話のはなし

つれづれなるままに きもちをのせて 風のようにきえていきたい 3年間を生きのびるための…

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つれづれなるままに きもちをのせて 風のようにきえていきたい 3年間を生きのびるための記し 残された者の日々

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夢かうつつか… 【0/1096】

(子どもを亡くしたあとの世界について書いています) 突然の晴天の霹靂の まるで信じられない出来事 しんとしたなにもないところに ただ静かにいるそこははじめての場所…

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【677/1096】強いとか弱いとかえらいとか

強いとか弱いとか言われたくない そんなことがあったのに 元気にしてて強いねとか あの子は弱かったんだとか 強いとか弱いとかで 簡単に割り切れるものではない わからない…

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【676/1096】夏休み

わたしの住む地域では 夏休みがはじまった 夏休みになるとほっとする 子どもが早起きしなくていいし 好きな時間を持てるから 遊んでもいいし 家にいてもいい したいように…

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【675/1096】いてくれるだけでよかった

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【674/1096】睡眠不足

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【673/1096】旅の写真

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【672/1096】母親のこと

わたしの母親は 息子を喪って数時間後の こころが無になって動けずにいる わたしに向かって 「あなたはメンタル大丈夫ね」 と言い放った 現実を受け入れられず 呆然として…

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【671/1096】再構築

たまに目に入ってくるきみの写真 そこにいるだけで きみは特別だった 手がかかるという表現が いいかわからないけれど 一筋縄ではいかない子育て きみの成長をどれだけ喜…

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【670/1096】ラジオを聞いて②

専門家と話をしていく中で きみの死の方向性が独特な感じを受けた そのせいなのか わたしは遺族会へ行くことを 尻込みしていた なんで行かないのだろうと 自分に疑問を持っ…

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【669/1096】ラジオを聞いて①

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【668/1096】そろそろ行ってみようか

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【667/1096】集まりに行ってみた

ママ友の会 久しぶりに行ってみた みな それぞれの子どもの心境を それぞれに話していく みな うまくやっている がんばっている 自分に話せないことがあると 気を張る …

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10日前
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【666/1096】とおくて近い記憶

すこしずつ スマホの中の 写真を見返している アルバム整理みたいなもの きみの写真と 亡くなった猫の写真は消せない 笑っている顔がかわいい あのとき あの場所 笑顔が…

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12日前
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【665/1096】今をここちよく

なんでもいいから 今をここちよく 自動で動けるならやればいいし やれないことはやらなくていい やりたいようにやったらいい 今さらながらと思いつつも 今できるのは これ…

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13日前
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【664/1096】今日もありがとう

これまでいろいろと ありがたいことがあった なんとかつづけてこられて よかった まだしばらくさきがあるけれど なんとなく 節目時 いろいろ思うことがあれど リカバリー…

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2週間前
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【663/1096】ここちよいループ

のぞむものはここちよいループ よどんでもじょうかされる とどこおりなくすすんでゆく おおきなおおきな ながれ ちからをいれないからだで ゆるゆるとながされていく どこ…

話のはなし
2週間前
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夢かうつつか… 【0/1096】

夢かうつつか… 【0/1096】

(子どもを亡くしたあとの世界について書いています)

突然の晴天の霹靂の

まるで信じられない出来事

しんとしたなにもないところに

ただ静かにいるそこははじめての場所だ

不安やなんの疑問もなくただ静かにたたずむ

だってそれしかできないのだから

なにも感じられないのだから

しかし人の生への執着か

だんだんと空気がかわりリアルがもどる

でもまた夢でそこへもどる

夢の中にいられたらよか

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【677/1096】強いとか弱いとかえらいとか

【677/1096】強いとか弱いとかえらいとか

強いとか弱いとか言われたくない
そんなことがあったのに
元気にしてて強いねとか
あの子は弱かったんだとか
強いとか弱いとかで
簡単に割り切れるものではない
わからないものを
そのままにするよりも
なにかしら分類したほうが
理解しやすいのだろうか

強くもないし弱くもない
いろんな視点でみれば
人それぞれ
個々と周りの関係性で
いろんな風に見れる

角度変えればまたいい感じ
ほんと 角度がすこし変わ

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【676/1096】夏休み

【676/1096】夏休み

わたしの住む地域では
夏休みがはじまった
夏休みになるとほっとする
子どもが早起きしなくていいし
好きな時間を持てるから
遊んでもいいし 家にいてもいい
したいように充電できる
きみはよく家にいた
友だちと遊びに行くことは
ほとんどなくて
心配したけれど聞けなかった
心の通う友と出会えなかったのかな

仲良しの子もいたけれど
ずっと続くような仲では
なかったみたいで
その子にきみのことを
まだ話し

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【675/1096】いてくれるだけでよかった

【675/1096】いてくれるだけでよかった

存在するかしないかは
雲泥の差なんだね
きみの不在で思い知る
いないけどいるようにも感じる
物質としてはいない
残像と写真と画像だけ
思い出の中のきみだけ
更新されない

いないけどいるっていうのも
わかる人にしかわからない
大切な方を亡くした人は
こころの中にその人がいて
いつも一緒にいられるようになった
そう言っていた

いつも一緒
いつもこころの中に
ふむふむ なるほど
今のところ
わたしの

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【674/1096】睡眠不足

【674/1096】睡眠不足

万年 睡眠不足
目の下にはくま
ゴルゴラインなんていうらしいけど
老いもあるし気にしてなかった

休みの日の朝
ぐったりとして起き上がれない
二度寝する時間もない
朝の支度をしたら
また寝ようなんて思いながら
重い体をもちあげて起きる
1度立ってしまえば
体は軽くなって
なんでもできそうな気がしてくる
でも あの寝覚めの気だるさを思うと
すこし休んだ方がいいのかな

夫には
「もっと寝たほうがいい

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【673/1096】旅の写真

【673/1096】旅の写真

無くしたと思っていた
旅の写真が見つかった
このころは輝いていた
楽しかったな
こんな未来になるなんて
思いもよらなかった

「またあそこへ行きたい」
息子と話をしていた
青い海 美味しい食べ物
プールもあったし
なによりここちよい風と
のんびりできる時間があった
日常からはなれ 自由があった

きみの日常は苦しかったんだね
計画を進めるほどの苦しみのある毎日
その変化に気付けなかったなんて
愚か

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【672/1096】母親のこと

【672/1096】母親のこと

わたしの母親は
息子を喪って数時間後の
こころが無になって動けずにいる
わたしに向かって
「あなたはメンタル大丈夫ね」
と言い放った
現実を受け入れられず
呆然としていたわたしは
え?この状況でそんな事言う?
そうか 
落ち込むことさえ許されないのか
そう受け取った 呪いの言葉

「あなたはメンタル大丈夫」
という あなたは との比較は
夫だった
明らかに落ち込み というよりも
自責が深すぎて 誰

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【671/1096】再構築

【671/1096】再構築

たまに目に入ってくるきみの写真
そこにいるだけで
きみは特別だった

手がかかるという表現が
いいかわからないけれど
一筋縄ではいかない子育て
きみの成長をどれだけ喜んだか
きみの幸せをどれだけ望んだか

きみはいるだけで特別だったよ
きっと世界中のどの子どもも
誰かにとって特別なんだろう
きみは大切で特別な存在だった
それをちゃんと伝えていても
伝わっていたようにも思うけど
きみの中の 自分への

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【670/1096】ラジオを聞いて②

【670/1096】ラジオを聞いて②

専門家と話をしていく中で
きみの死の方向性が独特な感じを受けた
そのせいなのか
わたしは遺族会へ行くことを
尻込みしていた
なんで行かないのだろうと
自分に疑問を持っていたのだけれど
その気持ちの内訳も
ラジオの方の話から言語化されて
謎が解けた

そうだったのか
他者の話から
理解に近づくことは多々あって 
とても大切な気づきだと
改めて感じる

自分事として理解が深まる人と
他者のことならば理

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【669/1096】ラジオを聞いて①

【669/1096】ラジオを聞いて①

生きることの意味
それらを深く考えている人と
考えていない人
きみは前者だった

哲学的文学的な方向性で
亡くなることを選んだのではないか
彼にとって死は成功の一部
なにかしらの成果のためのもの
(その成果がなになのかは
まだわかっていません)

わかりやすい原因があるわけでなく
衝動的でもなく計画的に
亡くなっていったきみの死について
専門家はそのように方向づけている

わたしや周りにいる人達と

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【668/1096】そろそろ行ってみようか

【668/1096】そろそろ行ってみようか

行こう行こうと思いつつも
行かずにいた遺族会
ほんとにそろそろ
行ってみようかと思い立つ
そんな意気込まなくてもいいのだけど

とにかく対面で
1度行ってみてから
どうするか考えようと思って
動かずに時がすぎる

いや ほんというと
1度足を運び
その場には行ったけれど
会場に入らずに帰ったのです
おじけづいたのか?
情けないな と思い帰路につき
わりと落ち込みました

そして次の日 熱を出しまし

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【667/1096】集まりに行ってみた

【667/1096】集まりに行ってみた

ママ友の会
久しぶりに行ってみた
みな それぞれの子どもの心境を
それぞれに話していく
みな うまくやっている
がんばっている

自分に話せないことがあると
気を張る
話を振られないように
聞き役に徹する
食べて飲んでおしゃべりして
愉しいはずの時間
ほんの数時間のことだし
なんとかやり仰せた
そろそろお開き と誰かが言って
ほっとする自分がいる

普通の暮らし
普通の成長
そういうもの以外の世界

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【666/1096】とおくて近い記憶

【666/1096】とおくて近い記憶

すこしずつ スマホの中の
写真を見返している
アルバム整理みたいなもの
きみの写真と
亡くなった猫の写真は消せない

笑っている顔がかわいい
あのとき あの場所
笑顔がなくなったときの
あの頃の写真
ああ この頃なのかなとか
思い返しては落ち込む

ことばだけでなく
身体で心で
悲しみを表現したり
吐き出さないと
たまって辛くなるようだ
気づきがあってからは
リカバリーは早くなった
悲しみを感じて

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【665/1096】今をここちよく

【665/1096】今をここちよく

なんでもいいから
今をここちよく
自動で動けるならやればいいし
やれないことはやらなくていい
やりたいようにやったらいい
今さらながらと思いつつも
今できるのは これからできることは
なんなのか
どうしたいのか
どうありたいのか
それだけ決めておいて
今をここちよく

それだけでいいと思った
思えるだけ恵まれている

今日もありがとう
残された者の日々

【664/1096】今日もありがとう

【664/1096】今日もありがとう

これまでいろいろと
ありがたいことがあった
なんとかつづけてこられて
よかった
まだしばらくさきがあるけれど
なんとなく 節目時

いろいろ思うことがあれど
リカバリーははやくなった
思い込みもあるけど
整合性をとれるようになった
ひとつだけが原因でないこと

ほんとかな?と思っていたことも
ほんとうかもな と信じられる
なにより
未来をみることができるようになった
暗くない 前向きなもの
そんな

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【663/1096】ここちよいループ

【663/1096】ここちよいループ

のぞむものはここちよいループ
よどんでもじょうかされる
とどこおりなくすすんでゆく
おおきなおおきな ながれ
ちからをいれないからだで
ゆるゆるとながされていく
どこまでも どこまでも

そして そのうちまた
もどってくる
ぐるぐると おおきくおおきく
まわりつづける
おおらかならせん
そういうものにながされたい

うちゅうのいちぶ
そんなループ
そういうものをかんじたひ

きょうもありがとう

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