坂渕 美紅

同じ一生なら笑って過ごそう、がモットー。趣味は広く浅く。うつ病、大人の発達障害他多数の…

坂渕 美紅

同じ一生なら笑って過ごそう、がモットー。趣味は広く浅く。うつ病、大人の発達障害他多数の病持ち😅。姉は統合性失調症を患って二十年余り。四七歳で結婚するも、十年の結婚生活の後に最高のパートナーだった夫と死別。その時々、感じたことを書き綴っていきたい。たまに、脱線することアリ🤣🤣🤣

記事一覧

兄からの電話

睡眠薬でボーッとした寝起きに、兄から電話があった。 二日酔いのせいで、勝手に私の精神分析を繰り広げる。いいかげんにして!といいたいのを堪えて相槌だけ打つ私。 案の…

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フラッシュ・バック

続きを書こうにも、フラッシュ・バックに襲われて毎日暗い部屋で1日を過ごしている身では無理な話だ。 ステンドグラスのぼんやりとした灯りだけが、唯一の希望のように灯…

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鬱とのつきあい 8 どん底

8歳年上の姉は、舅が亡くなってから薬も受け付けなくなっていた。義兄は自分の母との間に挟まれ、大変な思いをしたと思う。 姉が最初に農薬で服毒自殺を図った数日後に、…

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鬱とのつきあい 7 うつ病の原因

前の章で書いたように、我が家では叔父叔母がしょっちゅう揉めていた。 そのせいか父は短気で、何か気に入らない事があるとすぐ口汚く罵りまくった。 「出て行け」「死んで…

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鬱とのつきあい 6 父とその兄弟

私の生家では、叔父や叔母達がしょっちゅう揉めていた。 物心ついた頃には周囲の大人の顔色を見て、揉めそうになる度に道化となっては、場を和ませようとする子供になって…

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鬱とのつきあい 5

   殺意 真実に気付かされた私は、両親への殺意にさいなまされるようになった。 とともに、子供に対していわれのない憎しみを持つようにもなる。 何の縁もない幼い子供…

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鬱とのつきあい 4

姉の統合失調症をなんとかしようと、介護の傍に心理学や精神分析、加えて病気関連の本を買い漁り読みまくった。 訳あって大学を中退した私は、心理学に関して無学だ。それ…

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鬱とのつきあい 3

母が亡くなる1年ほど前だったろうか。 私はある日突然動けなくなった。身体が布団に沈み込むような感覚。指一本すら自由に動かせない。 慢性の腎盂腎炎を持っていたので、…

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鬱との付き合い 2

母はいきなり倒れたわけではなく、少しずつ病魔に侵されて行ったので、介護がいつからとはハッキリしない。 が、おおよそ20年の間私の生活の殆どは、仕事と介護に追われて…

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鬱との付き合い 1

早いもので鬱と診断されてからハヤ20年の月日が過ぎた。薬物治療とカウンセリングのおかけで強い自殺願望は消えたものの、薬と縁は切れていない。 私の鬱は通常と違い、生…

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ベーゼンドルファーとフジコ・ヘミング

東日本大震災を思い出してざらついたココロに、たまたまフジコ・ヘミングの演奏が突き刺さった。 お年を召してタッチが弱くなり、演奏時間の短いものしか弾かなかったし、…

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被災地への訪問

3・11からしばらくしたGW。 私と夫は被災した知人を訪ねて、岩手県山田郡下閉町(しもへいまち)へと向かった。 ボランティア登録するとどこに派遣されるかわからない。登…

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東日本大震災と近隣住民及び東電社員の原発知識について

私は現在では兵庫県に住んでいるが、12年前は臨界事故の起きた場所から10キロ圏内に住んでいた。 当時東電は原発安全神話を語り、人々の不安を煽るからという理由で避難訓…

兄からの電話

睡眠薬でボーッとした寝起きに、兄から電話があった。
二日酔いのせいで、勝手に私の精神分析を繰り広げる。いいかげんにして!といいたいのを堪えて相槌だけ打つ私。
案の定、電話の後フラッシュバックが起こった。

またベッドに戻り、闇に吸い込まれるように眠り込んだ。

こんな日の後は、数日は精神的に良く無い日が続く。いい加減に放っておいて欲しい。

フラッシュ・バック

続きを書こうにも、フラッシュ・バックに襲われて毎日暗い部屋で1日を過ごしている身では無理な話だ。

ステンドグラスのぼんやりとした灯りだけが、唯一の希望のように灯っている。

昨日は1日を泣きながら過ごした。
まだまだ書かなければいけない事があるのに。

鬱とのつきあい 8 どん底

8歳年上の姉は、舅が亡くなってから薬も受け付けなくなっていた。義兄は自分の母との間に挟まれ、大変な思いをしたと思う。

姉が最初に農薬で服毒自殺を図った数日後に、姑が自殺未遂を起こした事があった。息子の争奪戦のようなものである。
その後も姉は海で入水自殺を図った。
具合が悪くなるたびに、我が家に連れてきて落ち着くまで目を配るのだが、これがまたとてつもなく私の神経を鋭敏にした。

妄想、幻覚、幻聴。

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鬱とのつきあい 7 うつ病の原因

前の章で書いたように、我が家では叔父叔母がしょっちゅう揉めていた。
そのせいか父は短気で、何か気に入らない事があるとすぐ口汚く罵りまくった。
「出て行け」「死んでしまえ」は当たり前。
今風に言えば、モラハラの最たる物だった。

叔父叔母達の喧嘩は、常に大声で罵倒し合うものだった。
嘘のような話だが、いつも何かを言った言わないの騒ぎになり、何月何日何時何分に言ったのかと、大の大人が子供のようなセリフ

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鬱とのつきあい 6 父とその兄弟

私の生家では、叔父や叔母達がしょっちゅう揉めていた。
物心ついた頃には周囲の大人の顔色を見て、揉めそうになる度に道化となっては、場を和ませようとする子供になっていた。

9歳の頃だったと思う。
父と祖母の折り合いの悪さから、叔母が隠居を与えて別居することになった。
引っ越しを手伝ったので、よく覚えている。
一番上の叔母は、私が小さな頃祖父に勘当されていたが、何とか許してもらって出入りしていた。景気

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鬱とのつきあい 5

   殺意
真実に気付かされた私は、両親への殺意にさいなまされるようになった。
とともに、子供に対していわれのない憎しみを持つようにもなる。

何の縁もない幼い子供が無垢な笑顔を見せる度に、殺意が湧くのだ。
虐待関連の本にも手を伸ばし始めていた私には、それは虐待の連鎖だということに当然気づいていたが、あれほど子供好きだった自分の心の変化に戸惑っていた。

虐待された子供が必ずしも自分の子を虐待する

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鬱とのつきあい 4

姉の統合失調症をなんとかしようと、介護の傍に心理学や精神分析、加えて病気関連の本を買い漁り読みまくった。
訳あって大学を中退した私は、心理学に関して無学だ。それでも、数十冊読む頃にはある程度の専門用語も理解出来るようになるのだが、何年経っても答えが見つからない。

どうして自分はこんなに生きにくいのか?
その答えがわかれば、姉の発病の原因がわかるかもしれない。

そんな暗闇の中で出会ったのは、当時

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鬱とのつきあい 3

母が亡くなる1年ほど前だったろうか。
私はある日突然動けなくなった。身体が布団に沈み込むような感覚。指一本すら自由に動かせない。
慢性の腎盂腎炎を持っていたので、疲労からくるモノだろうと安静を心がけたがなかなか治らない。

介護は立ち止まれない。
私は自分に檄を飛ばして無理矢理身体を動かした。
その時気づくべきだった。
今更ではあるが、鬱の初期症状だったのだと思う。

私達親子の関係性は、最悪だっ

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鬱との付き合い 2

母はいきなり倒れたわけではなく、少しずつ病魔に侵されて行ったので、介護がいつからとはハッキリしない。
が、おおよそ20年の間私の生活の殆どは、仕事と介護に追われていた。

母が透析を始めて2年目だったかに、姉がおかしくなった。
あまりにも世離れしたことを言うので兄に相談した所、「急いで精神科へ連れて行くように、義兄さんに伝えろ」と言う。
兄は心理学を学び養護教員として働いていたので、病名や対応法を

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鬱との付き合い 1

早いもので鬱と診断されてからハヤ20年の月日が過ぎた。薬物治療とカウンセリングのおかけで強い自殺願望は消えたものの、薬と縁は切れていない。

私の鬱は通常と違い、生育歴も関与していたのでカウンセリングを勧められたのだが、そこで発覚したのは親による精神的虐待だった。

虚弱だった私は、寝込む度に父から「死んでしまえ」と言われ続けていた。
10年続いた母の介護疲れと、心の奥底に沈んでいた父の言葉が30

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ベーゼンドルファーとフジコ・ヘミング

東日本大震災を思い出してざらついたココロに、たまたまフジコ・ヘミングの演奏が突き刺さった。
お年を召してタッチが弱くなり、演奏時間の短いものしか弾かなかったし、私はもとよりあまり彼女の演奏は好まない。

何故?
そう思ってWOWOWの放送を見続けて、理由が解った。
ベーゼンドルファーのピアノで演奏していたのだ。私は昔から、スタンウェイの硬質な音よりベーゼンドルファーの音色が好きだ。

人それぞれ好

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被災地への訪問

3・11からしばらくしたGW。
私と夫は被災した知人を訪ねて、岩手県山田郡下閉町(しもへいまち)へと向かった。
ボランティア登録するとどこに派遣されるかわからない。登録せず、非難している体育館へ直接行くことにしていた。
ヴェルファイアの後部には自分たちの食料や水は勿論、援助物資を詰め込んで。

体育館には奥さんだけが居て、ご主人は消防団員のため、万一の場合に備え消防団の詰所にいるという。
ご主人が

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東日本大震災と近隣住民及び東電社員の原発知識について

私は現在では兵庫県に住んでいるが、12年前は臨界事故の起きた場所から10キロ圏内に住んでいた。
当時東電は原発安全神話を語り、人々の不安を煽るからという理由で避難訓練などは一切したことが無い。

それは、原発関係で働く多くの地元民や東電社員をも洗脳するみごとなものであった。
火力発電水力発電は自然破壊に通じ、原発程自然に優しいものはないと信じていたのだ。
しかも彼らは独自に原発について学ぶ事なく、

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