見出し画像

やさしい世界 言葉にこだわりすぎる人間が「絶対に」と思うからこそ

いい意味じゃなく悪い意味でもこだわりすぎる癖がある。
だから最近嫌いな言葉や苦手なしんどい言葉が多すぎる。
ということは4つ前の「って時代だけど聞かせて語そ」という記事でも書いたのだが、また、つらつらと語ってみたい。
 
「かわいい」が気になる。
 
男性が女性の容姿を品定めするように言う
「かわいい」が「What?(ハァ?)」だ。
女性が言う「おじーちゃん、かわいー」にも違和感がある。
この際の「おじーちゃん」は、身内つまり祖父ではなく、
高齢男性などを指す場合の。
どこかどっかばかにしてへんかなあ? 下に見てへんかなあ?
してへんか。してへんよなあ。
せやけどどこか見下げるとまでは言わないが
対等ではないものを感じてしまう。
 
「何も何も、ちいさきものは、みなうつくし」か。
 
たぶんどれにもどちらも発言者に悪意はない。
悪意どころか意識もせずにだろうと思う。
さらには言われた側もまんざらでもないっていうか、
時に嬉しいもあるかもしれない。
だから、わたしが言うのはお門違いっていうか、おかしく、
言う意味もない。
 
あ、ちなみに男性が言う「ちょっとそこのおかあさん」もだ。
悪意はないんだろう。けど。
 
最近は「やさしい」という言葉を考えてしまって仕方がない。
同じく「強い」という言葉についてもだ。
 
「強い男」「強い女」
 
強い男、が、言葉どころか色々「What?」と思うことはずっと書いてきた。
主に旅芝居の古い芝居の多くを観ていて思ってきたことからの。
いや、好きだ。ハードボイルドも任侠も。でも強いってなんだ。
「強い女」は、いい意味で使われていることはわかっている。でもね。
これも大人気の朝ドラへの反響で昨今さらによく見るようになったりするからかな。朝ドラ、ほんまにええよね。やねんけど、ね。
 
それらはいわゆるこれもめちゃ違和感を持っている言葉
「主語が大きい」にもなる。
男。女。おおきいのに勝手に2つだけにわけたり。
わけて決めつけてしまったり。
を、あたりまえ、と思わないように、
自分の中にあるそれも「あたりまえ」にしてしまわないように、
で、ありたいなと思う。

って、「人間とは」ってなんかよくずっと考えて
そういう言い方や言葉を使ってしまうわたしが言うのもどうなんだ、なんだけどね、だからね。
 
強いって? 力? 腕力武力? 持久力持続力? 努力? ブレなさ?
弁が立つ? 影響力がある?
自分にとって「そうそう」って思える、つまり自分の思想にとって(だけ)「正解」だと思える正解をくれることや人や全力全肯定出来ることや人のことだけを思ったり言ったり決めつけてしまわないように、
で、ありたいな、あれたらなあ。
やさしい、もね。
 
わたしは、強さとはやさしさじゃないかとはずっと思っていて、
え、ほな、やさしさとは何? ってこうなると、ほんとに、禅問答だ。
言葉にこだわりすぎるというのは必ずしもいいことじゃない。
いいことだけではないかもしれないを通り越してよくないのかもしれない。
どんどん面倒臭いやつになっているなと自分でも呆れたり苦笑したりする。

と、散々ごちゃごちゃ言った上で。

やさしさとは、想像力じゃないかな。強さとは柔軟さじゃないかな。
と、最近こんな世と時代になんかなんだかなんとなく考えもしている。
「やさしい世界」って言葉も、なんかわかるようなわからないような「ん?」ってなりもするのだけれど、
ほんとに、ほんとうに、そうなれば、いや、ならなくてはならないから、
言葉だけでなく、でも言葉以上に簡単ではないそのことを
「絶対にそう」なる・する、を思うから、考えているから。



◆◆
【略歴や自己紹介など】

構成作家/ライター/エッセイスト、
Momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。

旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。
lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中。
【Twitter】【Instagram】 など、各種フォローも、とてもうれしいです。

詳しいプロフィールや経歴やご挨拶は以下のBlogのトップページから。
ご連絡やお仕事の御依頼はこちらからもしくはDMでもお気軽にどうぞ。
めっちゃ、どうぞ。

Webマガジン「Stay Salty」Vol.33巻頭に自己紹介エッセイを寄稿しました。

12月Vol.34からは不定期コラムコーナー「DAYS」も書かせていただいています。

東京・湯島の本屋「出発点」では2箱古本屋もやっています。
営業日と時間は「出発点」のXをご参照ください。
ぜひぜひ遊びに来て下さい!  自己紹介の手書きペーパーもあり!

読書にまつわるエッセイ集(ZINE)、
tabistorybooks『本と旅する』もお店と通販で取り扱い中。

旅と思索社様のWebマガジン「tabistory」では2種類の連載をしています。
酒場話「心はだか、ぴったんこ」(現在20話)と
大事な場所の話「Home」(現在、番外編を入れて4話)。

noteは「ほぼ1日1エッセイ」、6つのマガジンにわけてまとめています。

旅芝居・大衆演劇関係では各種ライティング業をずっとやってきました。
文、キャッチコピー、映像などの企画・構成、各種文、台本、
役者絡みの代筆から、DVDパッケージのキャッチコピーや文。
担当していたDVD付マガジン『演劇の友』は休刊ですが、
YouTubeちゃんねるで過去映像が公開中です。
こちらのバックナンバーも、さきほどの「出発点」さんに置いていますよ。

あなたとご縁がありますように。今後ともどうぞよろしくお願いします。

楽しんでいただけましたら、お気持ちサポート(お気持ちチップ)、大変嬉しいです。 更なる原稿やお仕事の御依頼や、各種メッセージなども、ぜひぜひぜひ受付中です。 いつも読んで下さりありがとうございます。一人の物書きとして、日々思考し、綴ります。