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0/100の星・ブランコネグロ

まずは旅を始める前に、
ある「ふたつの星」の話を簡単に。

1つ目の星の名前は、「ブランコネグロ」
たった2つの都市で成り立つ、小さな小さな星。

カラフルでグレーな世界のおとなりさん。
実は厄介なことに、
カラフルでグレーな世界はすぐ近くにあるのに、
とっても見えにくい場所にある。

「ティエラ・フェリース」
そこは遊園地みたいなところで、
晴れの日だけにオープンする特別な場所。
2つあるうちの、1つの都市でもあるの。

悲しみなんてこれっぽっちもない、
楽しくて、嬉しいことでいっぱいの幸せに満ち溢れた場所。

そこは、とってもキラキラしていて眩しい。
その光はとても強くて、美しいもんだから、
他の星は目がくらんで、よく見えないんだよね。

だからカラフルでグレーな世界は、
ブランコネグロからはよく見えないの。

そんな素敵な場所であるティエラ・フェリースは、
一粒でも雨が降ったら閉園してしまう。
一瞬でも晴れでなくなってしまったら、
もう楽しい時間はおしまい。


もう一つの都市の名は「デセス・ペラード」
街のあらゆる所に「フエス」がいる。

そして、ブランコネグロの住人には
分厚くて立派な手帳「パサポーテ」が配布される。

フエスは監視員みたいな存在で、
人々をジャッジしたあとに、
結果のスタンプをパサポーテに捺印する。

ちなみに、
パサポーテを新しいものに変えることは可能だけど、
時間とパワーを消費するから、
なかなか変える人はいない。

だからみんなのパサポーテには
たくさんのスタンプが押されているの。

スタンプは2種類。
「ブランコ」と「ネグロ」
星の名前の由来にもなっている重要なもの。

「ネグロ」のスタンプをもらった住人は
「ホスピタリ」で処方箋をもらう。

なぜ処方箋が必要か?って言うと、
ネグロは住人の誰もが怯えるスタンプだから。

それをもらうと
すごい悲しい気持ちになって
みんな落ち込んでしまう。

そんでもってその処方箋には、

なぜ「ネグロ」なのか。
つまり、なぜ「黒」なのか?

それについて詳しく書いてあるんだよね。
それをもってみんな「ファーマシア」へ行く。
そこで「アシーノ」って薬をもらえるんだけど、それがすごい。

感じていた痛みを優しく包み込んで、
少しだけハッピーな気持ちにさせてくれる。

痛み止めのようなお薬。

だけど副作用も強い薬で、
効果が切れるとまた激しい痛みに襲われる。
そしてその痛がっている姿をフエスがみつけたら、
また新しいネグロのスタンプが増えてしまう。
悪循環が生まれてしまったんだよね。

こうして、アシーノに支配されたこの星では、
ティエラ・フェリースが開園している時にしか
「ブランコ」のスタンプがもらえない人が急増した。

私もそのうちの1人。
アシーノの力はすごいんだよ。

ネグロのスタンプで埋め尽くされたパサポートを持っていた私は、
密かにデセス・ペラードの街から霞んで見える
おとなりの星が気になって仕方なかった。

いつか行ってみたいけれど、
どうせ私には行くことのできない
遠い星だと思ってた。

だけどある時、
近隣の星へ行くことができる
パサポーテの発行ができるって噂を聞いた。

どうしようかすっごい迷った。
パサポーテを新しくするのは時間がかかるし、
結構大変だと聞いたから。

だけど、
あの霞んで見える近くて遠い星を
この目でしっかりとみたかったから
私は新しいパサポーテの申請をすることに決めた。

それが私の旅の始まり。

カラフルでグレーな世界を旅する、
ちょっと前のこと。


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旅のプラン

私がしてきたこと、今も続けていること。
私の”旅の軌跡”であるそのことたちを
旅の記録として
このnoteで綴っていきます。

試練がたちはだかる辛い航海の途中、
そこで学んだ武器や盾の作り方。
それを装備して新しいフィールドへ足を踏み入れたとき
いったい何があったのか?ってことを。

この世界はとても広い。だから、
今まで正しいと思っていたコトが
そうじゃなくなる時もある。
だからこの旅のプランに終わりはありません。
でもきっと、楽しい旅になるはずだよ。

I'll do my best...yep, my best.
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RPGの世界には宝箱が落ちているけど、私の世界にはコインが入った宝箱は落ちていないから、旅の途中で必要なエリクサーとか船を手にいれるために力を貸してもらえたら、嬉しくて見えないところで小躍りします☺︎♡