見出し画像

やりたいことが見つからない人は、絶対に書店に行くべきだ #人生

「いいねぇ、やりたいことがたくさんあって」

私がこれまでの人生を語ったり夢とか目標を話すと
およそ8割の人間はこういう風に返してくる。

冗談半分で、というのもあったが、結構な割合の人は本当に自分のやりたいことが何なのか、何が自分の夢や目標になりうるものなのか、よう分かっていない人だった。

確かに考えて見れば、私は物心付いたときから「やりたいこと」にまみれた人生だったように思う。小学校のときだって、自分がやりたいと思った委員会活動に打ち込んで委員長にまでなったし、部活でだって勉強そっちのけで熱中してたら全国大会に行くぐらいに強くなれたし。でも、その全ては誰かに強制されたわけではなく、ただただ自分のやりたいことでしかなかった。

そしてこの歳になってもなお、やりたいことが僕の目の前にはうじゃうじゃ転がっている。自分のイメージを文章にする、物書きで名を馳せる、クリエイターとして一人前になる。そういうことをいたって真剣に、現実逃避とかでもなんでもなく、真面目に夢見ている。

なんか、このまま大人しく会社員っていう器に
収まってる場合じゃないだろう瑞野?ってぐらいだ。

無意識のうちに、やりたいこと、挑戦したいことが、目の前にどんどん積まれていく。こんなにやりたいことに満ち溢れた人生というのはもしかしたら特殊なのかもしれない、と私もこの歳になって自覚し始めていた。だから、「やりたいことがない」と言う人にどう進言するべきなのか私には全く考えきれなかった。

でも、ひとつだけ進めるとしたら
「本屋に死ぬほど通え」と私は言う。
なぜなら、本屋は”生き方の博物館”だと思っているからだ。

だって考えても見てほしい。一歩中に入るだけで、オールジャンル、様々な場所で様々な形で名を馳せた人の人生の記録が山ほど読めるんですよ?料理本だって、シェフが人生を込めて作り上げた時間の結晶だし、昔の文豪の名著は文字通り自身の魂と生命を削って作りあげた芸術。アイドルの写真集だってそう。その人の魅せたい姿、見せたい景色が詰まっている。

本の数だけ、人生がある。人生の数だけ、生き方がある。そう思えば、自分の人生だっていくらでも方向転換できるって思えて、なんだかうずうずしてきませんか?私はいつも、何回でも、本屋に行くたびにうずうずしている。こんな生き方いいなぁっていっつも思っちゃうのです。

そんな生き方の参考文献に嫌と言うほど触れて見れば、おのずと自分の興味関心っていうのは分析できる。本当に自分が興味があるジャンルであれば、何度でもその売り場に足を運び、何度でも同じテーマの本を手に取り、繰り返し繰り返し読んでしまうはずだ。

自分の頭では考えられなくても
自分の心は素直に示してくれる。
自分が「いきたい」と思う方角を。

別に、絶対に本屋じゃなくてもいい。図書館でも古書店でも、何なら東急ハンズとかでもいい。あるいは家電量販店とかホームセンターとかでもいいかもしれない。でも、できれば書店の方が面白さはあるんじゃないかな。瑞野の主観ですけど。

ふらっと本屋に入り、ふらっと立ち寄ったジャンルの、ふらっと何気なく手に取ったその本。それこそが、あなたの人生を導いてくれる羅針盤になると思う。

だから、みんな、もっと活字を。
みんな、もっと本を。



おしまい。



こちらの記事もおすすめ。⇩