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改めて”成長”ってなんなのか考えてみよう

こんにちは。特別支援学級12年目のMr.チキンです。
そろそろ13年目になるんだなぁ。

成長という言葉のイメージ

さて、今日は「成長」という言葉について考えます。
みなさん、成長というとどのようなことを想像するでしょうか。
いつも通りインターネットで調べてみましょう

人や動植物が育って大きくなること。おとなになること。「子供が―する」「ひなが―する」「経験が人を―させる」
物事の規模が大きくなること。拡大。「事業が―する」「経済の高度―」

goo 辞書より

みなさん、こんなイメージではないでしょうか。
未来に向かって、上り一方通行なイメージ。

実際の子どもの成長って・・・

でも、子どもの成長って一方通行でしょうか。
実は、夏休み前に、職員室ではこんな話がされています

1学期大変でしたね。ただ、子どもたちは本当に成長しましたよね。
できることも増えたし。何よりクラスがまとまった気がしますよね。
でも、夏休み明けには戻ってるんだよなぁ~。

学校での成長は、長期休みでリセットされます(笑)
上の言葉には、こんな言葉(思い)がセットになっています。

「でも、4月の頃より心の体幹が強くなってるから。リセットされてもすぐに元に戻るんだよな。

子どもたちの成長は、一方通行じゃないんです。
行ったり来たりしながら前に進むんだなって、
そう考えると教員たちは、ある意味のんびり構えています。

後ろに向かって成長したって良い?

もう少し成長について考えてみましょう。
こんな例がありました。
1年生のAさんです。
Aさんは頑張り屋さんです。誰よりも静かに授業を受けるし、
「いやだなぁ。」と思っていても、
じっと我慢して生活しています。
でも、家で思い出してポロポロ涙を流すことがあります。

そんなAさんが、特別支援学級に入りました。

Aさんは、少しずつ変わっていきました。
授業中はうるさいですし、
私が頼んだことに対して、
Mr.チキン先生がやればいいじゃない!大人なんだから!
と口答えします。全然可愛げがありません(笑)
Aさんの変化をまとめると、次のようになります。

  • 静かに授業を受ける→うるさくなる

  • どんなことでも口答えせずにやる→わがままでやらないことがある

どうでしょう。
この変化を教員はどうとらえれば良いのでしょうか。
私は、これを

後ろ向き成長期

と呼んでいます。
私はAさんがうるさくなろうと、わがままになろうと、
おうちの人にはこう伝えます。

Aさん、おうちでの様子はいかがですか?
ため込んで、一人で泣くことは少なくなりましたか?
そうですか。それは良かった。
家でニコニコ過ごすことができるなら、それは成長ですね!
あとは調整の仕方を学ぶだけですね。

本当は

でも、本当は後ろ向きっていう言葉もどうかなとは思っています。
大人は、「こっちが成長の方向」って決めちゃいがちですが、
子どもの成長って、実際は自由な方向に成長して良いんだよなって。
保護者や子どもと一緒に成長を喜んでいきたいな。
せっかく教員やってるんだしね。


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