ミモ

心の世界が大好きです。オリジナル創作会話『ミホカナシリーズ』公開中。

ミモ

心の世界が大好きです。オリジナル創作会話『ミホカナシリーズ』公開中。

マガジン

  • ミホカナシリーズ

    ミホとカナのオリジナル創作会話です。こんな会話ありえない!と思うかもしれないけど、ふたりのこと大好きです。

  • おてがみ

    誰かへのお手紙。僕へ、わたしへ、それから、あなたへ。

  • 三日月

    お月様との会話です。

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世界は鏡

『ねえ、カナ。世界は自分を映す鏡って言葉聞いたことない?』 『あるある。でもイマイチどういうことかピンと来ないんだよね』 『だよね。でも私ね、少しだけ意味がわかった気がするんだ』 ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。 『へー。どういうこと?』 『まず、見た目を映す鏡じゃないってのは当然だとして、自分の心を映す鏡だとしても、こんなこと望んでないってことが、目の前にいろいろ

      • 愛と好き①

        『ねえ、愛と好きってちがうよね。カナはどう思う?』 『うーん。愛とは光。前にミホが教えてくれたよね。ただ、私の愛のイメージは思いやりの方が近いかな』 『だったね。愛の見方って人それぞれだけど、なんかさ、愛って好きの延長みたいに思われてること多いと思わない?』 『うん。愛は、嫌いな人だって包むことができる。嫌いな人に思いやりを持つことだってできる。そんな風に愛を考えてる人って少ないかもね。でも、そもそも愛の話をこんな風にするの、ミホとだけだから』 『ははは。まあ、そうだ

        • 心に入っていく

          いいんだよ。 そのままでいいんだ。 ゆっくり心に寄り添って 感じてみよう。 できなくてもいい。 時間が足りなくてもいい。 失敗だってかまわない。 そう、まるで何も進んでないように 見えてもいい。 自分の心に寄り添って 小さな光を感じよう。 そうして 心に入ってから、 五感と一緒に世界を感じよう。 ひとつひとつを丁寧に感じてみよう。 何も変わらない? いいんだよ。 そのままでいいんだ。 落ちついて、くり返してみよう。 変化してもいい。 そのままでもいい。 何

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        世界は鏡

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        • おてがみ
          1本
        • 三日月
          1本

        記事

          三日月①

          三日月がとても綺麗でした。 久しぶりにお月様に話しかけたけど、最初は、なんだかうまくおしゃべりできなかったんだ。 でも、大丈夫。 まだ心に残っているから、今からでも話せるね。 そうそう。 あなたはきっと、すべてが見えているんだよね。 『何も心配いらないよ』 そう、何も心配いらない。 僕も、あなたも、素晴らしい存在。 『静かにしてみよう。思いっきり静かにしてみよう』 それ。いいね。 今日の君はすごく静かに輝いていたね。

          三日月①

          何にもしたくないとき

          『ねえ、カナ。何もしたくないときってどうしたらいいと思う?』 『ん?何もしなければいいんじゃない?』 ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるんだ。でも今日はちょっぴり様子がちがうみたい。 『だってさ。そういうわけにはいかないよね。宿題もあるし、家の手伝いもあるし、毎日お風呂入んなきゃいけないし、いや、そんなことより他にもやることいっぱいあるはずなのに、何にもしたくないときあるよね』 『あー、あるある。そんなとき、どうし

          何にもしたくないとき

          勝ち負けのないもの

          『ねえ、カナ。勝ち負けってどう思う?』 ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。 『ん?どう思うって何が?』 『世の中って順位とか勝ち負けを求められることばかりじゃない?それを否定するわけじゃないけど、今後、地球の愛が育っていったら、私はもっとちがう選択もあると思うの』 『ちがう選択って?』 『うん。カナはさ、勝ち負けってこの世界に必要だと思う?』 『そうだねー。勝ち負け

          勝ち負けのないもの

          願いは何型?

          『ねえ、カナは願い事、何にする?』 ミホは七夕の短冊を手にしながら嬉しそうに言った。 ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。私たちは学園祭の企画で飾ることになった七夕の短冊にそれぞれの願い事を書こうとしていた。 『うーん、どうしようかな。こういうの、小学生以来だよね?』 『うん。こうやって想いを紙に書くのは、あんまないよね』 『願い事って、いざ書こうとすると、なかなか思い浮かばなくない? ミホは未来型と現在型どっちにするの?』 『未来型と現在型?』 『うん

          願いは何型?

          おわりははじまり

          『ねえ、カナ。はじまりとおわりは同時に現れるって知ってる?』 ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。 私は、どうしてそんなこと聞くの?とは聞かない。だって、前置きなんていらないこの会話が大好きだから。わかっているから。 『えーと、スタートがあれば、ゴールもあるってこと?』 『そうそう。出会いがあれば、別れもある。問いがあれば、答えもある。すべての物事には、はじまりとおわりが

          おわりははじまり

          大切なもの

          『ねえ、カナの一番大切なものってなに?』 『うーん。家族と・・・ミホと、それから青空かな』 『わぁ。ありがと。じゃあさ、目に見えないもので大切にしていることってある?』 ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。 『目に見えないもの?』 『うん。勇気とか、人を信じることとか、信念っていうのかな。大切にしている考え方とか想い、そんなの』 『それは。心のあたたかい部分かな。私の

          大切なもの

          私が私にアドバイスする

          『ねえ、カナは自分と自分で会話することってある?』 『ん?自分と自分で会話?・・・がんばれ自分!みたいに声かけたりすること?』 『うんうん。それに近いかなー。ただ、一人の自分じゃなくて、少し離れた所から眺める自分を想像したり、わざともう一人の自分を作って話をするの』 ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。 『わお。まるで、ミホが二人いるみたいだね。でもそれって、会話は成り立

          私が私にアドバイスする

          魔法の薬

          『ねえ、カナ。プラシーボ効果って知ってる?』 ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。 『プラシーボ?えーとー、たしか、薬じゃないのに薬だって話して飲んでもらうと実際に効果があるってことでしょ?』 『そうそう。心の力で身体の状態を変化させちゃうなんて、人間の潜在能力ってほんとすごいなって思うのよね。でね、私、いいコト思いついたんだ』 『いいコト?』 『うん。これなーんだ?』

          魔法の薬

          どっちが上?

          『ねえ、カナ。地球ってどっちが上だと思う?』 ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。 『えーと。北極が上って言いたいところだけど、別に上も下もないってのが正解じゃない?』 『だよね。わたしもそう思ってたんだ。これって地球だけじゃなくて、世の中のものぜんぶそうだよね。お空も、花や木も、それに、このコップも』 ミホはそう言いながら、アイスティーの入ったコップを持ち上げた。 『

          どっちが上?

          みかんの仕組み

          『ねえ、カナ。みかんって不思議だよね』 ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。 今日は喫茶店のマスターがケーキづくりで余った蜜柑を1つずつくれたから、それを二人で食べようとしてたんだ。 『ん?蜜柑の何が不思議なの?』 『みかんの中に、またみかんがあるんだよ』 ミホは蜜柑の皮を剥いて、その中の1つ1つの房をはずしながらそう言った。 『蜜柑の房のこと?』 『うん。1つのみ

          みかんの仕組み

          運がいいを選んじゃう

          『ねえ、カナ。星座占いって好き?』 『うーん。まあまあかな。でも遊び感覚で見るのはおもしろいよね』 『星座占いって順位があるでしょ。あれ、いつも一位の運勢になる方法があるの、知ってる?』 ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。 『なにそれ?あやしいなー』 私が笑いながら疑いの目を向けると、ミホはあわてて両手を振った。 『あやしくないない。でもインチキだって言われちゃうか

          運がいいを選んじゃう

          過去の変え方

          『ねえ、カナ。過去って変えられると思う?』 ここは学校帰りにふたりで寄る馴染みの喫茶店。ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれるの。世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。 『うーん。現実では無理だよね。・・・でもさ、ミホは変えられるって思ってるんでしょ?』 私が話の先を読んで笑いかけると、ミホも嬉しそうに笑った。なんでそんな話をするの?とは聞かない。だって、この会話が大好きだから。わかってるから。 『はは、カナは鋭いよね。過去は変えられないってわかってるよ。変

          過去の変え方