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クロネコ谷の日々

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庭の仕事と猫、時々ものつくりの備忘録。丘陵地にある古い家にて。 2020年6月はじまりから2023年2月
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2020年10月の記事一覧

(121)10月も終わり

(121)10月も終わり

する事はいつもあるはずなのだけど、涼しくなって動けるから次々と何かしていて、庭仕事が何かに加わると体力を使い果たしてしまう。三日家にいる日が出来たので喜んでまず片付けをして、裁縫、庭仕事、読みたい本をどっさり借り、思いつきで紙染めもしていたら時間は足りなくて気が焦る。つまらないお勤めなどしてるヒマはないのである。まったく、いい年なのだから、意義あることのみに力を絞りたいものだ。坂口恭平の本を読み、

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(120)秋の散歩

(120)秋の散歩

日が短くなったので午後3時過ぎに久しぶりの公園へ向かう途中の、グラウンドが草ボウボウになっていた。ずっと使われないからだろうけど、場所によって草の分布が違うらしくて緑の模様ができて面白い模様になっている。土の踏み固め具合とかだろうか。

真っ赤な実はガマズミかな、写真でしか知らないので違うかもしれない。秋は日が短いからもう光が弱くて見えづらい。急いで公園へ向かう。かしのき山自然公園は大きな木が多い

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(119)いきものたち。

(119)いきものたち。

ジジは夏に痩せて冬に丸くなる。この秋もだいぶ丸くなってきた。先日ゆっくり庭を見て歩いていたら春に移植して世話をして元気になったクチナシが、青虫にすっかり食べられ丸裸になっているのを発見した。大きな青虫は蛹になるところだったから、今更木から落としても仕方ない。翌朝、蛹はどうかなと見に行ったが姿も形もどこにもない。さては鳥に見つかってしまったか。私のクチナシを食べ尽くした青虫はさぞ美味かったことだろう

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(118)秋の植物染め

(118)秋の植物染め

今朝のんびりと朝寝を楽しんでいたモモが出かける間際に、やって来てお外へ出よう!とはしゃいでいたのに時間がなくて、しばらくして見るとソファのうえで可哀想なくらいにしょんぼりした顔で座っていた。電車を一本遅らせて、五分でも遊んであげたら猫も私ももっと幸せな気分で過ごせたろうに。

先日のアヤメとオオバベニカシワで染めたものたち。アヤメは夏の残りだからというのもあるし、欲張らずに綿と麻それぞれ一つならも

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(117)楠の運命

(117)楠の運命

空が青く澄んできて秋の空だなあと感じる。この夏はほとんど空を見上げなかった気がする。入道雲もあんなに暑かったのに見ていない。

昨日は朝からオオバベニカシワを刈り取り一日中染めをしていて、合間に本の返却に図書館へ行ったりと動き回っていた。一日中パソコンの前に座るよりよっぽどいい。こういう生活の方が合っているなとつくづく思う。アヤメ染めの糸は乾いて写真を撮らなければと気付くと午後遅い時刻になってしま

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(116)カタツムリの家

(116)カタツムリの家

不慣れなお裁縫でモタモタしてる間に季節がどんどん進んでいく。リネン糸の精錬をしながら青シソの実をこそぎ取って塩漬けと、物は試しとピクルスに。大きくなり過ぎた実は硬いのでハーブティー用に冷凍した。緑茶と青シソは相性がいいし種は咳を鎮めるというから実もそれなり効果があると思う。

鳥のフンから生えてきたピラカンサスに今春初めての花が咲き実がオレンジに色付いた。自然樹形だとパラパラと実が付いて可愛らしく

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(115)街へ行く。5 秋と渋谷

(115)街へ行く。5 秋と渋谷

ホトトギスの花が咲いていよいよ秋らしくなって来た庭から摘んできた植物たち、見つかるのはムラサキシキブにキンミズヒキ、エノコログサと実の物が多くなっている。

昨日からしているアヤメ染めの続きの作業して、午後から渋谷へ出かけた。久しぶりに渋谷へ来たのでMとセンター街のラーメン屋博多天神へ向かう。一番好きなラーメンで、ここの白い豚骨スープは濃厚だけど胃もたれしない。へんな油が入っていないのだと思う。そ

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(114)秋のある日

(114)秋のある日

古びた手すりで朝の日光浴をするカマキリ。いるとは気づかず思いっきり手をついて驚かせちゃった。保護中のカタツムリの様子を見たら卵の殻を食べているところだったので、自分の食べていたリンゴをひとかけら入れてしばらくして覗いてみたらちゃんと食べていた。カタツムリのツノってドラゴンボールの神さまみたいだな。ギプスは結局のところ、カタツムリが出てくる時に邪魔になっていて外れてしまって用を成さなかった。ケースの

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(113)猫がいますよ。

(113)猫がいますよ。

降り続く雨の中でも御構いなしにジンジャーの花が咲いている。雨の日には開かない花もあるのにジンジャーは咲くと決めたら何があっても咲く花。ジンジャーといっても食べられない花ショウガだけども、濃厚な甘い香りの中にスパイシーなピリッとした芳香がある。シアバターに香りを移すとスパイシーさが強くなり肌につけると僅かに刺激があるので肌の弱い人には向かなそうだけども、乾燥には効くようだ。血行が良くなるのかもと思う

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(112)秋の時間の過ごし方

(112)秋の時間の過ごし方

10月に入ってから再読しているゲド戦記にハマってどんどん読み進めていて、それと同時にラジオを聴かなくなってしまった。一度久々に聴いてみようかとスイッチを入れてみたけど、いつものJ-WAVEもどの局も煩く感じてしまいラジオを消した。若い頃は物語にのめり込み過ぎて、現実と物語が逆転して現実がファンタジーのように思われていたが今はそこまでのめり込むことはなく、客観的に読むのでその分以前読んだ時よりも物語

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(111)妖精のいたずら

(111)妖精のいたずら

朝ドアをあけて出ると玄関のポーチに鮮やかな柿の葉が一枚があり、シダの陰に大きな白いカタツムリの殻があった。シダの葉の下をいつも見てるわけではないが、こんな殻はなかったはずだ。

昨日の朝諦め切れずに殻の壊れたカタツムリをまた探していたら、50センチくらい離れた場所でそのカタツムリを発見した。見ると壊れていない奥の方へ引っ込んで膜を張ってある。よかった無事なんだと、とりあえず葉っぱをしいたプラケース

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(110)曇り時々雨

(110)曇り時々雨

うつらうつらしながら眺めた朝焼けもボンヤリした桃色の空だったし、起きてもやっぱり空はどこまでも曖昧なグレーだった。昨日庭でまた生えてきたヤブカンゾウを掘り起こしていたら大きなカタツムリの殻を二つ見つけた。失くさないように万両の根元に置いて仕事をして、家に戻ろうとカタツムリをよく見ると殻の欠けた方はまだ生きていて中身が見えていた。しまったカタツムリを壊してしまったと焦り、どうして良いのかわからず、そ

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(109)神無月

(109)神無月

月が変わるとツキが変わると信じているので、やれやれ無事に変わったなとホッとする。10月は神無月だから神様がいない。出雲だけ神様が集まって神在月なので出雲は賑やかなのかなと思う。どんな雰囲気なのだろう?

部屋にいる時ラジオをかけていることが多いのだけど、昨日はそれをやめてみた。ネットもなるべく見ないようにしていると、ワサワサした気持ちが少し落ち着いた。ランダムに色々な情報を拾いすぎて処理しきれなく

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