∞SK∞
9歳のボクが考えた不思議な話をまとめています。
8歳のボクが考えた不思議な話をまとめています。
〈第一の詩〉 ああ とうとう 始まる 始まる 終わりがね 明るい 始まりが もたらすもの それは 暗くて悲しい 終わり 〈第二の詩〉 やってくる じわじわと 先が見えない 終わりがね しかし 終わりと一緒に くるのは 眩しいくらいの 始まりさ
とある街角 曲がる時 わたしは 誰かに 見られてた それに 氣づいた わたし 風のように 振り向いた ただし そこに 人いない わたしは 恐怖覚え 逃げ出した されども そいつは 絡みつく 逃げても 逃げても 絡みつく そいつは わたしが 思った時に 思った通りに 現れる とても 気味が悪かった いるような いないような やつだった わたしは きっと 冥界に行くまで そいつと 一緒 なぜなら そいつの 住みどころ それは わたしの 脳だから
<第一の詩> ああ 静寂よ 黒き森の 静寂よ 木の間に隠れし 君の事 見えるの 一人だ それは 誰か 誰かとは このわたし <第二の詩> おお 静寂よ 暗き室の 静寂よ 君はいつも わたしと一緒 けれど 君を捕るのは 困難 それでも わたしは立ち向かう <第三の詩> うう 静寂よ 君はひたすら 穴を掘る わたしはそれを 見るしかない その穴の名は 絶望 わたしはいつか この穴に 君に 落とされる
「おめでとう! はい、プレゼント」 今日は京子の誕生日なので、友人の夏美がプレゼントをくれた。 「わぁ、ありがとう!」 京子はウキウキしながら、プレゼントの箱を開けた。 中には、緑の模様がところどころにある、青いハンカチが入っていた。 変わった模様のハンカチだなぁと思ったが、可愛かったので気に入った。 次の日、京子はそのハンカチを使うことにし、ポッケに入れて学校に行った。 京子は青いハンカチがすごく気に入っていたので、学校の時だけではなく、出かけるときは必ず持っ
山田が机に向かっていると、エンジェルがパッと現れた。 そして、山田に「あなたの願いをひとつ叶えてあげましょう。ただし、悪い願いは叶いません」と言った。 山田は考えた。 まず、ひとつ聞いてみた。 「なんで俺のところにきたんだ?」 エンジェルは、「あなたの運が良かったからです」と答えた。 それを聞いて、また山田は考えた。 そして、考えたあげく決められなかったので、「明日言うよ」と言った。 「わかりました」とエンジェルが返した。 そして、次の日も結局願いを決められ
ある日、本好きの男の子が図書館で『いろはの女』というタイトルの本を見つけた。 「ん?」 男の子はその本が気になって借りてみた。 家に帰って早速その本を2階の部屋で読むことにした。 「こりゃあ、面白いや」 男の子は本を40分ほど夢中になって読んだ。 さすがに読み疲れて、男の子はポーっとすることにした。 すると、どこからか女の人が「いろはにほへと」を口ずさむのが聞こえてきた。 「いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこゑて あさ
ある日、怖い話が好きな男の子が、友達から『オモちゃんとウラちゃん』という話を聞いた。 友達は、最後にニヤニヤしながらこう言った。 「この話を聞いた日は、寝てるときに目が覚めても目を開けちゃダメなんだってさ!」 「え、なんで?」 「もし開けたら、オモちゃんとウラちゃんに見つかって体を持っていかれちゃうんだってよ~」 「え!? そんなことあるわけ・・・」 言ってる間に、分かれ道で友達と分かれた。 「まさかね、ただの作り話だよね」そう思いながら家に帰った。 〇
1話目「後部座席」 ぼくはよく不思議な体験をします。 ぼくが一番最初に不思議な体験をしたのは、習い事の帰り道のことでした。 いつもの道を、いつも通りのんきに歩いていると、白い車がビューとぼくの横を通り過ぎました。 ぼくはその車をふと何となく見ました。 すると、その車の後部座席には、昔風に髪をまとめた、白い着物を着た女の人の上半身が、こっちを見てニタニタ笑っていました。 ぼくはその人を見た瞬間に、「あっ、この人はこの世の人じゃないな」と思いました。 その時は何とも
1話目「エンジンかけて」 ヌケヒコたちが車をぶっ放していると、信号が赤になった。 ヌケヒコがそのまま前の車に突っ込みそうになったから、助手席のアセヒコが慌てて足を伸ばしてブレーキを踏んだ。 ゴロゴロゴロゴロキーーー ヌケヒコの車はギリッギリぶつからなかった。 「ヌケヒコ何やってんの!? 信号見てた?」 「ああ、ごめん。 前だけ見てた」 「もう、死ぬかと思ったよ」 そんなこんなで信号が青になった。 が、車は動かぬ。 横のヌケヒコを見てみると、今度は信号を見
1話目「タオル」 あるところに、本当に怠け者の長者さんがいた。 みんなは前から、この長者さんを働き者にしたいと思っていた。 そこで、とんちの彦九さん。 長者さんの所に行って、「召使にしてくれ」と頼み込んだ。 長者さんは「いいだろう」と、彦九さんを召使にした。 それから風呂に入るまでは、順調にいった。 ところが、長者さんが風呂から上がる時に、「タオル持ってこい」と言った。 すると、彦九さんは何を思ったか、紙に「た」という字を書いて、それを折った。 そして、それ
あるところに、元気な男の子がいた。 その男の子は、たまに男の子とも女の子とも見分けがつかぬ子を見た。 そして、その子を見ると、必ず自分がケガしそうになった。 転びそうになったり、物が倒れてきたり。 まるで小さい頃に、noteで読んだ傷子のようだ。 最近は、あの子は本当の傷子じゃないか?と、男の子は思い始めていた。 そんなある日のこと、傷子と思われる子が、男の子の前に現れた。 今度はどんなことが起こるかと身構えていると、となりの家のごみ箱が倒れた。 ギーー ドゴ
1話目「変な寝言」 オレはぬりかべ貯金箱バイ。 オレの置いてある場所は寝室の窓際バイ。 だから、朝方になると、オレを生み出した子息、子息の家族、そして、飼い犬の寝言が聞こえるバイ。 昨日は子息の妹が「もう!」と寝言で言って、細君が「ごめんごめん」と寝言で言ったと思ったら、「ちがう!SK!」と言っていたバイ。 これでもずいぶん変だバイ。 でも、変すぎるのは一昨日だバイ。 飼い犬がフンヒン寝言を言っていると思っていると、子息が妹に寝言で、 「Aちゃん、今日もシーキー
1話目(第二の吾輩) 吾輩はレモンである。 吾輩は今、人間がいっぱーいいて、そこで人間がお金いうものと吾輩たちを交換する「スーパー」という所にいる。 あっ! 一人の人間が吾輩に手を伸ばしてくる。 人間が吾輩を取ってこれまで恐れていた「レジ」に持っていった。 ピッ ありがとうございました。 またお越しください。 タッタ、タッタッ 人間が歩き出した。 えーい、もうこうなった以上、天に運をまかせよう。 あっ、人間の家が見えてきた。 神様どうかお守りください
1話目(人間と猫) 吾輩は猫である。 なぜ猫に生まれたのかは分からない。 きっと親猫の腹の中から出てきて、黒猫として生まれたのだろう。 今は吾輩が、前は猫の国だった所で子どもを育てている。 親として子どもを育てていると、人間という生物に見つかって名前を付けられてしまった。 吾輩には「クロ」、子どもには「モノ」、もう1猫の子どもには「ニャク」という名前を付けられてしまった。 なかなか良い名前だ。 この名前は気に入っている。 あの人間という者は危険ではなさそうだ
昔々あるところに、不思議な力を持つ小僧がいた。 その小僧は、一本のろうそくを大事にしていたから、『ろうそく小僧』と呼ばれていた。 そのろうそく小僧が、家の庭から海を眺めていた。 ザバーン ザバーン ザバーン 「なぜ、風も吹いていないのに波が立ったんだろう?」 ろうそく小僧はそう思ったけど、あんまり気にすることなく過ごした。 その日の夜、寝る前にろうそく小僧は昼間の波のことを思い出した。 気になってしょうがなくて、海がよく見える庭の垣根に上って、ろうそくに聞いた。
ある男の人が、真夜中に自分のマンションに帰ってきた。 エレベーターに乗って、自分が住む5階のボタンを押すと、とびらが閉まった。 5階のボタンしか押していないのに、なぜか2階に止まった。 すると、顔が青白くて雰囲気も暗い感じの男の人が乗ってきた。 男の人は「途中の階から乗ってくるのってヘンだなぁ」と思っていた。 しかも、2階から乗ってきた青白い男の人は、降りる階のボタンを押さない。 「あれ? なんで押さないんだろう?」 そう思って振り返ると、 青白い男の人が満面