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【参加型企画】自由律俳句de一語摘み~つみにおいでよ2020・まとめ~

【参加型企画】自由律俳句de一語摘み~つみにおいでよ2020・まとめ~

 
 
 
『つみにおいでよ2020~自由律俳句de一語摘み』にご参加くださった皆様、大変お待たせ致しました!

皆さんと詠み上げた句のまとめが仕上がりましたので、ここに発表させて戴きます!

今回の企画、実は本来開催されていたはずの東京オリンピックに合わせてスタートしました。2020年7月24日(金)の夜8時、開会式が始まるはずだった時間です。

そして、もしオリンピックかパラリンピックの閉会式

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【まとめ】そのうち草さんがやるかも知れない企画のプレ企画・47都道府県名物を自由律俳句で~北から南から日本列島の令和こんにちは~♪

【まとめ】そのうち草さんがやるかも知れない企画のプレ企画・47都道府県名物を自由律俳句で~北から南から日本列島の令和こんにちは~♪

 
 
 
お気軽参加型をモットーに、突如、出現した企画でしたが、たくさんの方にご参加戴いて無事に47都道府県を制覇出来ました!
皆さま、本当にありがとうございました!

皆さまの句を、こちらのようにまとめさせて戴きました!
画像編集・提供は吉田翠さんが申し出てくださり、ハガキのような仕上がりとなっております。
ブラウザの方からダウンロード出来るようになっておりますので、どうぞ皆さま、記念にお持ち

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ふるさとーいちごつみ俳句

ふるさとーいちごつみ俳句

「ふるさと」
その思い出は、理屈抜きで「暮らし」の中にこそあるもの。そしてその背景には、厳しく美しい四季が黙って静かに寄り添っているものではないでしょうか。
 

今回「ふるさと」をお題に、草笛さん悠凜さんと三人で現代語俳句による「いちごつみ」(一語摘み)を詠みあげました。全九句と全六句です。

いちごつみ
前の人が詠んだ句の中から一語をいただいて詠んでいきます。noteのコラボは極力noteの中

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現代語俳句 半歌仙

現代語俳句 半歌仙

kusabueさんにご指導いただきながら、現代語俳句の連句、半歌仙を巻き上げました。
歌仙は36句、その半分なので18句です。オモテの六句とウラの十二句です。

連句にはとても細かい式目(ルール、心得)があります。
切れ字を使う場所、月を使う場所。大きく場面展開をする場所も決まっています。

前に一度出てきた語句(名詞、形容詞、動詞等)は使用できません。
また直接的に関連が深そうな語句も使えません

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現代語俳句でおもてろっく

現代語俳句でおもてろっく

歌仙表六句を現代語でkusabueさんと巻いてみました。
歌仙は季節により構成が変わる部分があり、今回は「秋」で進めます。

発句
タイトルは、発句から採用します。切れ字を使う事が推奨される五七五。今回は始めの作品のみ現代語で切れ字が使われています。季語は秋です。


発句の時と場所から離れない七七で、発句にならい秋の季語を入れ、通常は体言止めです。
また、秋に限りここか、第三で月を使います。

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おもてろっく

おもてろっく

昨年教えていただきながら、すっかり遠ざかっていた表六句を、麦笛さんにお手合わせ願いました( ◠‿◠ )

表六句

発句
テーマになる句で、切れ字を使った五七五。


発句に寄せた同じ季節の季語が入る七七。

第三
脇句から転じた五七五で最後留め字を使う。季節によって、季語を用いたり無季であったりする。


第三に寄せてリズムを付ける、無季の七七。

五・月
月の句を五七五で詠む。発句が夏、冬

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コラボ作品集《端午の節句》 2

コラボ作品集《端午の節句》 2

 
 
 
『父』 
 楽な儲け話に失敗し、ふらりと家に帰った俺に

「酒はやらねぇぞ、ケツが青いうちはちまきでも食ってろ」

 親父はそう言った。
 季節は五月。見慣れた古い鎧兜が、その時もまだ飾られていた。

 あれから15年。ちまきを頬張る息子を膝に乗せ、俺は仏壇の中の親父と静かに酒を酌み交わす。

 心配かけたな、親父。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
☆俳句

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コラボ作品集 《雪》9

コラボ作品集 《雪》9

 
 
 
『偲ぶ』
 
 シミだらけの古い写真を引っ張り出してきた。
「戦後の食いもんもろくにねぇ時代だったなぁ。大雪が降って近所の悪ガキと雪合戦だ。仇取るみてぇによ、ほらこいつらだ」
 窓の外は雪。
「みぃんな先に逝っちまいやがってよ……」
 顔を上げ、ゴツゴツした手をさすりながら老人は目を細めて、降る雪を眺めた。
 
 
 

 
 
 
☆俳句     kusabue
☆140字小説 

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コラボ作品集《桜》 1

コラボ作品集《桜》 1

 
 
 
『桜吹雪く』 
 穏やかな川面を、滑るように小舟がゆく。
 綿帽子に隠れた島田には、母の形見の簪がひとつ。

高砂やこの浦舟に帆を上げて

お母さんお母さんきっと……

 岸に立つ若者が手を差し出す時、一瞬の風が花を吹雪かせた。薄いその一枚が、娘の懐に仕舞われた筥迫に舞い降りる。

 娘は若者に、自分の手をそっと預けた。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
☆俳句    

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コラボ作品集 《雛祭り》1

コラボ作品集 《雛祭り》1

 
 
 
『宵の宴』
 
 これ右大臣よ、少々呑みすぎではあるまいか?
 良いではありませぬか、帝。今宵はこの家の娘の初節句、祝いの席にございます。
 左様にござりますぞ。ほれ、お囃子も盛大にめでたいめでたいのぅ。

 健やかに育てと幼子を祝う、暫し宵の宴。

 今年も来年もと末永くの願いを込めて 、内裏は凛と、桜橘が匂いたつ。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
☆俳

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コラボ作品集 《バレンタインデー》 2

コラボ作品集 《バレンタインデー》 2

 
 
 
『もうひとつの記念日』
 
「ふたりが橋の上ですれ違ってから5カ月、お前の腕も大したことないな。キューピットはすぐに恋に落とすもんだぞ」

「本物の恋をするために時間をかけさせたのさ」

 彼女、毎日泣いていたからな。あの時、僕が放った矢にはこっそりチョコレートを塗っておいたのさ。

 今日が、忘れない記念日になるように。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
☆俳

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