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日々雑感

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日々思ったこと、感じたことを特にテーマを決めずに書いています。
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2021年2月の記事一覧

You've Got A Friend

君が辛いとき、
ぼくの名前を呼んでくれたら、
いつでも君のそばに飛んでゆくよ。

心を観る

心を観る

こんな経験はありませんか?

自分の悩みごとを先輩や友人に相談した時に、「実は自分もね...」「いや、俺もさぁ...」「俺なんかもっと大変だよ」などと言って先輩や友人が自分の悩みごとや苦労話を話し始める。
結局、こちらが聞き役になってしまい、悩みごとの相談などできずに終わってしまった。

きっと、その先輩や友達も自分のことを聴いてくれる相手が欲しかったのでしょう。
そこへ私たちが飛び込んできたもの

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自分を褒める

自分を褒める

私は20年ほど前から毎日、日記を書いています。

日記に何を書くか。
この20年間のうちに内容が変わっています。

単にその日にあった事実だけを書いていた時期。
社会で起こった出来事を書いていた時期。
一つの事象に対して自分がどう思ったかを書いていた時期。
そして、「自分を褒める」言葉を書き添えていた時期。

何でもいい。
どんなに小さなことでもいい。
とにかく自分を褒める。

「今日は体調が悪く

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双極性障害との闘い

双極性障害との闘い

私はミニ電子書籍を何冊か出版したことがあります。
いずれも作文程度の簡単な内容です。
そのうちの1冊に「双極性障害(躁うつ病)との闘い」という本があります。
今日はそこに書いた「あとがき」をご紹介しようと思います。

『双極性障害やうつ病を患っている皆さんへ。

毎日、毎日、辛いよね。苦しいね。
もう駄目だ、もう一生治らないんだという気分になるよね。
一生この辛さから逃れることはできないんだ、と絶

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どうせ...だから

どうせ...だから

物事がうまくいかないと、とかく「どうせ~だから」などと思ってしまうことがあります。

仕事で失敗や間違いをしてしまったとき。
「どうせ自分は高齢者だからダメなんだ」

少し遡って、就職活動で面接すらしてもらえなかったとき。
「どうせ自分は障がい者だから」

等など。

でも、そう考えて不貞腐れていても何も始まりません。
何かが上手くいかなかったときには必ずその原因があるはずです。
確かに「障がい者

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「気」を整える

「気」を整える

私の障がいは双極性障害という精神疾患です。
元気になったり、落ち込んだりの繰り返し。
その周期と程度は人によって様々。
私の場合は落ち込んでいるときのほうが長く、最近は落ち込み方が酷くなっています。

この病はもう治らない、症状が治まることはあっても薬は一生飲み続けなくてはならない。
それを知って絶望的な気持ちになることも少なくありません。

しかし、気分が良いときには少し前向きに考えることができ

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ぼくが生まれてごめんなさい

ぼくが生まれてごめんなさい

約40年前に出版された「お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい」(向野幾世著)の一説。
この本の主人公で脳性麻痺の山田康文くんが作った詩です。

ごめんなさいね おかあさん
ごめんなさいね おかあさん
ぼくが生まれて ごめんなさい 
ぼくを背負う かあさんの
細いうなじに ぼくは言う
ぼくさえ 生まれてなかったら
かあさんの しらがもなかったろうね
大きくなった このぼくを
背負って歩く 悲しさも 

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あの素晴らしい愛をもう一度

素晴らしい歌の数々で私の青春時代を彩ってくれた、故加藤和彦さん、北山修さん。

ありがとう。

共に喜ぶ

共に喜ぶ

障がい者支援や高齢者介護で大切なことの一つ。

例えば、歩くことが困難でお一人ではトイレに行けない方の介助をする時。

ベッドに起き上がる、
ベッドから車椅子に移乗する、
車椅子でトイレに行く、
車椅子から便器に移乗する、
用を足す、
便器から車椅子に移乗する、
車椅子でベッドに戻る、
車椅子からベッドに移乗する、
ベッドに横になる。

この一連の動作のうち、出来る部分はご本人にやっていただきます

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老眼

老眼

「障害」とは何でしょう?

例えば、誰もが歳をとれば老眼になります。
物が見えにくくなります。
或いは、年齢に関係なく、近視の人もいます。
それが「障害」とされないのは何故でしょう。
誰もがなるものだから?
みんながそうだから?

では、もし、この世に「眼鏡」というものがなかったらどうでしょう。
今、多くの公共施設には老眼鏡が用意されています。
図書館には数は少ないながらも大きな活字の本があります

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ある職場の風景

ある職場の風景

私が一時期働いていた福祉施設での風景。

私の向かいで作業をしているAさんが突然笑い出す。
私が笑顔でAさんを見る。
Aさん「あ、笑ってはいけません」
私「いいんですよ、笑っても。何が面白いんですか?」
Aさん「顔が面白いです。」
私「そうですか。でも、仕事中は笑わない方が良いですね。」
Aさん「仕事中は笑ってはいけません。」
私「Aさん、あそこから箱を持ってきてくれますか。」
Aさん「よし。僕は

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酒に飲まれないように

酒に飲まれないように

ある日の夜、自転車で歩道を走っていると車道の真ん中に大きな「モノ」が置いてありました。

そこはよく整備されている広い車道のカーブ。
見通しが悪いにも関わらず車が速度を落とさずに走る場所でした。
そういう車がその「モノ」にぶつかっては大変、と思い、自転車を降りてその「モノ」に近づいてみると...
人だったのです。
しかも車椅子に乗った人が前のめりに倒れている。
泥酔していて、うんうんうなるだけで話

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自閉症の僕が飛び跳ねる理由

自閉症の僕が飛び跳ねる理由

自らが自閉症である東田直樹氏著の本。
自閉症の自身の気持ちが様々な形で書かれています。

例えば、

『大きな声はなぜ出るのですか?』
「反射のように出てしまうのです。
何に対する反射かというと、その時見た物や思い出したことに対する反射です。それが刺激になって、言葉が出てしまうのです。止めることは難しく、無理に止めようとすると、自分で自分の首を絞めるくらい苦しくなります。」

『いつも同じことを尋

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合理的配慮

合理的配慮

この考えは今もまったく変わっていません。
今はこの頃とはまったく異なる仕事に就いていますが、その職場には私も含めて障がい者が何人かいます。
そこでしてくださっている「配慮」は、例えば、

・体調が悪くて休んでも自分が罪悪感を持たなくて済むような言葉をかけてくださる、
・期限が比較的ゆるい業務を与えてくださっている
・業務中に気分が悪くなったら休憩を取らせてくれたり、気分転換に他の業務をさせてくださ

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