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ミモ
2021年6月28日 20:00
『ねえ、カナ。地球ってどっちが上だと思う?』ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。『えーと。北極が上って言いたいところだけど、別に上も下もないってのが正解じゃない?』『だよね。わたしもそう思ってたんだ。これって地球だけじゃなくて、世の中のものぜんぶそうだよね。お空も、花や木も、それに、このコ
2021年6月27日 08:03
『ねえ、カナ。みかんって不思議だよね』ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。今日は喫茶店のマスターがケーキづくりで余った蜜柑を1つずつくれたから、それを二人で食べようとしてたんだ。『ん?蜜柑の何が不思議なの?』『みかんの中に、またみかんがあるんだよ』ミホは蜜柑の皮を剥いて、その中の1
2021年6月26日 02:47
『ねえ、カナ。星座占いって好き?』『うーん。まあまあかな。でも遊び感覚で見るのはおもしろいよね』『星座占いって順位があるでしょ。あれ、いつも一位の運勢になる方法があるの、知ってる?』ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。『なにそれ?あやしいなー』私が笑いながら疑いの目を向けると、ミホ
2021年6月25日 07:09
『ねえ、カナ。過去って変えられると思う?』ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。『うーん。現実では無理だよね。・・・でもさ、ミホは変えられるって思ってるんでしょ?』私が話の先を読んで笑いかけると、ミホも嬉しそうに笑った。なんでそんな話をするの?とは聞かない。だって、この会話が大好きだから。わ
2021年6月23日 21:37
『ねえ、カナ。空を飛んだことある?』『空?・・・あるよ』『空って気持ちいいよねー』『うん。ミホはどんな空が好きなの?』ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも私にいろんな心の話をしてくれるんだけど、ここ最近の私たちのブームは空想旅行なんだ。『青空や夕焼けが好きだけど、雨上がりもいいよね』『わたしもだいたいおんなじ、夜空もステキだよね』『うん。じゃあさ、今
2021年6月22日 20:22
『ねえ、カナ。くりかえしって素晴らしいよね』ミホは道端で拾った、木の葉を嬉しそうに見つめながら、私にそう言った。『くりかえし?葉っぱの命のこと?』『うん。今ね、私、くりかえしの素晴らしさに注目中なんだ』『へー。でも、葉っぱの命はくりかえしじゃなくて、生まれ変わりだよね』『そうそう。くりかえしってどんなに似ていても、必ず新しいものなのよね。この葉っぱも世界にひとつって思うとまた違
2021年6月21日 21:53
『ねえ、カナ。約束って好き?』『約束?とくに好きとか、きらいとか思ったことないけど?』『私ね、実は約束ってちょっと苦手だったんだ』ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな心の話をしてくれるの。『え?どうして?』『ほら。約束って、守らなくちゃってプレッシャーとか、ちゃんと守ってくれるかなっていう不安を感じたことない? 』『あー。それはあるけど、わ
2021年6月20日 08:19
『ねえ、カナ。世界は自分を映す鏡って言葉聞いたことない?』『あるある。でもイマイチどういうことかピンと来ないんだよね』『だよね。でも私ね、少しだけ意味がわかった気がするんだ』ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。『へー。どういうこと?』『まず、見た目を映す鏡じゃないってのは当然だとし
2021年6月19日 06:18
『ねえ、カナ。一瞬と永遠っておんなじことだと思わない?』ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。『ん? 一瞬は一瞬だし、永遠は永遠じゃないの?』『まあ、ちがう言葉だからそうなんだけど、一瞬ってさー、ずっと続くよね。ほら、1秒前も一瞬だし、今も一瞬でしょ?』『うーん。でも同じ一瞬じゃないんじ
2021年6月18日 14:12
『ねえ、カナ。あしたの休みってなんか予定ある?』『うんにゃ。ぜんぜん』『じゃあさ。あした、うちで一緒に映画みない?』ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。『うん、いいよ。なんの映画?』『それはね。ヒミツ』『えー。なにそれー?』『だって。その方がおもしろいでしょ?』『まあ。
2021年6月17日 17:17
『ねえ、カナ。人ってなんでみんなちがうのかな?』ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな疑問を投げかけてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。『それは。違うほうが、おもしろいからじゃない?』『だよね。みんなおんなじ顔で、みんな同じ性格だったら、つまんないよね』そう言いながらも、今日のミホはちょっぴり浮かない顔だ。でもその理由はわかってる。
2021年6月17日 03:25
『ねえ、カナ。在り方ってどういうことかわかる?』『あり方? こないだ話してた、幸せになるのではなく幸せであるってこと?』『そうそう、それもそうだけど、テスト前に話した答えの場所の話って覚えてる?』学校帰りにふたりで寄る、馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。今日もちょっぴり難問みたい。けどそれが最高に嬉しい瞬
2021年6月15日 20:33
『ねえ、カナ。答えってどこにあるか知ってる?』『ん? 答え? 先生の机の中とか?』ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。今日は明日のテストのためにふたりで勉強してたんだ。『あ。そうだね。他にもあると思う?』『他に?先生の頭の中とか?教科書とか?』『だね。答えの場所っていろいろあるよね』ミホはいつもいろんな発見を教えてくれる。私は、なんでそんな話をするの?とは聞かない。
2021年6月14日 17:20
『ねえ、カナは、第六感ってあると思う?』ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。『それは・・・ある人にはあるよね。でも私にあるかどうかわかんないな』『誰にでも絶対あるよ。カナにもね』『絶対? ミホは第六感があるって自分でわかるの?』私は、なんでそんな話をするの?とは聞かない。だって、前