ハリネズミ

脆く儚くも美しい愛の形を模索中❦ あなたの胸の奥底に潜んだ感情を揺さぶりたい❦小説❦

ハリネズミ

脆く儚くも美しい愛の形を模索中❦ あなたの胸の奥底に潜んだ感情を揺さぶりたい❦小説❦

記事一覧

【世界を色に例えたら】❦愛の物語❦ 最終回

体が鉛のように重い。 昨日沙羅のラジオを聞いた後、泣き疲れていつ眠ったのかも思い出せない。私は冷たい水で何度も顔を洗い頭を振った。 葵ちゃん…。 沙羅と葵ちゃん…

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【世界を色に例えたら】❦愛の物語❦ vol.3

タクシーに飛び乗った沙羅は病院へ向かった。着くなり玄関を入っていく直人が見え、沙羅は大声で呼んだ。 「直人くーん。」 「あっ、沙羅、丁度よかった。一緒に行こう。…

ハリネズミ
2週間前
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【世界を色に例えたら】❦愛の物語❦ vol.2

渦巻く世界 学園祭の翌日、沙羅は学校に来ていなかった。もしかすると来れなかったと言う方が正しいのかもしれない。 沙羅のステージパフォーマンスは、生徒達によってXや…

ハリネズミ
1か月前
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【世界を色に例えたら】❦愛の物語❦ vol.1

プロローグ 「必ず迎えに来るから。離れててもずっと一緒だよ。」 ねぇ、葵ちゃん? この言葉、覚えてる? 施設で育つ私のたった一つの希望。 絶望と言うほど真っ黒で…

ハリネズミ
1か月前
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【 パンドラの箱が開く時 】最終回 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

エピローグ 莉子、元気ですか? あれから12年••• 私達27歳になったんだね。 SNSでも何でも繋がる方法はあるのに、別れてから1度も試した事はなかった。何度か莉子を見…

ハリネズミ
3か月前
3

【 パンドラの箱が開く時 】vol.6 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

莉子へ 心に焼き付けてる写真は 沢山あるのに スマホにはたった1枚 あなたの後ろ姿 写真に写し出せない愛が 痛みに似た痺れとなり 今も疼く あなたが望んでくれたように…

ハリネズミ
3か月前
2

【 パンドラの箱が開く時 】vol.5 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

莉子へ 私の初めては全てあなたでした。 あの頃の私達をあなたは後悔していませんか? あなたにとっては記憶の1ページに過ぎませんか? あなたは今、幸せですか? 私の…

ハリネズミ
3か月前
2

【 パンドラの箱が開く時 】vol.4 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

エレンへ エレンは眩しく輝く太陽のような人。 太陽が輝けば輝くほど陰が濃くなる。 あなたのその輝きを、私が曇らせることがありませんように。 莉子より ❦この手紙を…

ハリネズミ
3か月前
2

【 パンドラの箱が開く時 】vol.3 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

桐島エレン 27歳 私は今でもバレンタインのチョコに添えられた、あのメッセージカードを大切に持っている。 【あなたが私を見つけてくれますように 】 誰がくれたのか…

ハリネズミ
3か月前
4

【 パンドラの箱が開く時 】vol.2 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

若葉の季節に エレンは現在27歳。 これから語る恋の後、その想いをかき消すように幾度も恋を重ねてきた。 なのに新緑が芽吹き若葉の季節になる頃、いつも彼女との出会いが…

ハリネズミ
3か月前
2

【 パンドラの箱が開く時 】vol.1 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

【⠀プロローグ⠀】 皆さんには忘れられない恋がありますか? 心の奥底に閉じ込め固く蓋をし封印した密やかな恋。 それがいとも簡単に開いてしまうとは思ってもみなかっ…

ハリネズミ
3か月前
2

【チェイサーゲームW】小説風を欅坂46→櫻坂46元キャプテンゆっかーに捧ぐ

私は欅坂46の大ファン。 改名して櫻坂46になってからも暫くは追っていたけど、欅坂46のメンバーが卒業していくにつれ次第に離れてしまった。 欅坂46には絶対的センターの…

ハリネズミ
3か月前
2

【 チェイサーゲームW 】第7話 小説風にしてみた

チーム内にいたスパイはなんと「小松莉沙」だった。しかもヴィンセント本社の社員に正式採用されたらしい。 いつものカフェで冬雨はその事を樹に報告していた。アイスティ…

ハリネズミ
3か月前
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【 チェイサーゲームW 】第6話 小説風にしてみた

冬雨は慣れないエプロン姿で台所に立っていた。 レシピを書くから、月ちゃんも大好きなクリームシチューを作ってあげてとわざわざ樹が書いてくれた。 可愛い樹自身のイラス…

ハリネズミ
4か月前
3

【 チェイサーゲームW 】第5話 小説風にしてみた

樹と冬雨は一度すれ違った想いが一つに重なり遂に結ばれた。 冬雨はこれでもかってくらい激甘な声で聞いた。 「泊まってく?」 「泊まってって欲しい?」 冬雨のもっと…

ハリネズミ
4か月前
3

【 チェイサーゲームW 】第4話 小説風にしてみた

「お邪魔しまーす。」 冬雨の家の前で思いがけず冬雨に出くわしてしまった樹は、家にお邪魔する事になった。 「月、手を洗いに行こう。」 冬雨が月ちゃんと手を洗いに行…

ハリネズミ
4か月前
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【世界を色に例えたら】❦愛の物語❦ 最終回

【世界を色に例えたら】❦愛の物語❦ 最終回

体が鉛のように重い。

昨日沙羅のラジオを聞いた後、泣き疲れていつ眠ったのかも思い出せない。私は冷たい水で何度も顔を洗い頭を振った。

葵ちゃん…。

沙羅と葵ちゃんが姉妹だったなんて、どうして今まで気づかなかったんだろう。しかも事故で入院してるだなんて…。

私は意を決して沙羅に電話をかけた。
沙羅は私から電話が来る事が分かっているかのようだった。

「沙羅、私、昨日のラジオ聞いて…」

「わか

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【世界を色に例えたら】❦愛の物語❦ vol.3

【世界を色に例えたら】❦愛の物語❦ vol.3

タクシーに飛び乗った沙羅は病院へ向かった。着くなり玄関を入っていく直人が見え、沙羅は大声で呼んだ。

「直人くーん。」
「あっ、沙羅、丁度よかった。一緒に行こう。」

急いで病室へ入ると、丁度担当医が診察をしているところだった。直人は焦るあまり上擦った声を出した。

「さっき、意識が戻ったって連絡もらったんですけど。」
「はい、一旦意識は戻りましたが、今はまた意識レベルが下がりました。事故から半年

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【世界を色に例えたら】❦愛の物語❦ vol.2

【世界を色に例えたら】❦愛の物語❦ vol.2

渦巻く世界

学園祭の翌日、沙羅は学校に来ていなかった。もしかすると来れなかったと言う方が正しいのかもしれない。
沙羅のステージパフォーマンスは、生徒達によってXやTikTokに多数あがっていたし、Yahooの記事にもなっていた。圧倒的なパフォーマンスに素晴らしい歌声。沙羅をたたえるコメントが大半だったが、中には私と見つめあったり、涙を拭うシーンにフォーカスした切り抜きも沢山あった。

一夜にして

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【世界を色に例えたら】❦愛の物語❦ vol.1

【世界を色に例えたら】❦愛の物語❦ vol.1

プロローグ

「必ず迎えに来るから。離れててもずっと一緒だよ。」

ねぇ、葵ちゃん?
この言葉、覚えてる?

施設で育つ私のたった一つの希望。

絶望と言うほど真っ黒でもない。ただただモノクロで色の無い世界を生きている私。その世界に彩りを与えてくれるかもしれない唯一の人。
あなたは、今どうしていますか?

高3の春、人気モデルの藤堂沙羅が転校してきた。その時から私の周りのモノクロの世界が少しずつ色

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【 パンドラの箱が開く時 】最終回 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

【 パンドラの箱が開く時 】最終回 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

エピローグ

莉子、元気ですか?
あれから12年•••
私達27歳になったんだね。

SNSでも何でも繋がる方法はあるのに、別れてから1度も試した事はなかった。何度か莉子を見かけた事もあったけど、声をかける勇気もなかったよ。

女性同士の恋愛ドラマを見た時、心の中に封印していた箱の蓋がいきなり開いた。ずっとずっと心の奥底深くにしまいこんできた箱なのに。

中3での莉子との恋は私には刺激的すぎたし、

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【 パンドラの箱が開く時 】vol.6 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

【 パンドラの箱が開く時 】vol.6 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

莉子へ

心に焼き付けてる写真は
沢山あるのに
スマホにはたった1枚
あなたの後ろ姿

写真に写し出せない愛が
痛みに似た痺れとなり
今も疼く

あなたが望んでくれたように
今の私は輝けていますか?

お互い子供だったねと
あなたは笑いますか?

エレン

莉子と一夜を共にした私は幸せでいっぱいだった。朝目冷めたら私の横に莉子がいる。あったかい体温が伝わってくる。まだ寝てる莉子を優しく包むようにし

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【 パンドラの箱が開く時 】vol.5 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

【 パンドラの箱が開く時 】vol.5 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

莉子へ

私の初めては全てあなたでした。

あの頃の私達をあなたは後悔していませんか?
あなたにとっては記憶の1ページに過ぎませんか?
あなたは今、幸せですか?

私の胸の中はあなたへ聞きたいことと、あなたへの愛で溢れています。

エレンより

夏休み最後のイベントは花火大会。
最近少しギクシャクしてたし、夏の終わりに素敵な思い出が作りたかった。

「莉子、花火大会一緒に行かない?それとも、もう先

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【 パンドラの箱が開く時 】vol.4 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

【 パンドラの箱が開く時 】vol.4 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

エレンへ

エレンは眩しく輝く太陽のような人。
太陽が輝けば輝くほど陰が濃くなる。
あなたのその輝きを、私が曇らせることがありませんように。

莉子より

❦この手紙を27歳になった今でも大切に持っている。

季節は夏を迎えていた。

2人の想いが通じあったあの日から、学校に行くのが今まで以上に楽しいものになった。
部活は惜しくも県予選で負けてしまって引退が決まった。
あとは夏を楽しみ、その後の受

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【 パンドラの箱が開く時 】vol.3 忘れられない恋  ❦恋愛小説❦

【 パンドラの箱が開く時 】vol.3 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

桐島エレン 27歳

私は今でもバレンタインのチョコに添えられた、あのメッセージカードを大切に持っている。

【あなたが私を見つけてくれますように 】

誰がくれたのか分からないチョコに添えられていたメッセージ。

私はその言葉に強く惹かれた。

あの頃の私はあなたに伝えただろうか?

私もあなたをずっと探していました…と。

映画に行った次の日、私は莉子にどんな顔をして会えばいいのかよく分から

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【 パンドラの箱が開く時 】vol.2 忘れられない恋  ❦恋愛小説❦

【 パンドラの箱が開く時 】vol.2 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

若葉の季節に

エレンは現在27歳。
これから語る恋の後、その想いをかき消すように幾度も恋を重ねてきた。
なのに新緑が芽吹き若葉の季節になる頃、いつも彼女との出会いが胸の奥から顔を覗かせる。

若き日のあまりにも幼い恋。

これからどれだけ新しい恋を重ねても、彼女を忘れる事は無いのだろうか?

「ねぇ、私と一緒にやらない?」
「あ。うん。」

私の名は桐島絵恋(エレン)
若草中学3年6組。身長16

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【 パンドラの箱が開く時 】vol.1 忘れられない恋  ❦恋愛小説❦

【 パンドラの箱が開く時 】vol.1 忘れられない恋 ❦恋愛小説❦

【⠀プロローグ⠀】

皆さんには忘れられない恋がありますか?

心の奥底に閉じ込め固く蓋をし封印した密やかな恋。

それがいとも簡単に開いてしまうとは思ってもみなかった。

いくつもの恋愛を楽しんできた主人公、絵恋(エレン)のたった一つ忘れられない恋。

初めての恋愛が
初めての本気が
初めての経験が

女性だった。

ただそれだけのはずなのに。

他の恋と何が違うのか?
答えを出すのが怖くて目

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【チェイサーゲームW】小説風を欅坂46→櫻坂46元キャプテンゆっかーに捧ぐ

【チェイサーゲームW】小説風を欅坂46→櫻坂46元キャプテンゆっかーに捧ぐ

私は欅坂46の大ファン。

改名して櫻坂46になってからも暫くは追っていたけど、欅坂46のメンバーが卒業していくにつれ次第に離れてしまった。

欅坂46には絶対的センターの平手友梨奈ちゃんがいた。すべての楽曲でセンターを務め、そのためチーム内での軋轢も色々あったことだろう。

そんな欅坂46のキャプテンを務めていたのがゆっかーこと菅井友香ちゃん。育ちの良さからか、おっとりして穏やかでいじられキャラ

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【 チェイサーゲームW 】第7話  小説風にしてみた

【 チェイサーゲームW 】第7話 小説風にしてみた

チーム内にいたスパイはなんと「小松莉沙」だった。しかもヴィンセント本社の社員に正式採用されたらしい。

いつものカフェで冬雨はその事を樹に報告していた。アイスティーを一気に飲み干した樹は、ストローに怒りをぶつけるようにガジガジ噛んだ。

「莉沙がスパイだなんて」

「私も驚いている。1番ノーマークだったから」

「それでこれからどうなるの?」

「本社からはゲーム化を再考したいと言ってきてる。」

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【 チェイサーゲームW 】第6話 小説風にしてみた

【 チェイサーゲームW 】第6話 小説風にしてみた

冬雨は慣れないエプロン姿で台所に立っていた。
レシピを書くから、月ちゃんも大好きなクリームシチューを作ってあげてとわざわざ樹が書いてくれた。
可愛い樹自身のイラストも添えてある。

初めてうちに来た日に作ってくれたクリームシチュー。浩宇が帰ってこなくなり、毎日私達の日常の世話をしてくれた樹。わだかまりはあったものの少しずつ私達の距離は近づいていった。青山くんと浮気してなかったって分かった時、凍りつ

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【 チェイサーゲームW 】第5話 小説風にしてみた

【 チェイサーゲームW 】第5話 小説風にしてみた

樹と冬雨は一度すれ違った想いが一つに重なり遂に結ばれた。
冬雨はこれでもかってくらい激甘な声で聞いた。

「泊まってく?」

「泊まってって欲しい?」

冬雨のもっと甘えた顔が見たくなった樹は、質問に質問で返した。

「うんっっ。」

予想通り甘えた冬雨の声に樹の声も甘くなる。

「いいよぉぉぉ」

互いに愛しさが募りどちらからともなく顔を近づけ、キスをしようとしたその時

ガチャ!!

「あっ」

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【 チェイサーゲームW 】第4話 小説風にしてみた

【 チェイサーゲームW 】第4話 小説風にしてみた

「お邪魔しまーす。」

冬雨の家の前で思いがけず冬雨に出くわしてしまった樹は、家にお邪魔する事になった。

「月、手を洗いに行こう。」

冬雨が月ちゃんと手を洗いに行ったので、樹は所在なげに部屋を見回していた。

( 冬雨はここで家族と暮してるんだ。
月ちゃんって言ったっけ?赤ちゃんの頃からの家族写真が何枚も飾ってある。冬雨と離れて5年。ここには私の知らない冬雨が沢山詰まってるんだね。)

冬雨が

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