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『留守』

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何色何番21回目の公演『留守』についてのnote
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#舞台

『留守』朗読劇公演のカメラリハーサルをしました。

『留守』朗読劇公演のカメラリハーサルをしました。

 こんばんは、たかつです。『留守』の稽古は着々と進んでおります。今日は10月に配信予定の【朗読劇スタイル】の稽古をし、カメラリハーサルも行いました。演劇とは違い、台本を手に持って読み上げることになります。

 それぞれの定位置やカメラの撮影位置を調整し、とりあえず通して読んでもらいます。脚本を手にしているからか、いつもの立ち稽古(脚本は持たない)よりも役者さんの自信が見え、安定していました。戯曲と

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演劇を映像化するってどういうことだろう?

演劇を映像化するってどういうことだろう?

 私は今まで、自分の演劇作品を映像化したことがない。一応記録としては撮影しておくか、程度だ。そもそも私は、ライフワークとして演劇をやっている。ある程度自分のペースで、一生付き合う自己表現の方法として、演劇を選んだ。細々と。地味に。地道に。そんな言葉が似あうようなやり方で。だから「演劇を映像化する」ということに全く興味がなかった。演劇の「一度きり」のライブ感を残すこと/遠くへ届けることにあまり興味が

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演出ノート第二弾、心の声編。

演出ノート第二弾、心の声編。

普段は見せない稽古の様子を【演出ノート】として発信してみる試み第二弾は、【心の声編】となります。
稽古を見て、心の中で思っていることを字幕にしました。

この心の声をすべて役者に伝えるわけではありません。
シーンの方向性や小道具など他の部署とかかわるところ、役者自身の癖などは先に伝えます。
しかし、役者自身で気が付けそうなところは、様子を見てから伝えます。
稽古初期段階である今は、なるべく自由な発

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【社会科見学】大正時代にタイムスリップしたい。

【社会科見学】大正時代にタイムスリップしたい。

「大正時代にタイムスリップして社会科見学がしたい」
岸田國士さんの戯曲『留守』の稽古場で良く思うことです。

 こんにちは。何色何番の演出、たかつです。演劇の稽古をしているときは、いつも「仮のもの」を使って稽古しています。小道具も大道具も、衣装もまだ仮です。本番で使うものはまだ集めている最中なのです。

『留守』は大正時代、つまり今から約100年前の物語です。さすがに小道具や衣装すべて100年前の

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『留守』宣材写真と壁ドン写真を撮影しました。

『留守』宣材写真と壁ドン写真を撮影しました。

先日、稽古時間にパパパッと『留守』のイメージ写真を撮影しました。たかつが現場からリポートをお届けします。

撮影が進むと遊びたくなってくるのが人の心というもの。
というわけで壁ドン大会が行われました。写真一枚からどんな物語が読み取れるか、皆さんも想像して楽しんでみてください。私もストーリーを展開してみましょう。

まずは王道を撮ろうと、イシゲくんからお富ちゃんに壁ドン。

イシゲくんが照れすぎてあ

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大正時代の女中暮らしについて勉強中。

大正時代の女中暮らしについて勉強中。

『留守』が発表されたのが1927年4月。
昭和2年となるが、昭和は1926年(昭和元年)12月25日から始まっているので、たった4か月後だ。
そのため、私はこの『留守』という物語は大正時代に着想・執筆されたのではないかなと考えている。

大正時代は1912年(大正元年)7月30日から1926年(大正15年)12月25日まで。約14年ほどの短い時代だ。
しかし「大正デモクラシー」という言葉が残ってい

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何色何番の企画「色」遍歴をまとめてみた。

何色何番の企画「色」遍歴をまとめてみた。

好きなことを好きなようにするために【何色にも何番にもなる】として、【何色何番】(ナニイロナンバー)と名付けた私たち。今までの本公演の「色」遍歴を、たかつがまとめてみました。

①恋色(コイイロ)企画『美少女戦隊!ドキレンジャー』
②藍色(アイイロ)企画『朝を待つ』
③夢色(ユメイロ)企画『眠り姫の夢』
④凡色(ナミイロ)企画『スカート』
⑤残色(ノコリイロ)企画『きつねの花嫁』
⑥濃色(コイイロ)

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岸田國士『留守』あらすじ紹介を、4人がそれぞれにしてみる。

岸田國士『留守』あらすじ紹介を、4人がそれぞれにしてみる。

『留守』は1927(昭和2)年4月1日発行「文藝春秋 第五年第四号」にて発表された、岸田國士さんの戯曲です。今は青空文庫で拝読可能です。

1927年ということで、2020年の今から93年前に発表されていますね。昭和に入ったばかりの春発表された作品ですので、着想や執筆はひとつ前の大正時代かもしれません。
今回は劇中の時代を大正時代に仮定してみています。(みんなで時代背景などを勉強中です)

会場と

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次回公演『留守』の参加者紹介

次回公演『留守』の参加者紹介

何色何番の次回公演の戯曲『留守』には、登場人物が3人おり、役者も3人で作り上げていきます。今日は役者と演出の計4人をご紹介いたします。

【役者】村井春奈

▼自己紹介▼
遺伝的に白髪の多い、オオカミ系の顔。だんだん小学生男子のような趣味が増えてきた。木登りと焚火が大好き。かわいい人が全て犬に見える特殊な目を持つ。全長1,700mmを目指している。弱っている時は山に入れてやると良い。

▼役者・イ

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