【ルーツ旅🌺高知編・秋祭り②】山奥にある氏神の秘密のお祭り✨
翌朝8時半、宿の前で私たちが待っていると、80代ぐらいの男性が車で現れました。同族会員の筒井K太郎さん(仮名)です。
「遠いところ、よう来たなぁ。先に行くから、ついて来てや」
(※実際はバリバリの高地弁ですが、再現できないので関西弁で😅)
私はX氏の車に同乗し、K太郎さんの先導で、春日神社を目指しました。
▼地図にも載っていない山奥の神社
Z村にはいくつか神社がありますが、これから行く春日神社は、あまりにも山奥にあるせいか、地図に名前が載っていない様子。スマホで確認すると、そのあたりには何も表示されていません。
車は、細い山道を慎重に進んでいきます。道路の右側は崖ですが、ガードレールがありません。うっかりすると踏み外してしまいそうで、ちょっと怖い😱
数十分走ったあと、ようやく視界が開けて、広い場所に出ました。
奥にある建物が、春日神社のようです。
一般的に、春日神社といえば藤原氏の氏神ですが、藤原氏をルーツとする筒井氏の氏神でもあります。
そして、Z村にあるこの神社は、約400年前、切腹した伊賀上野の大名・筒井定次(またはその末裔)が建てたという伝承があるようです。
▼全国から集まった筒井一族
お祭りは朝11時から始まると聞いていましたが、すでに現地には20人ほどが集まっていました。その多くが、Z村出身の筒井一族とその子孫のようです。
私にとっては初めて会う人ばかりですが、もしかしたら遠縁かもしれないと思うと、なんとなく親しみを感じます。
私は、K太郎さんと一緒に挨拶をしてまわり、お茶碗を並べている女性達の仲間に入れてもらったりして、お祭りの準備を手伝いました。
1か月前、見知らぬ家のチャイムを鳴らした時もそうですが、私はルーツ探しを始めてから、新しい場所にしょっちゅう出かけて、知らない人にも積極的に話しかけるようになりました。以前は、仕事や家事育児に追われて、生活に必要なこと以外に時間やエネルギーを使うことがなかったことを考えると、大きな変化です。
自分の先祖を探すという、別にやらなくてもいいことをあえてやることで、なんだか人生に彩りが出て、毎日が楽しくなったような気がします。もしかしたらこれは、ルーツ探しの1つの効用なのかもしれません。
▼広場で行われた秘密の儀式
神主さんが到着し、いよいよお祭りが始まりました。お神輿をかついだ人達が歩いて行く後ろを、30人ほどがついていきます。筒井X氏も、お祭りの道具を持って、先頭の列の中に混じっていました。
小さな広場でお神輿が台の上に置かれると、祭壇が整えられ、儀式が始まりました。
私はこれまで、お祭りでお神輿を見ることはあっても、それが運ばれていく先を見たことがありませんでした。だから、この儀式が一般によくあるものなのか、それとも独自のものなのかはよくわかりません。
ただ、参列者がお神輿を取り囲んで行う儀式の様子やその雰囲気から、みんながこの儀式をとても大切にしていることは伝わってきました。
30分ほどでお祭りが終わると、またみんなで神社に戻っていきました。
▼伝承が刻まれた石灯籠
この石灯篭には、神社が創設された経緯が刻まれています。徳川家康に切腹させられたはずの筒井定次が「市正」と名前を変え、七人の郎党を連れてこの村に逃れて、春日神社を創建したというお話です。
実際、この村には戦国時代末期、山から降りてきた筒井の一族がいたそうですが、一体どこまでが事実なのでしょうか。
私は関係者から、この神社の由来書(社誌)を見せてもらい、許可を得て、写真を撮らせてもらいました。東京に戻ったら、これに何が書いてあるのか解読しようと思います。
(続く)
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