マガジンのカバー画像

8歳のボクが考えた不思議な話

13
8歳のボクが考えた不思議な話をまとめています。
運営しているクリエイター

#8歳のボクが考えた不思議な話

8歳のボクが考えた不思議な話【吾輩はレモンである】

8歳のボクが考えた不思議な話【吾輩はレモンである】



1話目(第二の吾輩)

吾輩はレモンである。

吾輩は今、人間がいっぱーいいて、そこで人間がお金いうものと吾輩たちを交換する「スーパー」という所にいる。

あっ! 一人の人間が吾輩に手を伸ばしてくる。

人間が吾輩を取ってこれまで恐れていた「レジ」に持っていった。

ピッ ありがとうございました。

またお越しください。

タッタ、タッタッ

人間が歩き出した。

えーい、もうこうなった以上、

もっとみる
8歳のボクが考えた不思議な話【吾輩は猫である ∞SK∞ ver.】

8歳のボクが考えた不思議な話【吾輩は猫である ∞SK∞ ver.】

1話目(人間と猫)

吾輩は猫である。

なぜ猫に生まれたのかは分からない。

きっと親猫の腹の中から出てきて、黒猫として生まれたのだろう。

今は吾輩が、前は猫の国だった所で子どもを育てている。

親として子どもを育てていると、人間という生物に見つかって名前を付けられてしまった。

吾輩には「クロ」、子どもには「モノ」、もう1猫の子どもには「ニャク」という名前を付けられてしまった。

なかなか良

もっとみる
8歳のボクが考えた不思議な話【ろうそく小僧🕯】化けクジラ

8歳のボクが考えた不思議な話【ろうそく小僧🕯】化けクジラ

昔々あるところに、不思議な力を持つ小僧がいた。

その小僧は、一本のろうそくを大事にしていたから、『ろうそく小僧』と呼ばれていた。

そのろうそく小僧が、家の庭から海を眺めていた。

ザバーン ザバーン ザバーン

「なぜ、風も吹いていないのに波が立ったんだろう?」

ろうそく小僧はそう思ったけど、あんまり気にすることなく過ごした。

その日の夜、寝る前にろうそく小僧は昼間の波のことを思い出した。

もっとみる
8歳のボクが考えた不思議な話【夜中に現れる地縛霊】

8歳のボクが考えた不思議な話【夜中に現れる地縛霊】

ある男の人が、真夜中に自分のマンションに帰ってきた。

エレベーターに乗って、自分が住む5階のボタンを押すと、とびらが閉まった。

5階のボタンしか押していないのに、なぜか2階に止まった。

すると、顔が青白くて雰囲気も暗い感じの男の人が乗ってきた。

男の人は「途中の階から乗ってくるのってヘンだなぁ」と思っていた。

しかも、2階から乗ってきた青白い男の人は、降りる階のボタンを押さない。

「あ

もっとみる
8歳のボクが考えた不思議な話【夢の中のおゆめさん】

8歳のボクが考えた不思議な話【夢の中のおゆめさん】

ある男の人が、友達と怪談話をしあっていた。

その中の一つに、夢の中のおゆめさんという話があった。

おゆめさんという、全身黒づくめの謎の人物が夢に出てきて、夢と同じことをしないと夢の中に閉じ込められてしまうという話。

「この話を聞いた人は、その日の夜、夢の中におゆめさんが出てくるらしいよ」

男の人は「まさかね」と思っていた。

その夜、男の人は夢を見た。

その夢の中で、男の人は花を植えてい

もっとみる
8歳のボクが考えた不思議な話【お時間様】

8歳のボクが考えた不思議な話【お時間様】

ある男の人が会社からの帰り道、どこからともなく「今、な~んじな~んふん?時計を見ずにこ~たえよ~」という声が聞こえてきた。

「何なんだ? これは」

男の人は、辺りを見回したけど誰もいないし、周りの人には聞こえていなさそうだ。

何度も何度も聞いてくる声に少し怖くなって、思わず時計を見て答えようとしたけど、体が動かなくなってしまって時計を見られない。

とっさに「9時37分」と時計を見ずに答えた

もっとみる
8歳のボクが考えた不思議な話【決定コイン】

8歳のボクが考えた不思議な話【決定コイン】

ある公園で、双子の兄弟が遊んでいた。

その公園の近くにはコンビニがあった。

双子の兄弟は、コンビニにいつも通りおやつを買いに行く人を、決定コインで決めることにした。

表が出たら兄で、裏が出たら弟が買いに行くというルールにした。

コインを地面に投げると裏が出て、昨日買いに行った弟が行くことに決まった。

だけど、弟は「昨日行ったから行きたくない!」と言って行きたがらない。

二人はしばらく話

もっとみる
8歳のボクが考えた不思議な話【叶い自動販売機】

8歳のボクが考えた不思議な話【叶い自動販売機】

ある丁字路に、『あなたの願いは何ですか?』と書いてある自動販売機があった。

近所の子どもたちは、その自動販売機のウワサを知っていて、前から気になっていた。

ある日、その中の魚が好きな男の子が、新しい魚の図鑑がほしいと紙に書いて、自動販売機のお金を入れるところに入れた。

すると、たくさんの願いが表示された中に、男の子の願いも表示された。

男の子は、自分の願いを叶えたかったから、自分の願いが表

もっとみる
8歳のボクが考えた不思議な話【あべこべ時計】

8歳のボクが考えた不思議な話【あべこべ時計】

ある中古屋にセールスマンが商品を仕入れにやって来た。

セールスマンが、何か売れそうものはないかと探していると、鎖が付いた懐中時計を見つけた。

その懐中時計は、金色に輝いていて、ふたの内側に鏡が付いていた。
しかも、針が反時計回りに動いている。

「うわー、なにこれ! こんな懐中時計初めて見た!」

こんな珍しい懐中時計には二度と出会えないと思い、お店の人のところに懐中時計を持っていって、お金を

もっとみる
8歳のボクが考えた不思議な話【案内フクロウ】

8歳のボクが考えた不思議な話【案内フクロウ】

ある二人の旅人が、旅を続けていた。

その旅人たちが山をのぼりきったとき、一人が体調を崩してしまった。

山をおりて病院に行こうと思ったけど、もう暗い。

でも、そのままそこにいるのも無理そうだから、灯りを照らしながら山をおりた。

しばらく行くと、方角を見失って道に迷ってしまった。

すると、木の上に何かが見えた。

何だろうと思って灯りで照らすと、フクロウがこっちを見ていた。

フクロウは、音

もっとみる
8歳のボクが考えた不思議な話【みらかこ村】

8歳のボクが考えた不思議な話【みらかこ村】

学校の帰り道、一人の五年生の男の子がいつも通る山道を歩いていた。

すると、突然木が倒れるような音がして、音がした方に行ってみると、特に何もなかった。

「あれ?大きい音がしたのに。不思議だなー」

そう思っていると、その先に、今まで気づかなかった知らない道を発見した。

その道が気になった男の子は、行ってみたくて吸い込まれるように歩いていった。

しばらく歩いて行くと、いつの間にか知らない村に来

もっとみる
8歳のボクが考えた不思議な話【底抜け袋】

8歳のボクが考えた不思議な話【底抜け袋】

あるところに、遊んでばかりで何も努力をしない男の人がいた。

生活が苦しくて、家族はいつも苦労していた。

その男の人は、あまりお金がなかったから、贅沢できる大金が欲しいと思っていた。

そして、ウワサで聞いたことのある、願いを叶えてくれるという底抜け袋のことを思い出していた。

ある日、楽してお金が手に入る方法はないかと考えながら歩いていたら、道端に袋が落ちていた。

その袋は、底が抜けていて、

もっとみる
8歳のボクが考えた不思議な話【百秒鏡】

8歳のボクが考えた不思議な話【百秒鏡】

ある古びた倉庫に、何人かの子どもたちが、百秒鏡のウワサを聞いてやって来た。

倉庫の中をあちこち探してみると、柱に立てかけてある百秒鏡をみつけた。

その鏡は、古くてホコリがかぶってた。
大きさは1ⅿくらいで、子どもたちは思ったより大きいなと思った。

百秒鏡を見つけて興奮した子どもたちは、ドキドキしながら鏡の前に立って、みんなで1からかぞえはじめた。

順調に89までかぞえた時、突然「ニャーッ」

もっとみる