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戦国SWOT

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#戦国時代

Google Bardを使って【上杉謙信】をSWOT分析して、ChatGPTと比較してみた

Google Bardを使って【上杉謙信】をSWOT分析して、ChatGPTと比較してみた

上杉謙信をGoogle Bardで分析前回は上杉謙信についてCHATGPTで「上杉謙信をSWOT分析して」と聞いて、その精度を試してみました。

今回はGoogle Bardで同じ質問をして、内容を比較してみたいと思います。

Google Bardの特長として、回答の提案を三案ほど用意してくれるので、そこから選択もしくは三案の内容を組み合わせて調整する事ができる点かと思います。

二つのチャット

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ChatGPTを使って【上杉謙信】をSWOT分析してみた

ChatGPTを使って【上杉謙信】をSWOT分析してみた

越後の龍上杉謙信をChatGPTで分析前回は武田信玄についてCHATGPTで色々な質問をすることで強みや弱みをあぶり出し、SWOT分析に組み込みました。

しかし、この作業だとAIの性能もさることながら、質問者および編集者側の能力によって意図的に答えを誘導できる可能性がゼロではありません。

変な回答をよこすことも多いCHATGPTの真の能力を試す必要があります。

ということで今回は、まさにその

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ChatGPTを使って【武田信玄】をSWOT分析してみた

ChatGPTを使って【武田信玄】をSWOT分析してみた

SWOT分析にChatGPTは使えるのか?ChatGPTなどが公開され、AI技術が一般的に利用できるようになってきています。

検索エンジンに代わる技術としてニュースなどでも取り上げられていて、WEB業界への影響は計り知れないと言われています。

それに留まらず、他の業界での有効活用の可能性も高まってきています。

特にリサーチ業務などの資料作成や記事などの文章作成には最適なツールという意見もあり

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【どうする家康】桶狭間の戦い。まずはSWOT分析。

【どうする家康】桶狭間の戦い。まずはSWOT分析。

2023年1月、NHKで大河ドラマ「どうする家康」がスタートしました。

松本潤が演じる松平元信、後の徳川家康が、窮地に追い込まれて色々な選択を迫られる事をテーマにしているようです。

第一話を見たところ、早速桶狭間の戦いで今川義元が織田信長に敗れて、松平家の当主として今後どうするのかの決断に迫られます。

現代ほど情報網が発達していない時代において、判断及び決断を下すのは非常に難しく勇気がいる事

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北条家のパーパス|関東独立の野望の成功と失敗

北条家のパーパス|関東独立の野望の成功と失敗

北条家の「合議制と法令による関東独立」パーパスの成功と失敗戦国時代の北条家は、近隣の武田家や上杉家に比べると非常に地味な印象です。

それは、早雲以降の北条家の当主氏康や氏政などに信玄や謙信のような派手さがなかったからかもしれません。

しかし、北条家では、戦国時代につきものの家督争いなどのお家騒動や家臣の謀反などがほぼありません。

北条家の念願または野望とも言うべきパーパスの元で、不満を蓄積さ

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【戦国SWOT×カイヤ酒店】太閤も認めた銘酒の「平野酒」フルーティーで甘やかな優しい香り

【戦国SWOT×カイヤ酒店】太閤も認めた銘酒の「平野酒」フルーティーで甘やかな優しい香り

秀吉の醍醐の花見に選ばれた摂津国の銘酒【平野酒】が復刻関西のお酒どころというと、神戸の灘と京都の伏見が有名で、大阪は全く酒蔵や蔵元のイメージがありません。

しかし、戦国時代のころには、大阪の平野郷で作られた「平野酒」が銘酒として知られていました。

豊臣秀吉が晩年に催した醍醐の花見にも他の銘酒と一緒に「平野酒」が並べられたと「大かうさまくんきのうち」に太田牛一が書いています。

時の最高権力者の

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信長のパーパス|天下泰平 260年の安寧を生んだ家康のパーパス

信長のパーパス|天下泰平 260年の安寧を生んだ家康のパーパス

平和な時代を生んだ家康の「合議制と法令による天下泰平」徳川家康が始めた江戸幕府は、260年もの平和な時代を生み出します。

局所的な大坂の陣や島原の乱を除くと、ほとんど大きな戦乱はありませんでした。

天下泰平と呼ばれた平和な期間は、家康のパーパスを全国の大名が長い間支持し続けた事で守られていました。

そのパーパスは「合議制と法令による天下静謐」です。家康も、政権運営をする上で天下静謐を最大目標

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信長のパーパス|天下静謐②  パーパスを暴走させた要因

信長のパーパス|天下静謐②  パーパスを暴走させた要因

秀吉の壮大すぎたパーパスの暴走天下静謐によって、日本が統一され、国内での大名間での戦争はなくなりました。

親兄弟ですら信用できない時代が終わり応仁の乱以来の平和な時間が訪れます。

戦国大名たちは豊臣政権に所属する事で、他者を警戒することなく、生活を送れる社会になりました。

マズローの五段階欲求でいうところの低次欲求の「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」が満たされました。

さらに朝廷か

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信長のパーパス|天下静謐① 秀吉によるパーパスの承継と成功

信長のパーパス|天下静謐① 秀吉によるパーパスの承継と成功

信長のパーパスを承継のために布石を打つ秀吉組織の後継者にとって先代の意志つまりパーパスを継承するのかしないのかは、事業承継には重要なポイントです。

パーパスに共感して参加しているメンバーたちにとっては今後の去就を占う大事なものになります。

特に先代と血縁関係にない場合は特に、パーパスの承継が組織の連続性を内外に示す要素になります。

本能寺の変の後に残された織田家の人間にとって。血縁者以外の家

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信長のパーパス|天下布武② パーパスの齟齬と本能寺の変

信長のパーパス|天下布武② パーパスの齟齬と本能寺の変

パーパスの切り替えによる織田家中の不協和音昨今、欧米企業を中心に広がりを見せ、日本企業でも導入がされつつあるパーパスですが、組織としてのパーパスと従業員個人としてのパーパスの親和性が重要と言われています。

組織と個人のパーパスの一致度が高いと従業員のモチベーションはあがりますが、一方で親和性が低下すると働き甲斐はダウンします。

不一致が進むと、仕事へのサボタージュや業務でのトラブルが起こったり

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信長のパーパス|天下布武 信長が掲げた「天下布武」の成功

信長のパーパス|天下布武 信長が掲げた「天下布武」の成功

信長が掲げたパーパス「天下布武」昨今、海外及び日本においても、グローバルな活動をしている企業が「パーパス」を制定する事例が増えてきています。

企業は今まで生活を物質の面で満足をさせる事で社員のモチベーションアップを図っていましたが、社会全体の意識の変革によって金銭や待遇以外でのモチベーションアップが必要となってきました。

特に、1980~1995年に生まれたミレニアル世代や、それに続く1996

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10/1に発売「SWOT分析による戦国武将の成功と失敗」何故、歴史とビジネスなのか?

10/1に発売「SWOT分析による戦国武将の成功と失敗」何故、歴史とビジネスなのか?

10/1、ついに、書籍「SWOT分析による戦国武将の成功と失敗」が販売開始されました。

https://www.amazon.co.jp/dp/4828309160/

なんと、緊急事態宣言の解除とともに発売されるというGoodタイミングです。
色々な方々からの支援や助言のおかげで、2019年末に「戦国SWOT」が始まり、そして2021年10月に、ビジネス教育出版社より書籍化されました。ありがと

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関ヶ原編【吉川広家の選択】過去の成功体験の呪縛で失敗

関ヶ原編【吉川広家の選択】過去の成功体験の呪縛で失敗

吉川広家の選択によって大減封を受けた毛利家の苦難毛利家は、三本の矢の逸話で知られる毛利元就が、一介の国人領主から身を起こし、中国地方に覇を唱えました。

長男の隆元に先立たれますが、次男の吉川元春、三男の小早川隆景の二人が、遺児の輝元を支える体制、俗に言う毛利の両川体制で毛利家の勢力維持に努めます。

隆景たちの適切な判断や交渉により、豊臣秀吉との良好な関係構築に成功します。

そして、中国8ヵ国

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noteの戦国SWOTが書籍化。「SWOT分析による 戦国武将の成功と失敗」10/1発売予定

noteの戦国SWOTが書籍化。「SWOT分析による 戦国武将の成功と失敗」10/1発売予定

ブログやnoteで発信してきた戦国SWOTが、ビジネス教育出版社より「SWOT分析による 戦国武将の成功と失敗」として10/1に発売予定です。

戦国SWOTは、「戦国時代×経営者=戦国武将」として、戦国武将の生きざまから現代のビジネスや経営の参考になる知見を見つけ出す事を目的としています。

多くの戦国武将を、現代のビジネスフレームワークのSWOT分析などを使って、分析・考察してきました。

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