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【ルーツ旅🌺高知編・秋祭り①】天空の里⛰山々に囲まれた伝説の村へ

ある秋の日🍁、私はひとりで高知の小さな駅に降り立ちました。東京から岡山まで新幹線で3時間、さらに特急に乗り換えて3時間ほどで、最寄りの駅に到着します。

駅にはほとんど人がいません

駅を出ると小さな駐車場があり、1台の車のドアが開いて、筒井X氏が顔をのぞかせました。

良かった、来てくれたんだ。

私はホッとしました。ここからZ村には車で行くしかないので、待ち合わせがうまく行かなければ、困ったことになるところでした。

大阪の実家から車で来てくれたX氏にお礼をいい、さっそく車に乗り込んで、Z村を目指します。

▼江戸時代からZ村に住む筒井一族

窓の外は、けわしい山です

このあたりは高知の最北端で、四国を東西につらぬく山脈の真ん中にあり、北は愛媛県に接しています。千数百メートル級の山々がつらなった、「天空の里」とも呼ばれる地域です。

その中にあるZ村は、面積の9割以上が山林で、ごくわずかな平地に人々が暮らしているとのことでした。

私が郷土史に目を通したところ、江戸時代にはこの村にたくさんの筒井姓の人達が住んでいたようです。果たして村の伝説どおり、彼らは切腹した戦国大名・筒井定次の末裔なのでしょうか。

1663年には、名字帯刀を許可された「元浪人」の筒井氏がいたようです

▼宿の目の前は、大きなダム湖

くねくねと曲がる山道を1時間ほど走り、ようやく宿に着きました。一見すると普通の一戸建てのようです。

私が自宅を出て、ここまでたどり着くのに約9時間。もうクタクタです。X氏と別々の部屋にわかれて、夕食までしばらく体を休めました。

旅館の窓を開けると、目の前は大きなダム湖になっています(前に書いた、龍の形をしたダム)。村の一部は、この湖の底に沈んでいるようです。

翌朝の写真。旅館の裏手には、すぐ山が迫っています

さて、お待ちかねの夕食です。メニューは、地元特産の黒牛のステーキ🐄と、イノシシの煮込み🐗、カツオのたたき🐟です

(興味のある方は、嶺北地域の宿で検索すると出てくるかもしれません)

ステーキは柔らかくてジューシーで、美味しかった‼️😋
イノシシは豚肉よりも脂身が多くて、濃厚な味わいでした。

これで一泊二食付きで7千円弱とは、お得な気がします。トイレやお風呂などの施設は古いものの、普通のホテルとは違った山村ならではの旅情が感じられるので、たまにはこういう宿もいいのではないでしょうか。

夕食の後は、X氏とお茶を飲みながら、Z村のことや、筒井一族の歴史について語り合いました。翌朝は、Z村の同族会の会員が迎えに来てくれることになっています。

▼テストの「筒井順慶」に、目が点になった

余談ですが、この旅の直前、私が職場で昇進テストのような試験を受けたときのことを書いておきます。これもまた、ルーツ探しと関係があるような気がするからです。

これは結構ハードな試験で、当日、私はほとんど寝ていない状態で、会場に着きました。試験が始まって、問題文を読み進めているうちに、ある文章が目に入り、その瞬間、目が点になりました。そこには、

「筒井高校」
「順慶大学」

と書いてあったのです(※守秘義務のため、それぞれ後半の2文字を変更しています)。

過去問をみると、どうも試験の出題者は日本史が好きなようで、「武田病院」「信玄組合」のように、問題文の固有名詞に歴史上の人物名が組み込まれていることがたまにありました。

今回もまたその人が出題したのかもしれませんが、まさか試験本番で「筒井順慶」という文字を見るとは思わなかったので、私は少なからず動揺しました。

何か、普通じゃないことが起きている。

そう思いました。

ルーツ探しを始めて1年あまり。仕事で偶然、筒井氏の末裔が住むというZ村にたどり着いたこと自体がすでに奇妙なのですが、私の人生の重大局面でこの名前が出てきたことで、ますます奇妙な感じが深まりました。

なんとなく、のっぴきならない状況に自分が陥っているような、そんな感じさえしました。

と同時に、どこかで筒井順慶が面白がって見ているような、そんな気もしたのです。
遠い存在だった筒井順慶が、はじめて身近に感じられた、そんな出来事でした。

=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞   皆様へのお願い =͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸
高知県の「Z村」がどこだかピンと来ても、コメント欄に実名を書くのはお控え下さいね🙇💓
小さな村で、特定して何かご迷惑をかけると申し訳ないので。 
よろしくお願いします☺️🙏💕
🌸=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸🌸=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸=͟͟͞=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸

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