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クロウク

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雑記帳です。クロウク croakとは、カラスや蛙がガーガーとわめく様を意味する英語。そして、サミュエル・ベケット晩年のラジオドラマ『言葉と音楽』(1986-1987年)に登場する…
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2021年12月の記事一覧

古代米 / 米の多様性

古代米 / 米の多様性



オランダとドイツに暮らすヴィーガンの友人たちに送るクリスマス・プレゼントの準備中。米と雑穀はいつもここの商品です。群馬県藤岡市(高崎の手前)、浦部農園が生産・直販する古代米。ヨーロッパではもちろんつくっていないし、日本語以外の言語での情報が少ないから、大げさに言えば500年前のインドの胡椒のような人気があります(ダイヤか LOL)。
浦部農園 :
http://kodaimai.sakura.

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地方紙の「ローカル」って何?



京都新聞にあらず。
最近の東京新聞の一面、ネット時代の地方紙の「ローカル」の再定義を実験するかのようで興味深いです。
ジメンへの縛りとチエンの言い寄りとグローカルの嘘から逃げる。その創造的な脱走こそが読者にとっての新しい地方紙の魅力。そこを解さない外様コンプレックスのジモト紙から消えるであろうやと。

図書館リサイクル本/辻嘉一『懐石傅書』/調度品としての本

図書館リサイクル本/辻嘉一『懐石傅書』/調度品としての本



地元の図書館からの放出本、古くなって登録抹消されたいわゆるリサイクル資料です。これ処分するかあ〜!で、もらってきました。

辻留・辻嘉一の『懐石傅書』全7巻から「八寸・口取」。講談社がボックス・セットで大々的に売り込んだのが大阪万博の前年1969年。じつは我が家にもありました。が、母が読んでいたのを見た記憶なし。たぶん父が飾り本として買ったのです。経済の高度成長期、そのプライドをモノで証し、所

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唯一今に残るヴァージニア・ウルフの肉声

唯一今に残るヴァージニア・ウルフの肉声

Soundcloudで曲を探していたら偶然にも、ヴァージニア・ウルフ、現存する唯一の肉声録音。もっと華やいだ高いトーンだと勝手に想像してました。後年、本に収められたようですが、作家処世と筆耕の妙を凝らすこととの矛盾について、やや感情的だけれど一般論として語っています。半分程度しか聞き取れないのではありますが... 😓
You can hear her only surviving physica

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COP26の会議場に「光合成の音」を響かせるサウンド・インスタレーション

COP26の会議場に「光合成の音」を響かせるサウンド・インスタレーション

友達から嬉しい報告がありました。ずっと連絡が取れず、何をしているのかと訝っていたら…。

光合成の音
先月中旬に終わったスコットランドのグラスゴーでのCOP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)。そのアドボカシー的な関連催事に、もう2年以上コロナ禍で会っていないアムステルダムの友人 Roosmarijn Pallandt が、独・ボン大学のAI研究チームとのコラボレーションによるサウンド・イン

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