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神戸とヴィッセル神戸

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「神戸とヴィッセル神戸への想い」連載中です。 神戸の街とヴィッセル神戸をこよなく愛する方々に読んでもらいたいです。 ※別のブログからの再録です。
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神戸とヴィッセル神戸への想い 最終回

神戸とヴィッセル神戸への想い 最終回

初めてノエビアスタジアムに行ったその1年と数ヶ月後。
私は新しくできた新国立競技場に来ていた。
2020年の元日のことだった。

どこからこんなに湧いてきたの?というほど埋め尽くされたクリムゾンレッドのサポ達。

その1年と数ヶ月の間に私は、
2万円もするレプリカユニフォームなんか誰が買うかい!と言っていたのに、
イニエスタ ではなく山口蛍のレプユニを着ていた。

家にはイニエスタ をはじめ、もう

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そして吸い込まれるように 〜神戸とヴィッセル神戸への想い⑪ 〜

そして吸い込まれるように 〜神戸とヴィッセル神戸への想い⑪ 〜

※前回の話
辿り着いた桃源郷 〜神戸とヴィッセル神戸への想い⑩ 〜|miwa@ちょっとしたことに役に立つかもしれないブログ|note

初めて訪れたノエビアスタジアムで、スタメンでイニエスタの姿を拝むことができた。

 これでゴールなんて見れたら最高やのになぁ

と思いながらも、開始すぐにスタジアムの熱気に当てられて夢中で試合を見ていた。

そして、前半15分。

なんか知らない外国人選手から絶妙

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辿り着いた桃源郷 〜神戸とヴィッセル神戸への想い⑩ 〜

辿り着いた桃源郷 〜神戸とヴィッセル神戸への想い⑩ 〜

 ※前回の話
Road to ノエビアスタジアム 〜神戸とヴィッセル神戸への想い⑨ 〜|miwa@ちょっとしたことに役に立つかもしれないブログ|note

いよいよ当日
会社の人と待ち合わせをしてスタジアムに向かう。
イニエスタ バルなるものがあることをHPで知り、ニワカとしては外せない!と早速行ってみる。

どんな試合になるんかなー
イニエスタのゴール見れるといいね
そんないきなりは見れないでし

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Road to ノエビアスタジアム 〜神戸とヴィッセル神戸への想い⑨ 〜

Road to ノエビアスタジアム 〜神戸とヴィッセル神戸への想い⑨ 〜

季節は夏に変わっていた。

その年は地震やら大雨やら天災が多かった。

大戸屋で一人お昼ご飯を食べててなんとなくスマホでネットを見ていると、
どうやらイニエスタ が出そうな7、8月のチケットが販売されているらしい。

まだチケット取れるんかな?

まぁ一人でもいっぺん行ってみるか…。

でもやはり少し心細い。。

試しに会社の人誘ってみるか…。

LINEでメッセージを送ってみた。

「今度、ノエ

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いつか辿り着く道 〜神戸とヴィッセル神戸への想い⑧〜

イニエスタ ヴィッセル 神戸に電撃移籍

その報を知ってから ずっと「イニエスタ 」のことが気になっていた。

 そんなに世界的な有名人が神戸に来るんやから、一度くらいは生で見てみたいなぁ。

でも周りにサッカー観戦が趣味の人はいなかったし、どんな頻度でどこで試合をやっているかも全く分からない状況だった。

ツイッターの前の音楽アカウントでポソポソ呟いていると、何度かライブでお会いしてことがあるフ

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すべてはそこから始まった 〜神戸とヴィッセル神戸への想い⑦〜

その年に行ったケアンズ旅行は大満足だったが、同時期に20年以上応援していたバンドが実質解散することになり少なからずショックを受けていた。

いつものようにダラダラとツイッターをしていたある日、それは起こった。

音楽アカウントのはずの私のタイムラインに、突如見慣れない文字が踊り出す。

 イニエスタ ヴィッセル神戸 電撃加入 バルセロナ 、、、

普段ジャンル違いのニュースが流れてきても気にも止め

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世界への扉 〜神戸とヴィッセル神戸への想い⑥〜

世界への扉 〜神戸とヴィッセル神戸への想い⑥〜

私の会社では、勤続10年で平日5日間の休みが与えられるという福利厚生がある。

精神的に引きこもっているまさにその最中に、該当の年がやってきた。

土日+平日5日間+土日の9日間…

一体何をやるねん、と。

何度も行って大好きな沖縄でも9日間はちょっと持て余す…。

9日間フル活用するとなると…。

散々悩んだ挙句に、それこそ9日間休みがなければなかなか行けないヨーロッパ旅行に行くことになった。

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さらに遠ざかる日々〜神戸とヴィッセル神戸への想い⑤〜

神戸に舞い戻って数年が経ち、生活が落ち着いてくると何か習い事をしたくなった。

ピアノ、アコギ、ドラムの体験レッスンを渡り歩いた結果、一念発起してドラムを習うことになった。

習い始めてすぐにバンドが組みたくなり、一年足らずでバンドのサークルに入りバンド活動を始めた。

ここからの10年はもう本当にOut of Controlで、訳の分からない期間に突入してしまう。

バンド活動に夢中というか振り

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勝ち馬に乗る 〜神戸とヴィッセル神戸への想い④〜

勝ち馬に乗る 〜神戸とヴィッセル神戸への想い④〜

三年間の東京での暮らしの後、神戸に舞い戻った私は、早速神戸での暮らしを満喫していた。

せっかく戻ったんやからやっぱりここには行かなくちゃ!

阪神タイガース 甲子園球場

私の家からは甲子園にとても行きやすい場所にあり、高校生頃にはよく友達と阪神の応援に行っていた。

大学時代はバンドにハマりライブに行くようになってからは離れていたけれど、せっかく関西に戻ってきたんやから甲子園に行こ!と。

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神戸を離れるということ 〜神戸とヴィッセル神戸への想い③〜

神戸を離れるということ 〜神戸とヴィッセル神戸への想い③〜

被災した年に浪人した私は、翌年の春に無事志望校に合格し、晴れて大学生となった。

以前から親に「下宿させる金はない」と言われていたので、神戸から奈良まで通うことになった。

4年で大学を卒業した後、超がつく就職氷河期のためなかなか内定をもらえず、唯一内定が出たのは、関西採用ではありながらも東京勤務が決まってる会社だった。

神戸を離れるのか…

若干の戸惑いはあったものの、当時の私は若かったので、

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アズーリの至宝 〜神戸とヴィッセル神戸への想い②〜

私には4つ年上の兄がいる。

時を前後して高校生のころ、大学生だった兄は、イタリアのセリエAに夢中だった。
その影響でテレビやら雑誌やらよく見てたと思う。

一番大好きだったのは、アズーリの至宝

 ロベルトバッジオ

500%私好みのイケメン(笑)

ファンタジスタと冠される魅力的なプレースタイル

ワールドカップ の劇的なPK戦などもあり、サッカーにあまり詳しくない私もすっかり虜になっていた。

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神戸という街 〜神戸とヴィッセル神戸への想い①〜

神戸という街 〜神戸とヴィッセル神戸への想い①〜

いつから神戸という街を、唯一無二の存在として想えるようになったのだろう。

まだろくに自分で旅行にも行ってない頃からも、何となく神戸はいい街だな…とは思ってた。

港町 山があり海があり
どこか異国情緒がある

住む街として何の不服もなかった
ずっと平凡で穏やかな日々が続くものだと思ってた

私が神戸に住むようになって10年目の冬。

人生の半分以上を神戸で暮らすようになった中で、それは突然起こっ

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