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妄想のカケラたち

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書く習慣アプリのお題 シロクマ文芸部のお題 ....などから妄想したもの
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#妄想のカケラ

世界が消える最期の夜に【妄想のカケラ】

世界が消える最期の夜に【妄想のカケラ】

星が、
流れてはどんどん消えてゆく...

異常なほどの多くの流れ星を見送りながら、この世界が消えるのを、新宿のワンルームのベランダから缶ビール片手に静かに眺めている

ひとりでよかった

誰かと一緒だったら
私的な未練にまみれた迷いごとをわめきちらし
こんなに冷静に最期の夜空を堪能することは出来なかった

ただやっぱり
この美しい夜空が消えてしまうのを
「もったいない」と思ってしまうのも
私的な

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神さまリセット【妄想のカケラ】

神さまリセット【妄想のカケラ】

箱庭を眺めため息をつく
また争いになり世界が壊れてしまいそうだ
ならば終わりにしよう
その人はもう一つため息をつき
箱庭を崩し始めた_

/終わりにしよう

書く習慣アプリのお題「終わりにしよう」から #超ショートショート

星に願いを【妄想のカケラ】

星に願いを【妄想のカケラ】

【星に願いを】

願いごとを書いた短冊が
ぬるい夜風に揺れている
闇を忘れたアーケード街のきらめきが
天の川の星々を残らず喰ってしまった
そんな、都会の空に、
何の期待もしてないのに
ふと手渡されてしまった短冊に
ぽつんとした願いごとをしたためた_

お題:七夕

書く習慣アプリのお題「七夕」から #詩のようなもの

思い出は還らない【妄想のカケラ】

思い出は還らない【妄想のカケラ】

あの時、埋めた宝箱をひとりで掘り返す
箱を開けると懐かしい香りのする品々と共に
一緒に開けようと約束した君から
未来の僕に宛てた手紙
それがほろ苦くて
滲んでなくなってしまいそうな視界を
繋ぎ止めるようにぐっと力を込めた_

お題:友達の思い出

書く習慣アプリのお題「友達の思い出」から #詩のようなもの  

相合傘【短歌】

相合傘【短歌】

君の傘に誘ってほしくて
ないふりをした
カバンの中に折りたたみ傘

お題:相合傘

書く習慣アプリのお題「相合傘」から #今日の短歌

失恋【妄想のカケラ】

失恋【妄想のカケラ】

失くしてしまうのが怖くて
ぎゅっと握りしめていたら
知らないうちに壊れていた_

お題:失恋

書く習慣アプリのお題「失恋」から #詩

妄想する。止まない雨の日【妄想のカケラ】

妄想する。止まない雨の日【妄想のカケラ】

そういえば雨が好き
「嫌いじゃない」じゃなくて「好き」
なかなか降り止まぬ雨に
このまま沈んでしまうのもいいかもしれないと
悲壮感にたっぷりと浸かるのが好き
でも、そんな妄想に安心して浸れるは、
心のどこかで止まない雨はないと信じているから_

お題:梅雨

書く習慣アプリのお題「梅雨」から #エッセイのようなひとりごと

五月病【妄想のカケラ】

五月病【妄想のカケラ】

「昨日に引き続き今朝も気持ちの良い天気です
 今日も一日晴れるでしょう〜」
朝の天気予報がにこやかに伝えている

爽快な青空にふわふわっと浮き足立ちそうな気持ちを鎮めて、ただ、ただ、今日も「使命」に邁進する

でも、この頃、
何もかも放り出して、この風にふわっと身をまかせてみてはどうだろう?
…なんて、
時々、魔がさすのだけど
きっとそれは、
ほのかに夏が薫るこの風のせい_

お題:風に身をまかせ

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身も心もyellow、yellow、(3行日記)

身も心もyellow、yellow、(3行日記)

【身も心もyellow、yellow、】

大陸から吹く風が街をイエローのフィルター加工
ぼんやりソフトな黄色の薄曇りの街で私にもかかるフィルター
今日は身も心もソフトなイエローでいられそう_

桜散る(3行日記)【妄想のカケラ】

桜散る(3行日記)【妄想のカケラ】

桜散る
あの満開の華やいだ休日が夢のよう
若い緑の葉をつけ始めたユリノキが花を散らし切った風にうかれている

お題:桜散る

書く習慣アプリのお題「桜散る」から #3行日記

ヨリミチ、万歳!🙌【妄想のカケラ】

ヨリミチ、万歳!🙌【妄想のカケラ】

春がきただけでなんだかソワソワする
でも、うっかり小石になんぞ躓くなよと自分を少しだけ戒める、私は大人だ
でも、やっぱりソワソワっと気が外れて
ヨリミチをしてふと我に返った瞬間の背筋は
それはそれはともて冷たいものだけれど
それはそれでいいじゃんと上手い具合に合いの手が心に響き
そうだよね〜とまたヨリミチは続く
都合のいい大人デス_

お題:それでいい

書く習慣アプリのお題「それでいい」から #

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650円で買った幸せ【妄想のカケラ】

650円で買った幸せ【妄想のカケラ】

春の陽射しの温もりが眠気を誘う釣り堀は時間650円
釣った金魚は三匹まで持ち帰りできる約束だけど
小さな命の世話する器量がないから
釣れなくていいし
うっかり釣れても返せばいいい

そんな無責任な態度をとっても構わないのだという安心を、
垂らした糸の先でぷかぷかとあてもなく水面を漂う浮きを
ぼんやりとただ眺めるだけの幸せを、
私は650円で買ったのだ

風が吹き池のほとりの桜がはらはらと舞っている

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キリトリ世界のないものねだり屋【妄想のカケラ】

キリトリ世界のないものねだり屋【妄想のカケラ】

【キリトリ世界のないものねだり屋】

この小さなスマホ画面の中身を筆頭に
世界は「うらやましい」でいっぱいだ
そんなものに目を背けるようにうつむいて歩くと
花屋の軒先に芽吹いたヒヤシンスと桜の苗木
足元の小さな春を見つけたよ
今この瞬間の私だけの小さな春を
スマホ画面にそっと切り撮ると
少しだけ「うらやましい」が和らいだ気がしたよ

お題:ないものねだり

書く習慣アプリのお題「ないものねだり」か

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