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黄昏に咲く虚ろな青春(小説)

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過去10年間にわたって精神を病んでいた。しかし、心理学や音楽や人との繋がりによって人生が変わっていく物語。あなたもきっと変われます。
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記事一覧

心理カウンセラーが小説を書いてみた。(近いうちにも小説家になろうにアップしたい)

心理カウンセラーが小説を書いてみた。(近いうちにも小説家になろうにアップしたい)

捲き上る砂嵐。
彼女に誰も近づけない。
「私は特別なの。私にひれ伏しなさい。」
それはまるで、無力の知り方を突きつけられたようだった。

僕たちはこんなにも穏やかな街を知らない。
微かに香る幸せな匂い、ただ日常を会話している人々、木漏れ日が綺麗な並木を形成していく。
僕たちはこんなにも穏やかな街を知らない。
そんな場所で僕たちは日々を描いていた。

1人の少女。
寝息を立てる毛糸の小さな獣。
ゆっ

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とある出会いが人生を変えた物語。

とある出会いが人生を変えた物語。

俺は元来、人見知りで、人前に立つことは得意ではない。
それは何年経っても変わるものではないとはわかっていたが、
いざ自分が彼らの前に出て、注目を浴びると
手は震え、汗が吹き出て、目の前が歪んで見えてくる。
それでも、歌わなければ人生を変えられない。
声を振り絞って、全てをさらけ出した。
歌っていた瞬間は覚えていない。
自分がどの曲を選んだのか、ギターは弾けていたのか、
自分が本当にこの場所にいたか

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音楽と心理学に救われた本当にあった物語。「黄昏に咲く虚ろな青春」

音楽と心理学に救われた本当にあった物語。「黄昏に咲く虚ろな青春」

東京に行くまでの期間は、ライブ活動と楽曲制作に勤しんだ。
とにかく場数を。とにかく曲数を。
自分に自信をつけるためにがむしゃらに行動した。
ただ自分の力を磨き、良い曲を書き上げることができれば、
それだけで自分が掲げる最終目標にたどり着けると思っていた。
大学を卒業し、音楽活動の傍らアルバイト。
息つく暇もなく、その日を迎えた。
上京する日が近くなってからは、ひなさんとはあまり会えなくなっていた。

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音楽と心理学が人生を変えた物語。【黄昏に咲く虚ろな青春】

音楽と心理学が人生を変えた物語。【黄昏に咲く虚ろな青春】

申し訳ない気持ちが、心を蝕み、共演者の演奏が輝いて見えた。
目の前には素敵な音楽も、カフェのメニューもあるのに、
何も見ることができなかった
残念な結果の後には、残念なフィードバックが返ってくる。
「大丈夫だよ。次頑張れば良いさ。」
こんな情けをかけてくれる人。
「酷かったね。正直言って聞くに耐えなかった。」
こんな非情採点をくださる人。
正直言って、自覚がある分、率直な後者の方が嬉しい。
変に情

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【黄昏に咲く虚ろな青春】音楽と心理学で人生が変わった物語。第二章スタート。

【黄昏に咲く虚ろな青春】音楽と心理学で人生が変わった物語。第二章スタート。

『彼』の生き様を目の当たりにしてからというもの、
音楽に打ち込み、研鑽する日々だった。
最も時間をかけていたのは作詞だ。
俺は言葉に動かされた。だったら俺も。
高校2年生に進級してからというもの、一部な好きな科目を除いては
全ての時間を作詞することに費やした。
そんなことではいい成績など取れる筈もなく、
音楽の成績だけ、やたら際立って高評価だった。
打ち込むことを覚えれば、日々の使い方は自ずと上手

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音楽と心理学が人生を変えた本当の物語。第1章結。

音楽と心理学が人生を変えた本当の物語。第1章結。

実を言うと高校デビューするためにSNSを始めていた。
たくさんの同級生と繋がって、最高のスクールライフを描くことを夢見ていた。
この若者の間で話題になっているツールを使って、
ブログのような日記を書いたり、日頃の思いを呟いたり、
俺にとっては順風満帆な生活の一部を切り取るというより、
単なる愚痴を吐き出す、ストレス発散になっていた。
フォローしあっている友達は数える程で、
その中には彼女も含まれて

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心理学で人生変わった物語。「黄昏に咲く虚ろな青春」第3部。

心理学で人生変わった物語。「黄昏に咲く虚ろな青春」第3部。

和やかな笑いが風に乗って窓の外で踊っている。
何気ない日常。何気ない優しさ。久しぶりに心が軽くなっていた。
初めてのデートは2ヶ月溜まっていた膨大な会話で終わった。
両親に見送られながら迎えに行った道を辿る。
普通の高校生ならどうするのだろうか。
「手を繋いでみても良い?」
「うん。良いよ。」
こんな確認をしてしまほど、新鮮な関係に浸っていった。
「またメールするね。」
「気をつけて帰ってね。」

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心理学で人生が救われた本当の物語。「黄昏に咲く虚ろな青春。」

心理学で人生が救われた本当の物語。「黄昏に咲く虚ろな青春。」

俺の日常は基本的には変わらない。
むしろ悪化したのではないだろうか。
友達?まだほとんど会話したことのない人たちばかりだ。
合宿中は勿論、帰ってきてから何日経っても、友達ができる気配はなかった。
周知の通り、新しい環境での人間関係は最初が大切だ。
それを逃せば永遠に訪れることのない高校デビュー。
これは俺の言い訳だが、俺は人見知りだ。
自他共に認めるほど、自分から人に話しかけることはない。
受け身

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家庭崩壊を経験した僕が心理学で人生逆転したたった一つの物語。

家庭崩壊を経験した僕が心理学で人生逆転したたった一つの物語。

こんにちは!まなとです。

あなたはどんな人生を送ってきましたか?

まだ何か足りないと思っていませんか?

僕の人生はどん底でした。

家庭崩壊、精神疾患、人間不信を経験しました。

しかし、心理学が僕を闇から連れ出してくれました。

そんなストーリーを共有し、

あなたも足りないものを埋められる。

そう思って欲しくて、今日は共有します。

「黄昏に咲く青春」

主人公=鈴木(高校卒業までは竹

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