見出し画像

舟でしか行けない旅館【星のや京都編】全室リバービュー!

2023年、6ヶ月連続で、国内6ヶ所の「星のや」を全て巡りました。

最後は「星のや京都」。
コンセプトは【水辺の私邸】

「星のや京都」がある嵐山は、かつて平安貴族が別荘を構えた場所。

紅葉の名所として知られた明治時代の老舗旅館「嵐峡館」が経営者がお亡くなりになって休業中だったのを、星野リゾートがリノベーションして2009年にオープン。

全室リバービューの「星のや京都」滞在記です。

4月 星のや軽井沢
5月 星のや富士
6月 星のや東京
7月 星のや竹富島
8月 星のや沖縄
9月 星のや京都


⭐舟でしか行けない日本旅館

「星のや京都」へは、ホテル専用の屋形船で行きます。
「舟でしか行けない」という時点で既にスペシャル!

車は近隣の駐車場に置いて、渡月橋の南端にある「舟待合」へ。
あ!舟、いる!
とっても綺麗な舟でした。

船着場の真ん前に「舟待合」。
スタッフさんの案内で中へ。

舟は、事前に到着時間を伝えて予約しておきました。
広いラウンジで出航時間まで待機。

渡月橋を背にして舟は出発!
途中、保津川下りの舟や、琴ヶ瀬茶屋の水上売店船に出会いました。

保津川下りと言えば、今年6月に悲しい事故が起こったところ。
普段はとっても穏やかな川ですが、以前、大雨の後に川沿いのカフェにアフタヌーンティーに行った際には、ものすごい濁流になっていたことがありました。

星のやを目指すこの日、穏やかで良かった。

舟は、私達ともう1人のみでゆったり。
後方にあるデッキに出て、360度、嵐峡(らんきょう)貸切の風景!

到着!
森の中に溶け込むように建ってますね。

今回は、突如入院になった母は来れず、叔父叔母と私の3人。
階段、段差多いから母は来なくて良かったかも。

まずはライブラリーラウンジでチェックイン。
おりんを使った演奏でお出迎え。
星のやさんのラウンジでは飲み物、お菓子などはどこも充実。

ソファや小上がりスペースあり。

実は、それまでの5ヶ所中4ヶ所の「星のや」では、苦手食材のリクエストが伝わらなかったため、最後の京都では事前に慎重に確認していました。

そしてチェックインの際、スタッフさんが言う。
「お客様、お二人が魚介の生ものがお苦手、ということでお聞きしていますが、魚卵はいかがですか?」

お~お~、やっと細かく聞いてくれるのか!ってことで、
「はい、二人とも、”いくら”とかも苦手なんです。」
「承知しました!」
よし、よし。

「お苦手なのは、みゆき様と、もうお一人、お母様ですか?お父様ですか?」

「私と叔母です。実は母は入院して来れなくなり、今回、3人に変更させて頂きましたが、こちら、叔父と叔母、なんです。」

伝わったかな?

⭐特別室「月橋」

今回は、特別室「月橋」ツイン1室、「月橋」ダブル1室の2部屋で宿泊。
月橋ツインは最も舟着場に近い、崖の角に建っているお部屋です。

お部屋に入った途端、「おおお!」
私が行った9月半ばは、青もみじがとてもキレイでした。

角部屋のため、2方向の窓が大きく、とっても開放的!
そろそろ紅葉の時期。
さぞかし美しいでしょうね~!

お茶が飲みたいけど、コーヒーは発見したのに日本茶がない。
「京都なのに!?」
と思ってフロントに電話すると、和室に置いてあった入れ物に。
言われてみれば茶道具入れだけど、先に教えて頂ければありがたいです~。

ちなみにこちらは1室料金で、1人で宿泊しても2人でも料金は同じ。
でも1名で宿泊するお部屋にコーヒーは1つしかありませんでした(笑)。
え?細かい?
でも、気になっちゃうよ~。

ツインベッドルーム。
窓際にソファあり。

「星のや京都」には大浴場はないため、お部屋で入浴。
バスルームは、ドレッサーはモダン、浴槽は檜風呂。
この写真は編集でめいっぱい明るくしてますが、かなり暗め。

「檸檬湯」としてレモンが丸ごと3つ!
わ~!すご~い!
が、全く香りがしないレモン。
一瞬、作り物かと思いましたが本物でした(笑)。

続いて「月橋」ダブルのお部屋。
ツインのお部屋の2つ隣りで、本当は、一度、外の階段を上がってから降りるんですが、通路の扉を開けて、裏路地から移動出来るようにしてくださいました。
ありがたい!

広~い玄関にはタオルと靴下が。
実はチェックイン後、パラパラ小雨が降っていたんです。
この気遣いは嬉しいですね。

玄関、広っ!

こちらも2方向が窓で風情あるお部屋です。

ダブルベッドのお部屋の方が窓際のソファスペースがゆったり。

寝室の奥に何かある?
なんと書斎!
ここで執筆活動なんかすると良さそうですね~。

こちらのお部屋も同じバスルーム、檸檬湯ありました。

部屋割りを聞かれたので、叔父叔母がツイン、私一人がダブルのお部屋、と伝えておきましたが、私のお部屋にはMサイズの浴衣1つ、叔父叔母のツインの方にはSサイズの浴衣が2つ。
なぜ?
私、叔父より大きく見えました?

大人1名 ¥116,809
1室合計 ¥233,618
でした。

⭐「天空茶室」「蔵」「水の庭」「奥の庭」

「星のや」にはTVがありません。
唯一、TVが置いてあったのは、「星のや東京」。

いつも女性陣がぺちゃくちゃおしゃべりしている間、TVで野球などを見ている叔父。
TVがないので、ちょっと時間を持て余していました。

よし!
ホテル内を散策だ!

🔷水の庭
フロントの前にあるのが「水の庭」。
ちょっと殺風景だな、と思っていたら!
翌日は椅子に赤いクッション。
いや~ん、これがあるだけで大違い。
やはり、お天気、重要☆

🔷「天空茶室」
「天空茶室」なるものがあるという。
それはラウンジの奥、川を一望できるところにありました。

雨上がりのこの日は座椅子に座布団があるくらいでしたが、公式HPにはステキな写真が載ってました。

右が本来の空中茶室。
えらい違いですね、やはりお天気、重要☆

柵などはないので慎重に。

🔷「蔵」
「蔵」ではお茶と和菓子が頂けます。

なんて可愛い和菓子!
小倉山、鳥羽玉(カカオ)、星のや和三盆の3種と煎茶。

テーブルには百人一首が散りばめられていました。
そして、この嵐山の小倉山を読んだ和歌が。

「小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ」

これ、百人一首で私が一番好きな和歌。
何がなんでもこの1枚だけは取る!と決めていました。

何故なら、「みゆき待たなむ」と、みゆきの文字が入っているから。
もちろん、「行幸(みゆき)」の本来の意味は、天皇がおでましになられる、というもの。

百人一首と言えば、以前、びっくりしたことがあります。
それが「坊主めくり」について。

「数多く行動すれば必ずうまくいくことがある」
ということを言いたくて、昔からよく、
「坊主めくりのようなものよ。坊主も出るけど、めくり続けたら、必ず姫が出るでしょ?」
という例え話をしていました。

ところが数年前のある日、
「坊主めくりってなんですか?」

「えー!!!」
なんと、20代のその方は、百人一首も家にはないし、坊主めくりもやったことがないという。

「なんてこった・・・」

🔷「奥の庭」
通路の突き当り、「奥の庭」。
お庭を眺めながらのんびりしたい方はここ、いいでしょうね。

⭐「長月(9月)」の夕食と朝鍋

夕食は「ダイニング」で。
板前さんが調理、盛り付けをするのを目の前で見れるカウンター席。

日本旅館ですが、まるでスペースシップ。

お食事1皿目、「先附」。

スタッフさんが言う。
「こちら、新いくら、秋鮭、柿、酪白和えでございます。」

「え!?いくら?先ほど、チェックインの時にいくらは苦手とお伝えしたはずですが・・・」

ギャグですか、これは!?

椅子から転げ落ちそうになっちゃったよ。
そして作り直して頂きました。

私、なんか悪いことしました?
もう二度と来るなよ、的な?

普段、色んなホテル、旅館で苦手食材のこと伝えても、特に困ったこと、ないんだけどな~。

「椀物」 土瓶蒸し
「向付」 紅葉鯛 秋鰆 鰹 ちり酢
「強肴」 鰻 巻縅 

「八寸」
すごいのが出てきました!

「お父様のがこちらで、こちらが生ものがお苦手のお母様とみゆき様の」とスタッフさんの説明。

むむむ。
ま、もう一回言っときましょうか。

「実は本当は母も来る予定だったんですけど、入院になってしまって。迷ったんですけど、病院はこの時期、まだお見舞いにも行けないしで、今回は叔父叔母と3人で来たんです。」
と私も説明。

「焼物」 かます若狭焼き 酢橘
「煮物」 牛玄米揚げ 秋茄子

「食事」 鮎 零余子
「甘味」 月と兎

またまた色々あったディナーでした。

お部屋で頂く「朝鍋」を頂き、星のやを後にしました。

ちなみに、スタッフさんは、チェックアウトの時まで、ずっと叔父叔母のことを「お父様、お母様」と呼んでいました。

こちらの方々は、年の離れた姉妹のことも、もし親子に見えたら「お母様、お嬢様」と呼び続け、男女の兄弟で来ていても「奥様、だんな様」と呼ぶんでしょうか。

もっと色々ありましたが、このくらいにしておきましょう。

「星のや沖縄」の宿泊後、友人がとても丁寧なアンケートを送りました。
素晴らしかったところ、残念だったところ。
でも、未だに返信はありません。

評判の良いはずのホテルで、素晴らしいところがいっぱいあるのに残念ですね~。

以前、「旧奈良監獄」が星野リゾートの手で監獄ホテルになる、という記事を書きました。
こちらも是非行きたかったのですが、どうしたもんでしょう?

⭐人力車で楽チン嵐山散策

チェックアウト後、人力車で嵐山を散策して来ました。

「星のや」さんが手配をしてくださって、舟待合の真ん前から人力車に乗ることが出来ました。
これはありがたい!

人力車は以前も東山エリアで乗ったことがある「えびす屋」さん。

嵐山で人気のスポット「竹林の小径」。
実はここには人力車のみが入れるエリアがあるんです!
いつも横目に見ていたところにGO!

途中、下車して写真も撮って頂きました♪
1人1万円と、ちょっとお高いけど、超楽チンで観光出来て、価値ありあり。

「星のや」コンプリートの旅でした。

⭐⭐戸川みゆきのインスタグラム⭐⭐

国内旅行アカウント
グルメアカウント
海外旅行アカウント
ライフスタイルアカウント
ダイビングアカウント

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?