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好きになったら負けという言葉があるのは
相手に命運を握られてしまうからである。
つまるところ同じように、面接もオーディションも、内見で気に入ってしまった賃貸の審査も、お母さんにお金を借りる時に顔色を窺うのも、一生懸命作った作品を人に良いと言われたいのも、雨予報に対しててるてる坊主を吊り下げるのも、パチンコで勝とうとするのも、全部相手に命運を握られているので負けである。
それでも、そんな中で勝利を勝ちとった時は気持ちいいよね。人によって
渋谷だとか地名だとかそういうことじゃないんだろうけど
渋谷は人酔いに特化した街だと思うので、今日の体調はいかがだろうと気になる方は、一度スクランブル交差点からセンター街までを歩いてみるといい。私はいつもながら、アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
と思って、大不調だと再確認した。
そもそも、人々がそれぞれ違う目的地を目指してるのに、青になった途端一
意図しなく突然に訪れて、と思っているがそれは
「あー、そっか。そう思うならそうかもしれないね。」
いや、そうじゃなくて、そういうことじゃなくて、ニュアンスもそうじゃなくて。俺はそう思いつつもこの空気を変える言葉が一切出てこなかった。
「えっと、あー。その、たとえば三重県ような、感じ」
「え?」
そうだろう。そうだろう、とも思いながら、気持ち的には三重県がちょうど良かったんだから仕方ない。
「そんなもんで、別に意味はなくて」
「じゃあ、
主題のない劇団(1)
人生を諦めると、もはやなんのやる気も出ないという人もいるが、僕は違った。諦めることで、好き勝手、突飛な行動を取れるようになっていた。
明日への希望が特に何もないのは、きっと前者と同じだったけど。
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僕はリゾートプールのウォータースライダーの乗り場の前で、右手にお箸、左手に一口大に丸めたそうめんを乗せた竹ザルを持っていた。
係員の制止を、唯一対応できた尻で振り切り、「いざ、」とザルをひっくり返