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京都からの帰り道で

京都に行ってきました。今はその帰り道です。

皆さんのお住まいは、台風の状況はいかがでしょうか…?
車窓から見える近畿地方の様子は今のところ青空ものぞいています。
みなさん、どうぞご無事で、落ち着いた心持ちで過ごせますように…

京都へ向かう日の朝焼け
同じく京都へ向かう朝に
こちらはその前日、上野公園で。すっかり秋の空。

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この数日を振り返るべくカメラロールを見てみたら、アート作品一色になっていました🎨

京都に行く前日は、イラストレーター 安西水丸さんの展覧会に行ったのですが、とても素晴らしい作品ばかりでした。
イラスト自体も素晴らしいのですが、添えられている文章やそこから感じられるお人柄が素敵で…
展覧会の図録に寄せられたご本人の「自分の決めた道」という文章を引用させてもらいます。

黒澤明監督の映画に『まあだだよ』という作品がある。映画のなかで、主人公の老教授が、子供たちにいう台詞が印象的だった。
「よーく考えてごらんなさい。あなたたちは、自分の中に何か好きなことがあるはずです。もしもそれに気づいたら大切に大切に育てなさい。それはいつかあなたたちにとって、かけがえのないものになるでしょう。」
正確ではないが老教授はそんなことを言ったのだ。そのとおりだとぼくは思った。

わたし自身、思えばなんやかんやで好きだと思えることをやってこられました。
そしてたった今はアートに魅力を感じて、そこへ向かって進もうとしています。「これを描いてどうなるの」という妨げのエネルギーに邪魔されることもしょっちゅうだけれど、老教授のおっしゃるようにただ好きな気持ちを大切に育てればよいのだと思い直すことができて、よい機会となりました。

こちらの写真は水丸さんの作品のひとつで、村上春樹さんの本の装丁に使われたものです。

この絵にはちょっとした思い出があって、当時わたしは書店に長いこと勤めていたのですが、本が好きで始めた仕事のはずが最後のほうは苦痛で仕方がありませんでした。
その頃この表紙の絵をよく見ていたので、それが思い出され、いまそこから離れて好きなように生きていられることのありがたさをあらためて強く感じたのでした。

先日も載せましたが、アンディ・ウォーホル展もとってもよかったです。

展覧会の企画として、モニターに表示される質問に対して設置されているマイクに向かって口頭で答えると、それが文字化されてディスプレイに表示されるというインスタレーションがありました。わたしの時は〝What is art for you?〟という質問だったのですが、口をついて出たのが〝The way to live〟という答えでした。

ほんとに無意識に出たので正しい英語なのかよくわからないのですが笑、言うなれば「生き方」ということでしょうか…?何にも考えずにでた回答でしたが、でもなんとなくわかる気もします。アートな生き方。生き方がアート。それってなんかいいな。

こちらのイラストは、京都最終日にわたしが描いたものです。

この数日、さまざまなアート作品・場所・人・できごとに出逢った結果なのかなぁと思うのですが、今までの自分にはないテイストの絵になっておもしろいなぁ〜と思いました。
やっぱり旅はわたしにとても大きなものをもたらしてくれるようです。

京都の中庭ってほんと素敵…


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