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(111)妖精のいたずら

朝ドアをあけて出ると玄関のポーチに鮮やかな柿の葉が一枚があり、シダの陰に大きな白いカタツムリの殻があった。シダの葉の下をいつも見てるわけではないが、こんな殻はなかったはずだ。

昨日の朝諦め切れずに殻の壊れたカタツムリをまた探していたら、50センチくらい離れた場所でそのカタツムリを発見した。見ると壊れていない奥の方へ引っ込んで膜を張ってある。よかった無事なんだと、とりあえず葉っぱをしいたプラケースに入れて出かけた。昨日はそのままで今朝になって観察すると、壊れた殻の一部が盛り上がって傷口を修復し始めているらしい。壊れたのが開口部付近だったのは幸いだけど、自力で全ての殻を元通りにするのは体力も時間もかかるだろうからやっぱりギプスしよう。良さそうな殻も見つかり、当ててみると模様までピッタリ。親戚かしら。ギプスになってもらったカタツムリも殻が壊れて再生しているようだし、がんばるのだよ。

春までに治ればいいな。カタツムリの冬越しを飼育下で行うことができるのかを調べないと。膜の中だけど時々起きるのかもしれないしね。朝の白い殻は、ケガをしたカタツムリを探して私が必死になっていたので、それを見ていた庭の妖精が面白がって置いたかな。


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