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ZINE『DISTANCE』について

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#エッセー

「もうひとりの編集部の話」③『DISTANCE』ができるまで

「もうひとりの編集部の話」③『DISTANCE』ができるまで

私たちが作っているZINE『DISTANCE』。私が村上くんを誘った際の仮称は「STAY HOME MAGAZINE」でした。いかにも平々凡々とした名前。
 雑誌の編集を進めつつも良いタイトルを探しているときにふと、「コロナ禍で変わった一番大きいものって、人と人との物理的かつ心理的な“距離感”なんじゃないか」そして「自分なりの視点でそんな世界を切り取りたくて、この雑誌を作っているんだよな」そんなふ

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「もうひとりの編集部の話」②『DISTANCE』の生まれた日

「もうひとりの編集部の話」②『DISTANCE』の生まれた日

2020年春、これから始まる大学院生活に胸を膨らませていた私でしたが、コロナ禍をきっかけに休学することにしました。

休学とは言っても、ただコロナ禍をやりすごすことが第一義だったので、何か特別な勉強とか、留学とか、とりわけやりたいこともやるべきことありませんでした。一方そんな日々がのんべんだらりと過ぎてくうちに、「このままではこの一年を本当に無駄に過ごしてしまうのではないか」という危機感と、「この

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「もうひとりの編集部の話」①自己紹介

「もうひとりの編集部の話」①自己紹介

みなさんはじめまして。
ZINE『DISTANCE』編集部の加藤です。
基本こういった雑誌に関する宣伝やプロモーションは村上くんにお願いしているのですが、今回は私も村上くんに勧められて少し書いてみることにしました。

正直、最初はまだ何もかも半人前な私が、製作に対する考えやこだわりを語ることに、おこがましさや恥ずかしさみたいなものがあってあまり気乗りしませんでした。しかし村上くんから、“数は多くな

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ZINE『DISTANCE』ができるまで③インタビューについて(後編)

ZINE『DISTANCE』ができるまで③インタビューについて(後編)

第3回は前回に引き続きインタビュー相手の選定理由と、インタビューで得た気づきについて書いていきたい。今回はReadin’ Writin’ BOOK STOREの落合さん、母校のO先生、ゼミの後輩のSさんについて。

■Readin’ Writin’ BOOK STORE 落合さん(書店員)
▼インタビューの理由
Readin’ Writin’ BOOK STOREは2017年に浅草にオープンした独

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ZINE『DISTANCE』ができるまで② インタビューについて(前編)

ZINE『DISTANCE』ができるまで② インタビューについて(前編)

私と加藤君の間でインタビュー相手の職業、年齢層、性別をできるだけばらけさせることが決まっていた。加えて、私は今の状況について何か言いたいことがある人、モヤモヤしてそうな人に話を聞きたいと思っていた。

最終的に私がインタビューさせていただいたのは
■avengers in sci-fi 木幡さん(ミュージシャン)
■お好み焼き嫩樹 高橋さん(飲食店従業員)
■Readin’ Writin’ BOO

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ZINE『DISTANCE』ができるまで ①準備編

ZINE『DISTANCE』ができるまで ①準備編

4月23日(木)午前1時23分。中高の友人の加藤君からLINEが届いた。

「おつかれ。遅くにごめん。今年一年かけてやってみたいzineの企画があるんだけど、これからがっつりそういう編集とかインタビューに割ける時間ってある?」

ありますとも。

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2017年、当時大学生だった私は『Modifi

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【ご報告】ZINE『DISTANCE』を創刊しました。

【ご報告】ZINE『DISTANCE』を創刊しました。



2020年8月、はじめてのZINE『DISTANCE』を発行しました。

『DISTANCE』というタイトルの通り、テーマはコロナ禍です。もう少し詳しく書くと、コロナ禍で様々な年齢、職業、国籍の人々が何を考え、どう行動したのかを記したインタビュー集となっています。インタビューした方々を列挙すると、バンドマン、美術作家、お好み焼き屋さん、書店員、イベントプロデューサー、会社員、教師(日本とアメリ

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