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日々のつぶやき

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日々思うことをつれづれと
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記事一覧

フリマとポケット

マーケットの語源はラテン語、商品や商うという意味らしい。 バザーの語源はバザールでイスラム語だったかペルシア語だったか、 市場だとか物の値段や価値が決まる場所という意味らしい。 つくったりあつめたりあつまってひとつの場所でそれらを売るというイベントはどこかしらでいつもおおきなものからちいさなものまでまあ行われているわけであなたもよく行くかもしれない。 わたしも通りがかると覗くし時折出向きもする。 そこは世界だと思う。 例えば「手作りフリマ」的なやつには かわいいものや個

杜子春

コンビニのレジ前に列が出来たのは 先頭の客が食べ物だの日用品だのをカゴいっぱいに買っていたからだ。 わたしは列に並ぶのが好きじゃない。 元来のイラチ、あ、大阪弁で言うせっかちとか気短だ。 「コンビニでそんなめっちゃ買うのん、めっちゃ〝貴族〟やん」 穏やかではない気分になってしまう。 わたしの前に並んでいたのはお年を召した方だった。 しずかに順番を待って自分の番になると笑いながら店員に言った。 「焦らんでええで(笑)」 それでも店員さんはやっぱり焦る。そりゃそうだ。

暴力と薬草

暴力について考えた。 スマホショップで。 攻撃すること。 腕力や武力などは勿論、 言葉によっての暴力もあるだろう。 手をあげたりくだしたりもだけれど 無言や突然の一方的な無視も暴力かもしれない。 乱暴、圧力、不当、無法、不当、強制、侵略。 からだや心、他者の尊厳をおかすこと。 数日前、やっと故障修理が終わったスマホを受け取りに行くと、 先日の来店時にはなかったポスターが貼られていた。 「店員への大声、デスクを叩く、過度なクレームなどは警察に連絡します」 スマホ

「いい表情(かお)してるな」 卒塔婆の月の小町と対面しての気持ち。 何日経っても。 浮世絵好き江戸好きとして、 芳年や暁斎を殊更に声高に「好き」「見たい」ということには抵抗もある。 近年のいろんなブームや仕掛け方を含めての。 でも「月百姿」は「おもしろいな」 最後の浮世絵師ともいわれる芳年が 歴史上の人物たちや物語と月をモチーフに描き切った、描きまくったと言いたいようなこのシリーズ(?)は、 形、構図というか形が、イカレてる。 「漫画みたいやな」「Lineスタンプ的

空気

GWの空気ってあるよなあ。 毎年思う。 きっかけや理由はあるようなないような、 家に居ても、外に出ても、どこかへ出かけても、仕事していても、 雨でも晴れでも、それでも、なんか、なんだか、「あるよなあ」と思う。 年末年始の空気のような? 似てはいないけど似た感じかもしれない。 街全体がふわふわ、わっと、上がるみたいな、 人の気持ちの熱が空気となって感じられるみたいな。 いや、それも、「気がする」だけかもしれないけれど。 そう、通常通りの人だって、いるものね。 夜、電車で

ビタミン

お世話になっている方のお祝いにフラワーアレンジメントを買った。 なんてことのない店で買ったのだが会計をしてくれた女子は感じがよかった。 花を整えラッピングしてくれた初老の男性は渡してくれながら言った。 「ありがとう。いってらっしゃい」 歩き出してからも耳に胸に残った。 その一言が。 コンビニで海外の方? でも日本語の流暢な方が、言っていた。 会話の内容は聞いていないが、 店員さんがなにかを間違い、 それ咎めるのではないが、和ますために言ったような一言だったみたい。

種と翼

まとまらないままに書きたくなった。 さいきんのテレビドラマを観ていてだ。 きっかけは朝ドラからだったような気もする。 観ていますか。 SNSでは大絶賛の嵐だ。 うんうん。よくわかる。 でもわたしは初回から観始めて数話進んでいくうちに 「うん」と共に「んー?」を感じるようにもなった。 いい意味で「わかりやすい」んじゃないか、と。 「みせたい側を引き立てるために わかりやすいわかりやすすぎる役割というか設定をされている」 っていうといいかなあ。 それがきっと「良い」のだろ

日々旅

チェーン喫茶店のチーズトーストにはっとした。 なんてことないやつ、 ほんっまなんっってことないやつ。 つまりよく考えたらめっちゃ勿体ない。 とろけるチーズをのっけて食パンを焼けばいい。 帰ってひと手間どころじゃない、秒レベルの話だ。 でもしばらくこういうものを食していなかったからかな。 アタマじゃなく口が自然と注文していた。 何もアタマにないまま一口齧ったら脳と口が思った言うていた。 「あ、美味しい」 笑ってしまった。 いただいた本がもうわくわくする。 「本を贈りたい。た

ひとり乗りみたいなエレベーターで2階へ上がって2階で受付をする。 順番を待って名を呼ばれるとまたひとり乗りみたいなそいつに乗って3階へ上がり、 3階にてありがたいお話を拝聴し終わったらまた2階へ降り、 お金を払ってまた乗って1階へ降りて帰る。 なんのアトラクションやねん。 先週アレルギーでお世話になっていた耳鼻科だ。 アトラクションとはまだ明るい例えで、 初めて行ったときはテンションめっちゃ下がっていて 不謹慎な例えしか頭に浮かばなかった。 「そうか乗って運ばれて最後の審

塩むすびと月

帰りの電車内で突然スマホの電源がつかなくなった。無になった。 最寄りじゃないけど最寄りのソフトバンクに向かうと、 やさしい店員さんはマニュアルなのか懸命に修理と代替機を勧めてくれたが 今日中に直したいほんまに嫌や。 即日修理の子会社(?)を紹介してもらい、 本人確認だとかなんだとか面倒臭すぎる丁寧な手続きや来店予約とかの後、 そちらの店に向かうと店員さんは淡々と言った。 今全国各地でこの機種の故障というかブラックアウトが後を絶たないのだと。 せやから会社の問題だとかなんだとか

狸の豆腐

豆腐屋の話をする。 通い出したきっかけはミーハー極まりない。 某江戸戯作者の名を商品名とした豆腐などがあると知ったからだ。 若くないけれど若者が来るのが珍しいのか。 御店主に覚えられて、たまにオマケもいただく。 御店主は顔付きも手付きも「The 職人」だ。 狸的な雰囲気を感じたりもする。 悪い意味での狸じゃない。 見た目がとかでもない。 なんというか長年生きてる狸みたいな。 『平成狸合戦ぽんぽこ』の長老狸的なね。 飄々としているのだけれど、 その手や皺や顔とかが、ああ、職

信号

夜のロードサイドにぼんやり光るそこにはあたたかみがある。 けれどどこかしんとした怖さや寒さのようなものも感じるのはわたしだけかな。 人が思い思いの買い物目的で寄る場所、人工的な灯りと機械的な雰囲気、 でも人が居る24時間ずっとあいているその場所に。 しばらく臥せっている間に、 以前書いた改装中にもロゴが光っていてたコンビニが再開していた。 日曜の夜、すこし歩いて行くと青白い灯りに吸い寄せられるように人が入っていくのが見えた。 水槽みたい。 と、ぼんやり思ったのは赤

躑躅と桜

湯島の本屋・出発点さんがこの春から元気にお店を通常営業中。 昨日、点主がシェア本屋コーナー「はこハブ」各箱主さんの 現在の箱内の様子をXにポストされており、 わたしの箱の様子も載せていただいています。 ということで、こちらでもお伝えしたい気持ちです。 この度もお買い上げ下さった方々、ありがとうございます! 直接御礼を申せずにごめんなさい。楽しんでいただけていたら幸いです。 本だったり映画だったり舞台だったり、 物語の楽しみ方って無限。 「物語って、表現の力って、なんて豊かな

卵とピタゴラ装置

昨日に引き続きではありますが件のコラムの御案内をさせて下さい。 素敵なアートディレクターによる編集&デザインによる、 世界各地の素敵な皆さんの〝願いのような想い〟が綴られている グラフィックWebマガジンです。 10月から書くこととなり、 そこからのご縁で12月からメンバーとして参加、 そして昨日、新年2弾目、夏前号(!)がリリースされました。 本日のタイトルは今回のコラムからです。 毎回楽しく自由に書かせていただき、 毎回本当にきれいにデザインして下さるページを