろんな視点でみれば
人それぞれ
個々と周りの関係性で
いろんな風に見れる
角度変えればまたいい感じ
ほんと 角度がすこし変わ
【676/1096】夏休み
わたしの住む地域では
夏休みがはじまった
夏休みになるとほっとする
子どもが早起きしなくていいし
好きな時間を持てるから
遊んでもいいし 家にいてもいい
したいように充電できる
きみはよく家にいた
友だちと遊びに行くことは
ほとんどなくて
心配したけれど聞けなかった
心の通う友と出会えなかったのかな
仲良しの子もいたけれど
ずっと続くような仲では
なかったみたいで
その子にきみのことを
まだ話し
【675/1096】いてくれるだけでよかった
存在するかしないかは
雲泥の差なんだね
きみの不在で思い知る
いないけどいるようにも感じる
物質としてはいない
残像と写真と画像だけ
思い出の中のきみだけ
更新されない
いないけどいるっていうのも
わかる人にしかわからない
大切な方を亡くした人は
こころの中にその人がいて
いつも一緒にいられるようになった
そう言っていた
いつも一緒
いつもこころの中に
ふむふむ なるほど
今のところ
わたしの
【674/1096】睡眠不足
万年 睡眠不足
目の下にはくま
ゴルゴラインなんていうらしいけど
老いもあるし気にしてなかった
休みの日の朝
ぐったりとして起き上がれない
二度寝する時間もない
朝の支度をしたら
また寝ようなんて思いながら
重い体をもちあげて起きる
1度立ってしまえば
体は軽くなって
なんでもできそうな気がしてくる
でも あの寝覚めの気だるさを思うと
すこし休んだ方がいいのかな
夫には
「もっと寝たほうがいい
【673/1096】旅の写真
無くしたと思っていた
旅の写真が見つかった
このころは輝いていた
楽しかったな
こんな未来になるなんて
思いもよらなかった
「またあそこへ行きたい」
息子と話をしていた
青い海 美味しい食べ物
プールもあったし
なによりここちよい風と
のんびりできる時間があった
日常からはなれ 自由があった
きみの日常は苦しかったんだね
計画を進めるほどの苦しみのある毎日
その変化に気付けなかったなんて
愚か
【672/1096】母親のこと
わたしの母親は
息子を喪って数時間後の
こころが無になって動けずにいる
わたしに向かって
「あなたはメンタル大丈夫ね」
と言い放った
現実を受け入れられず
呆然としていたわたしは
え?この状況でそんな事言う?
そうか
落ち込むことさえ許されないのか
そう受け取った 呪いの言葉
「あなたはメンタル大丈夫」
という あなたは との比較は
夫だった
明らかに落ち込み というよりも
自責が深すぎて 誰
【671/1096】再構築
たまに目に入ってくるきみの写真
そこにいるだけで
きみは特別だった
手がかかるという表現が
いいかわからないけれど
一筋縄ではいかない子育て
きみの成長をどれだけ喜んだか
きみの幸せをどれだけ望んだか
きみはいるだけで特別だったよ
きっと世界中のどの子どもも
誰かにとって特別なんだろう
きみは大切で特別な存在だった
それをちゃんと伝えていても
伝わっていたようにも思うけど
きみの中の 自分への
【670/1096】ラジオを聞いて②
専門家と話をしていく中で
きみの死の方向性が独特な感じを受けた
そのせいなのか
わたしは遺族会へ行くことを
尻込みしていた
なんで行かないのだろうと
自分に疑問を持っていたのだけれど
その気持ちの内訳も
ラジオの方の話から言語化されて
謎が解けた
そうだったのか
他者の話から
理解に近づくことは多々あって
とても大切な気づきだと
改めて感じる
自分事として理解が深まる人と
他者のことならば理
【669/1096】ラジオを聞いて①
生きることの意味
それらを深く考えている人と
考えていない人
きみは前者だった
哲学的文学的な方向性で
亡くなることを選んだのではないか
彼にとって死は成功の一部
なにかしらの成果のためのもの
(その成果がなになのかは
まだわかっていません)
わかりやすい原因があるわけでなく
衝動的でもなく計画的に
亡くなっていったきみの死について
専門家はそのように方向づけている
わたしや周りにいる人達と
【668/1096】そろそろ行ってみようか
行こう行こうと思いつつも
行かずにいた遺族会
ほんとにそろそろ
行ってみようかと思い立つ
そんな意気込まなくてもいいのだけど
とにかく対面で
1度行ってみてから
どうするか考えようと思って
動かずに時がすぎる
いや ほんというと
1度足を運び
その場には行ったけれど
会場に入らずに帰ったのです
おじけづいたのか?
情けないな と思い帰路につき
わりと落ち込みました
そして次の日 熱を出しまし
【667/1096】集まりに行ってみた
ママ友の会
久しぶりに行ってみた
みな それぞれの子どもの心境を
それぞれに話していく
みな うまくやっている
がんばっている
自分に話せないことがあると
気を張る
話を振られないように
聞き役に徹する
食べて飲んでおしゃべりして
愉しいはずの時間
ほんの数時間のことだし
なんとかやり仰せた
そろそろお開き と誰かが言って
ほっとする自分がいる
普通の暮らし
普通の成長
そういうもの以外の世界
【666/1096】とおくて近い記憶
すこしずつ スマホの中の
写真を見返している
アルバム整理みたいなもの
きみの写真と
亡くなった猫の写真は消せない
笑っている顔がかわいい
あのとき あの場所
笑顔がなくなったときの
あの頃の写真
ああ この頃なのかなとか
思い返しては落ち込む
ことばだけでなく
身体で心で
悲しみを表現したり
吐き出さないと
たまって辛くなるようだ
気づきがあってからは
リカバリーは早くなった
悲しみを感じて
【665/1096】今をここちよく
なんでもいいから
今をここちよく
自動で動けるならやればいいし
やれないことはやらなくていい
やりたいようにやったらいい
今さらながらと思いつつも
今できるのは これからできることは
なんなのか
どうしたいのか
どうありたいのか
それだけ決めておいて
今をここちよく
それだけでいいと思った
思えるだけ恵まれている
今日もありがとう
残された者の日々
【664/1096】今日もありがとう
これまでいろいろと
ありがたいことがあった
なんとかつづけてこられて
よかった
まだしばらくさきがあるけれど
なんとなく 節目時
いろいろ思うことがあれど
リカバリーははやくなった
思い込みもあるけど
整合性をとれるようになった
ひとつだけが原因でないこと
ほんとかな?と思っていたことも
ほんとうかもな と信じられる
なにより
未来をみることができるようになった
暗くない 前向きなもの
そんな
【663/1096】ここちよいループ
のぞむものはここちよいループ
よどんでもじょうかされる
とどこおりなくすすんでゆく
おおきなおおきな ながれ
ちからをいれないからだで
ゆるゆるとながされていく
どこまでも どこまでも
そして そのうちまた
もどってくる
ぐるぐると おおきくおおきく
まわりつづける
おおらかならせん
そういうものにながされたい
うちゅうのいちぶ
そんなループ
そういうものをかんじたひ
きょうもありがとう
の