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詩とエッセイ

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ぽえまーよはんのひとりごと。
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2021年4月の記事一覧

逃げても。

逃げても。

幼い頃の自分に教えてあげたいことは、
逃げてもいいんだよ、ということ。

もっと逃げるべきだった。

でもその時は、
それを知る術がなかったんだよね。

大人になって
子どもの頃より世界が広がって
広がるんだって、知ったのに
それなのに
いまだってまだ
これより広がることを信じないでいる

せめて
逃げる可能性だけ
もしくは
新しい道を切り開く可能性
それだけ
こころにとめておいて
#poem

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まだ。

まだ。

2021年4月16日金曜
自分の意思とは別に、
体が、親離れを感じさせてくれた日
親に、ちゃんと
子離れさせてあげなきゃならない

そういう環境があって
別に、誰も、悪くなかったよ
でも
みんなで
いつかは乗り越えなきゃいけなくて

早く大人になりすぎたのだとしても
ほんとに大人になった時
責めないで、
ゆっくりゆっくり
変えていかないといけないね

二重の苦しみだと
思うかもしれない、けど
その

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吉日。

吉日。

2021年4月15日、木曜、晴れ。
朝の通勤電車で、ふと、
残りの20代のことについて思い至った。

確実に感じている。
昔より、時間の進みが早いということ。

たけのこが ぐん と生えるような
突き上げられる思いで
スマホのメモ帳に
ここから先、数年に迎える年齢と
その合間にめぐる月の数を打った。

昨日まで
心のどこかにあるのに
がんばれないと思っていたことが
ピンと私を引っ張った。

言い訳

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life.

life.

梅の頃はかわいくて
元気すぎたチューリップと
ぶつかっちゃった蛾にはごめんね

桜はもっと大胆で
散る頃がいちばん

もうみどりづく
夜に散る桜の下を
もうすぐ毛虫が、と
おどおど歩くのもまた

おかしくて
おかしくて

汚れた感情が洗われるなら
散る君らと一緒にいって

世界の幸福度を上げようとして
がんばって笑ってやる日には
願ってしまう、なくすことを

そんな重荷、負わせちゃダメか
綺麗な姿

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