普通のサラリーマン

特に何の特徴もない普通のサラリーマン。 二児の父親です。

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記事一覧

【書評】きれはしを読んで

ヒコロヒーさんの初エッセイ「きれはし」を読みました。 読みたくて、読みたくて、探しました。 行く本屋、行く本屋、探してもなくて、やっと見つけました。 というわけ…

【書評】笑うマトリョーシカを読んで

これもTVで紹介されました。 期待して読みました。 相当ハードルが上がっていたと思います。 読んだ感想は… 「おもしろすぎる!」 政治家になりたい高校生とそのブレ…

【書評】六人の嘘つきな大学生を読んで

就職試験の最終選考まで残った六人の大学生。 最終試験はグループディスカッション。 六人で最高のチームを作り、結果が良ければ全員採用の可能性も…。 ということで、み…

【書評】ヒポクラテスの試練をよんで

この小説を本屋でブラブラしている時に裏表紙の内容紹介と帯の解説を見て選びました。 なぜかシリーズ第3弾というのを見落としていて、シリーズ3作目から読むことになりま…

【書評】路を読んで

路と書いてルウと読むこの小説、台湾に新幹線を走らせるある企業の話です。 新幹線を走らせるために、異国の地で頑張る主人公。 過去の出会いが今に繋がっていて、その思…

【書評】容疑者Xの献身を読んで

今更ながらベタではありますが、「容疑者Xの献身」を読みました。 ガリレオシリーズの長編一作目です。 ドラマ化もされてますし、東野圭吾先生ですし、面白くないわけない…

【書評】ヘルドッグスを読んで

潜入捜査物の小説です。 人間は立場が変わるだけでこんなに非情になれるのか?と思わされる物語。 任務のために正義の悪を全うする主人公がイケていて、終始応援してしま…

読む本の選び方

読む本を選ぶのって楽しいですよね。 一時期はブックオフオンラインやamazonで気になる本を買い漁って積読を消化できずに、最終的にはブックオフで売ることになったことも…

【小説】希望が死んだ夜にを読んで

中学生が同級生を殺した容疑で逮捕された。 容疑者は自分が殺したと自供している。 どうして殺したのだろう? そこに焦点を当て、2人の刑事が謎を解いていく話。 こうい…

【書評】殺し屋、やってます。を読んで

ジャケ買い。 装丁の絵がかわいくて買ってしまったこの作品、絵のかわいさとは裏腹に殺し屋の本です。 ミステリーなんだけど普通のミステリーとは違うんです。 殺し屋と…

【書評】ある男を読んで

「ある男」 平野啓一郎さんの小説です。 平野啓一郎さんは「マチネの終わりに」を読んで知りました。 その「マチネの終わりに」はとても良い小説でした。 珍しく恋愛小…

【書評】ルビンの壺が割れたを読んで

どんでん返し系小説。 イニシエーションラブ系とでも言っておこうか。 最後の1行のために読んだと言っても過言ではない。 最後の1行が強烈すぎて鳥肌もんだった。 怖か…

【書評】テスカトリポカを読んで

いい人ばっかり出てくる小説はほっこりする。 いい人が出てくる小説はきゅんとする。 悪い人が出てくる小説はワクワクする。 この小説はというと… 悪い人しか出てきませ…

【書評】明け方の若者たちを読んで

1ページ目を開いてまず、きれいな文章だと感じた。 流れている音楽がきのこ帝国やRADWIMPSやフジファブリックでお店がヴィレッジバンガードだったりするのでリアルに頭の…

【書評】老後の資金がありませんを読んで

老後というか自分の家計が不安になったことはありませんか? そんな人のための小説です。 今まで貯めてきたお金が葬式や結婚式やいろいろなイベント事でお金を使ってしま…

【書評】「店長がバカすぎて」を読んだ

社会に出るといろいろな「理不尽」に出会う。 私もバカな上司やバカな部下やバカな取引先の人たちと出会ってきた。 そんな私もバカなんだけど。 それは置いておいて… …

【書評】きれはしを読んで

【書評】きれはしを読んで

ヒコロヒーさんの初エッセイ「きれはし」を読みました。

読みたくて、読みたくて、探しました。
行く本屋、行く本屋、探してもなくて、やっと見つけました。

というわけで、ハードル上がりまくりで読み始めたわけです。

ヒコロヒーさんというと、国民的地元のツレ系女性ピン芸人です。

TVで見る印象としては、やさぐれている頼りになる姐さんな感じですか。

この本を読んでみると、やさぐれ感は出ているんだけど

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【書評】笑うマトリョーシカを読んで

【書評】笑うマトリョーシカを読んで

これもTVで紹介されました。

期待して読みました。
相当ハードルが上がっていたと思います。

読んだ感想は…

「おもしろすぎる!」

政治家になりたい高校生とそのブレーンの話。
「友情と裏切り」が描かれているサスペンス。

先が読めなく、最後までドキドキしながら読みました。

著者は「店長がバカすぎて」を書いた、早見和真先生なのですが、全く違うジャンル、違う雰囲気の話ですごい作家さんだと思いま

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【書評】六人の嘘つきな大学生を読んで

【書評】六人の嘘つきな大学生を読んで

就職試験の最終選考まで残った六人の大学生。
最終試験はグループディスカッション。
六人で最高のチームを作り、結果が良ければ全員採用の可能性も…。
ということで、みんなで交流を深め対策を立てていく六人だが、最終試験直前に採用者は1名と通達される。
ディスカッションの中身は六人で誰が内定に相応しいか決めるというもの。

TVで紹介されてこの本を知ったのですが、テーマ自体が面白いなと思い、本屋で手に取り

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【書評】ヒポクラテスの試練をよんで

【書評】ヒポクラテスの試練をよんで

この小説を本屋でブラブラしている時に裏表紙の内容紹介と帯の解説を見て選びました。

なぜかシリーズ第3弾というのを見落としていて、シリーズ3作目から読むことになりました。

シリーズを最初から見てない自分でも、この一作だけ読んでおもしろいと思いました。

伝染する肝臓がんを医学的な面から事件性を捜査していくサスペンス作品です。

徐々にいろいろなことが解明され、終盤に急展開で謎が解明されます。

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【書評】路を読んで

【書評】路を読んで

路と書いてルウと読むこの小説、台湾に新幹線を走らせるある企業の話です。

新幹線を走らせるために、異国の地で頑張る主人公。

過去の出会いが今に繋がっていて、その思いが未来に繋がる話です。

なんだか、平野啓一郎先生の「マチネの終わりに」のような綺麗な大人の恋愛小説を読んでるような感覚になりました。

それぞれが抱える悩みと人間関係が絡み合って進むこの小説、おすすめです。

ではまた!

【書評】容疑者Xの献身を読んで

【書評】容疑者Xの献身を読んで

今更ながらベタではありますが、「容疑者Xの献身」を読みました。
ガリレオシリーズの長編一作目です。

ドラマ化もされてますし、東野圭吾先生ですし、面白くないわけないですよね。

容疑者もキャラが立っているし、主人公もキャラが濃い!

物理VS数学の構図もおもしろい。

これ読んでシリーズ読破したくなりました。

それにしても読みたい本が多すぎるー!

ではまた。

【書評】ヘルドッグスを読んで

【書評】ヘルドッグスを読んで

潜入捜査物の小説です。

人間は立場が変わるだけでこんなに非情になれるのか?と思わされる物語。

任務のために正義の悪を全うする主人公がイケていて、終始応援してしまいました。

描かれる人間ドラマは登場人物本人たちは緊迫しているだろうけど、外から第三者視線で見る私からは切なく感じられました。
こういう切なくあとを引く話は面白いですよね。

これは岡田准一主演で映画化されるので楽しみですね。

読む本の選び方

読む本を選ぶのって楽しいですよね。

一時期はブックオフオンラインやamazonで気になる本を買い漁って積読を消化できずに、最終的にはブックオフで売ることになったこともありました。

今はどうやって読む本を選んでいるかを書いていきます。

1.TVやラジオで情報を得るTVで本の紹介をやっていると意識して見たり、録画してみたりします。

よく参考にするのは王様のブランチの本の紹介のコーナーです。

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【小説】希望が死んだ夜にを読んで

【小説】希望が死んだ夜にを読んで

中学生が同級生を殺した容疑で逮捕された。
容疑者は自分が殺したと自供している。

どうして殺したのだろう?

そこに焦点を当て、2人の刑事が謎を解いていく話。

こういう事件が起こるには背景、ドラマがある。
それがしっかり描かれている作品だと思う。

容疑者の中学生、亡くなった中学生、刑事さんたち、その他の登場人物。
最初と終盤では思っていた人柄と印象が変わってくる。
見えていた背景が変わるからだ

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【書評】殺し屋、やってます。を読んで

【書評】殺し屋、やってます。を読んで

ジャケ買い。

装丁の絵がかわいくて買ってしまったこの作品、絵のかわいさとは裏腹に殺し屋の本です。

ミステリーなんだけど普通のミステリーとは違うんです。
殺し屋という職業の特性である身元を明かせないことを利用した推理物になってます。

というのは、殺し屋に依頼するために受付→連絡係→殺し屋という三段回になっていて、受付と殺し屋はお互いの素性を知りません。
更に殺し屋が知らされるのはターゲットの名

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【書評】ある男を読んで

【書評】ある男を読んで

「ある男」

平野啓一郎さんの小説です。

平野啓一郎さんは「マチネの終わりに」を読んで知りました。

その「マチネの終わりに」はとても良い小説でした。
珍しく恋愛小説というものを読んだのですが、文章が綺麗で切なく美しい物語でした。

そんな良い話を書く平野啓一郎さんの作品が気になり「ある男」を読んでみることにしました。

命を落とした夫が別人だった、
夫が何者なのか?
というようなお話です。

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【書評】ルビンの壺が割れたを読んで

【書評】ルビンの壺が割れたを読んで

どんでん返し系小説。

イニシエーションラブ系とでも言っておこうか。

最後の1行のために読んだと言っても過言ではない。

最後の1行が強烈すぎて鳥肌もんだった。
怖かった!

最初から最後まで大きな波がなく、文体も一定の熱で進んでいく。
とは言っても、盛り上がりがないとかそういうのではなく、淡々とすごいこと書かれててすごい展開なんだけど、淡々としてるから最後の1行が効いてくる感じ。

どんでん返

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【書評】テスカトリポカを読んで

【書評】テスカトリポカを読んで

いい人ばっかり出てくる小説はほっこりする。
いい人が出てくる小説はきゅんとする。
悪い人が出てくる小説はワクワクする。

この小説はというと…

悪い人しか出てきません!

と誰かが言っていました。
それで気になって読み始めたのですが、本当に悪い人しか出てきません。

すごい小説に出会いました。

550ページ超えのこの小説、ワクワク、ドキドキしっぱなしで読み進める手が止まらないこと!
あっという

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【書評】明け方の若者たちを読んで

【書評】明け方の若者たちを読んで

1ページ目を開いてまず、きれいな文章だと感じた。

流れている音楽がきのこ帝国やRADWIMPSやフジファブリックでお店がヴィレッジバンガードだったりするのでリアルに頭の中に映像化された。

きれいな文章とリアルさがより理不尽さと残酷さを際立たせているように感じる。

その理不尽さと残酷さが溢れる愛を感じさせる。

勝ち組か負け組かなんて自分が幸せだと思えるか思えないかだけだと思う。

冬には映画

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【書評】老後の資金がありませんを読んで

【書評】老後の資金がありませんを読んで

老後というか自分の家計が不安になったことはありませんか?

そんな人のための小説です。

今まで貯めてきたお金が葬式や結婚式やいろいろなイベント事でお金を使ってしまい、貯金が少なくなって不安や不満を描いています。

日々生活しているとライフスタイル、金銭感覚って当たり前だけど人それぞれで、それに振り回されることってあるよなと思います。

結局そういうものに振り回されない人が豊かになる(心も含めて)

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【書評】「店長がバカすぎて」を読んだ

【書評】「店長がバカすぎて」を読んだ

社会に出るといろいろな「理不尽」に出会う。

私もバカな上司やバカな部下やバカな取引先の人たちと出会ってきた。
そんな私もバカなんだけど。

それは置いておいて…

この本はそんな「理不尽」と戦う書店員(契約社員)の話。

出てくる登場人物のキャラがわかりやすい。
バカな店長や尊敬する先輩、嫌な客や気の合うお客さん。

そんな環境でいろいろなことに葛藤し、奮闘するコメディ。
コメディと見せかけてミ

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