ケアワーカーの新しい働き方

先日、比較的近所の介護施設で、１日４時間だけ、ウーバーイーツのような、ケアワーカーの仕事をしてきました。
これからの日本社会の新しい働き方だな、と思ったので、記事にしてみます。

＊＊＊
私はフリーランスの看護師として、正社員としてではなく、いくつもの会社をかけもちして毎日あちこちの職場で働いています。

派遣会社にいくつか登録しているし、単発の仕事をあっせんしている派遣会社はぞくぞくと新しいものが出ているので、これは！と思うものがあったら、積極的に利用するようにしています。

その中でも、群を抜いて、単発仕事がしやすい、アプリのみで仕事探しから仕事の確定、仕事の詳細、業務開始・終了の報告ができる、便利な派遣会社に登録し、今回３回目の利用をしました。

◎職場は家から自転車で２０分程度。車通勤も可。
◎９時～１３時までの４時間勤務
◎高齢者施設での介護業務
◎日給８０００円、交通費込み
◎休憩なし

こんな条件でした。
私は看護師なんですが、ちょくちょく介護職の仕事もしています。
単発の仕事だと、日程重視で、しかも近場でとなると、看護業務だけだと、
うまく探せないときもあるからです。

それに、看護師の仕事は責任が重い場合も多かったり、記録が多かったりすることがあるので、介護業務の方が気持ち的にラクなことも。

利用者さんと接する機会が多くて、やりがいや学ぶことも多かったりします。

１日４時間の職場はそれだけでいい仕事

４時間で終わる仕事、というのはそれだけでいい仕事という印象になります。
もし、これが正社員で３６５日シフトで仕事が決められ、１日８時間、毎日毎日働くとなると、それはやっぱり嫌だな、と思ってしまう。

でも、たまにちょっとお手伝いする程度なら、いい職場じゃない、
そんな印象です。

やった仕事内容としては、
◎数人の排泄介助
◎お茶配り
◎体重測定
◎食事介助
◎移動介助

こんな感じです。
排泄介助は、拘縮のある方を、一人で車いすからベッドへ移動、
１人でベッド上でおむつ交換、などの作業です。
経験がないとなかなか急には難しい仕事ではあります。

この職場の働きやすい点として、
単発の職員をおそらく毎日入れているからか、
指示が適切で、単発スタッフにどんな人、どんな仕事を任せられるか、
把握して任せているところ。
つまり、体が重くて一人での移動介助が難しい人などは、
きちんと二人対応でやってくれるところ。
スタッフの方もやさしくて、とても気持ちよく仕事ができました。

＊＊＊

仕事が終わると、会社の事務所に貼ってあるQRコードを読み取って、
業務終了の報告をするのですが、
そのあとで、職場の評価を入れる作業があります。
スタッフの態度とか、職場の清潔度とか、依頼内容と実際の仕事に差異はなかったか、また働きたいか、など。

こんなふうに、評価をされていくためか、
今まで利用した限り、スタッフの態度でいやな思いをしたことはほとんどありません。
そういったところは、このご時世すぐに逆評判となって、
働き手がいなくなってしまうと思います。

単発バイトを入れることで、
第三者的な視点で見られる機会も増え、
常に評価されるから、スタッフの意識改善効果もあるのかな、
と思いました。

それでも、この職場に限らず、私は同じ仕事を週５日フルタイムで働き続けることには抵抗を感じています。

逆に言うと、
４時間で終わる仕事、しかもごくたまにしかいかない仕事は、それだけでいい仕事。
４時間だけなら、余力を残した状態で働くことができるのです。
もちろん、その分稼ぎは少ないですが、私はこんな働き方もありかな？
と考えています。

◎子育て中で短時間しか働けない人
◎学業などで他にやることがある人
◎体力がなくてフルタイムで働けない人
◎引退間近で長時間体力的にも働けない人
◎スケジュール的に空いた時間だけ単発で働きたい人

こんな条件でも、すぐに働き場所を見つけられる、
ケアワーカーの仕事は、ケアワークが専門ではない人も、
ちょっとした稼ぎの一つとして、
やってみるのもいいのでは？と思っています。