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📗読書の価値

なぜ本を読むのだろう。

・知りたいことがあるから
・気になることがあるから
・知的好奇心を満たすため 
・悩みの解決になりそうなことを探すため

私にとって読書はその手段なのだと思う。

稀に読書自体が目的になっている人がいる。
年間何百冊読んだとか、読んだ本の考察がどうとか。
人の読書体験にケチを付けるつもりは毛頭ないけれど、多読や速読のように多くの本を読むことが読書の価値だと思っている人も多い。

果たしてそうなのだろうか。

どちらが正しいということもないので、最終的にはどっちでもいいよねという結論になる。
こういう考えもあるよね、反対にこういう意見もあるよね、私はこう感じているかな。そんな程度で聞いてほしい。

私にとって読書体験は
思考のストレッチのようなものだ。

例えばある瞬間の思考の形が▲三角だったとする。
それがある本を読んだところで思考が変化し、■四角に変わる。
そうやって様々な本を読むことで五角形になったり丸くなったり変化し続ける。
じっくり考えたり思考を集中させるには読書が最適である。

人間の体は食べたものでできていると言われるように、
人間の思想は読んだ本でできているとも言えるかもしれない。

だから本を読まない人と話しても
具体的な情報が多く、その人の思想のようなものが見えてこないことが多い。

ーーー具体的な情報が多い。

社会で生きるには、あるいは仕事を円滑にする上では
社交的な会話、天気、ニュースの話はたしかに大切だ。
家族間でのコミュニケーションでも必要かもしれない。私は苦手でそのまま社会に出てしまい困っている。
でも人と人とが関わり合う上ではそんな表面的ばかりでなく本質的なところで付き合いたいとも思う。
例えば悲しい時や辛い時、悩みがある時、人生を共有する時。
心が通じ合うというと安っぽく聞こえるが、簡単に言うとそういうことだ。相手の話をしっかり両手で受け取り、また自分の話を受け止めてもらう。その経験はじんわりと心を温かくする。

本質的な人付き合いをするには。

自分なりの考えというのを持つ人が多いほうがいい。
とある議題が、a対bではなくa対b対cになったらより考えの幅が広がる。それこそ多様性につながる。
わかりやすい肩書やカテゴライズする多様性が注目されるけど
ぱっと見、似た人同士でも考えることは正反対であったりする。
それをお互い否定し合うのではなくいったん話を聞く。その態度が大切に思う。

その余裕があるのはどんな人だろう・・・
自分の思考がある程度まとまっていて他の意見も取り入れる人。
世の中にはいろんな考えの人がいると理解している人。
物事を多面的に見られる人。

他の人の意見を聞く経験が多くあればその余裕が生まれやすいかもしれない。その経験は常に誰にでもあるわけではない。(ディベートサークルにでも入ってない限り)しかし本を読むことで疑似体験ができる。著者の思想を覗き見させてもらえるからだ。

本にはその人の思想が表れている。
この問題について賛成だ、反対だと明記していなくてもふんわりと考え方のようなものが文章の端々から伝わってくる。

価値観の合う著者に出会うと人生の友人ができたようで嬉しくなる。実際に同年代の友人がいなくても本を通して繋がれたらそれは友人だと言えると思う。この世界に同じような感じ方をしている人がいるという事実は自分を強く励ましてくれる。一人じゃないんだと思える。
反対に自分と異なる考えの著者に出会ったときも、社会勉強になるだろう。実際に会っても仲良くはなれそうだなと思う人でも、本を読めばその人の考えを知ることができる。知ってみて意外と面白い考えだなと思うこともあれば、やっぱり肌に合わん。とそれ以上近付かないこともある。
最初から好き嫌いせずにいったん聞いてみる、知ってみる、興味を持ってみることが大切に思う。



•••today's art•••
Claude Monet. *Vétheuil*,1901(The Art Institute of Chicago.)

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