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汝、星のごとく

人は誰しも「思い込み」を持っていると思う。
大きなものから小さなものまで、
言うなれば
「こう、と、されている、ことを疑いすらしないこと、かーらーの固定」だろうか。
その「かーらーのー固定と凝り固まり」が、
誰かをしんどくさせたり誰かにとっての暴力となりもしかねない。
と、考えたことはあるだろうか。
「こうであることが当たり前of当たり前すぎて疑いもしない」
その向こうには、「ではない」「そうなれない、出来ない」ことやものやひと、も、「ある」「いる」。
その絶望や苦しみを考えたことはあるだろうか。
そこからの「でもそれでも」と≪ここ≫と≪今≫を物語の形で訴えかけ、送り出し続けておらえる作家、それが、わたしにとっての凪良ゆうさんだ。
 
映画化もされた(観てないけど)『流浪の月』を手にしたのはコロナ禍の真っ只中だった。
続いて『滅びの前のシャングリラ』も一気に読んだ。
きっかけは、書店の熱いPOPたち。
目にしたときは思った。
「そんなにー?」「そこまでー?」「またまたー」
謝ります。導いてくれてありがとう。
過去の作品たちもほぼ読んだ。
でも、気になってはいたが、手にするまで時間がかかった1冊が『汝、星のごとく』だ。
そもそも恋愛小説があんまりそんなに好きじゃない得意でもない。
本屋大賞だとか、そのあたりの企画も、意図はわかるが「えー……」となる。
帯の文もキャッチもとかも、気に入らない。謝らない。
でも手に取ってみたのはなんでやろう。
手に出来て、よかった。ありがとう全国の書店員さんたち。いや、なんでタメ口やねん。

居場所も、生き方も、
親子だったり恋人だったり夫婦だったり友人やという関係性だって、
「こうである、ことが当たり前」なんて、ない。
他者からも自分自身でもそれを決めつけたり縛られ縛るひつようは、ない。
とはいえ、それはすごくむつかしいことで、決めつけや縛りは、きっと、なくなりは、しない。
でもそれでも、決めつけたり、縛られ縛るひつようは、絶対に、ない。
絶望と、苦しみと、「でもそれでも」と、それでも、からの、≪ここ≫と≪今≫、
人間の弱さ、誰もが誰かを傷つけてしまうということ、それでも生きていくこと、
生きていないといけないし、
生きていける希望と愛しさが、
寄せては返し、打ちあがっては消えていくものたちのように描かれたこの作品を、読めてよかったと、本当に思った。

 


ので、先日「本屋・桃花舞台」の棚に置いてきました。
の、お知らせもさせて下さい。
続けて書くん嫌やなとかも思ったし考えたのですがやはり書こう。
 
御店主のお体の具合などでお休みや不定期開店となっていた
「本屋・出発点」(東京・湯島)さん、
2月から、基本定休日の月曜火曜以外は、
お昼または夕方から夜7時8時頃まで営業されているそうです。
 
土日などはイレギュラーで休みとなる日もあるとのことですが、
よければお店のXを参照の上、ぜひ遊びに来て下さい。

今回わたしは、上記の凪良ゆうさんの本と、
最近ちょっとハマっていた吉川トリコさんの本3冊を置いてきました。 

是非遊びに来て下さり、
棚? 箱? 内の本は自由に取り出して立ち読んだりしながら、もしピンと来たりしましたら、お買い上げもいただけたら、うれしいです。

すべての本の背表紙に「おすすめコメント」も貼っています。 

他の皆さんの棚や、お店の棚、作家さんたちによる雑貨やグッズなども、よろしければ。

 本や、文、
誰かの想いや物語をとおして、
あなたとわたしや、
あなたと誰かの縁や出会い、
旅が、ありますように。
願ってやみません。

◆◆
【略歴や自己紹介など】

構成作家/ライター/エッセイスト、
Momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。

旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。
lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中。
【Twitter】【Instagram】 など、各種フォローも、とてもうれしいです。

詳しいプロフィールや経歴やご挨拶は以下のBlogのトップページから。
ご連絡やお仕事の御依頼はこちらからもしくはDMでもお気軽にどうぞ。めっちゃ、どうぞ。

Webマガジン「Stay Salty」Vol.33巻頭に自己紹介エッセイを寄稿しました。

12月Vol.34からは不定期コラムコーナー「DAYS」も書かせていただいています。

東京・湯島の本屋「出発点」では2箱古本屋もやっています。
営業日と時間は「出発点」のXをご参照ください。
ぜひぜひ遊びに来て下さい!  自己紹介の手書きペーパーもあり!

読書にまつわるエッセイ集(ZINE)、
tabistorybooks『本と旅する』もお店と通販で取り扱い中。

旅と思索社様のWebマガジン「tabistory」では2種類の連載をしています。
酒場話「心はだか、ぴったんこ」(現在19話)と
大事な場所の話「Home」(現在、番外編を入れて4話)。

noteは「ほぼ1日1エッセイ」、6つのマガジンにわけてまとめています。

旅芝居・大衆演劇関係では各種ライティング業をずっとやってきました。
文、キャッチコピー、映像などの企画・構成、各種文、台本、
役者絡みの代筆から、DVDパッケージのキャッチコピーや文。
担当していたDVD付マガジン『演劇の友』は休刊ですが、
YouTubeちゃんねるで過去映像が公開中です。
こちらのバックナンバーも、さきほどの「出発点」さんに置いていますよ。

あなたとご縁がありますように。今後ともどうぞよろしくお願いします。


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