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双極性障害との闘い

私はミニ電子書籍を何冊か出版したことがあります。
いずれも作文程度の簡単な内容です。
そのうちの1冊に「双極性障害(躁うつ病)との闘い」という本があります。
今日はそこに書いた「あとがき」をご紹介しようと思います。

『双極性障害やうつ病を患っている皆さんへ。

毎日、毎日、辛いよね。苦しいね。
もう駄目だ、もう一生治らないんだという気分になるよね。
一生この辛さから逃れることはできないんだ、と絶望的な気持ちになってしまうよね。もう治らないんだ、と投げやりな気持ちになることもあるよね。

どうしてこんな病気になってしまったんだろう。
薬が要らなくなるほど完全に治ることは、もしかしたらないのかもしれない。一旦壊れた花瓶はもう元に戻らないのと同じようにね。でも、接着剤でつなぎ合わせれば、飾れるようにはならないまでも、元の形には戻るよね。寂しいことだけど、私たちが目指すのはそういうことなのかもしれない。

いや、自分はまた飾れる花瓶に戻るんだ、と思えるならそれが一番いい。私もそうなりたいと思っている。

いずれにせよ、諦めないで頑張ろうよ。毎日「頑張ろう」と思えなくてもいいんだよ。
「やっぱりもう駄目だ」と思うこともあるさ。くじけることだってあるさ。でも、それでいいじゃない。暫くして、また「頑張ってみよう」と思えれば。こんなこと書いている私もしょっちゅう「もう駄目だ」って思うよ。消えたいって思うよ。でも、それを何とか乗り切って、また少しずつ「頑張ってみるかな」という気持ちになる。これの繰り返し。

だから、心のどこか隅っこでいいから。
ほんの小さな光でいいから。
どこかで「頑張る」という気持ちを持ち続けようよ。
その気持ちが大きくなったり、小さくなったりしながらだんだん大きくなっていったらいいね。

少しずつ、少しずつ、でいいからさ。』