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軌跡

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こんな道を逆走しながら歩んで来たのかな…
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旅先のブティック

旅先のブティック

旅先でふとはいったブティック。

別に何かが欲しかったわけでもなし、

50%OFFなんて文字が目に入ったから・・・

カスピ海のある田舎町はわたしの足が数年遠のいてた間に、

完全なるリゾート地になっていて、

テヘランからやってくる裕福層をターゲットにした、

高級リゾートマンションやら、海外ブランドを扱うモールが立ち並ぶようになってた。

店内をなんの気なしにブラブラと眺め歩いてたとき、

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気の弱い男の子と気の強い女の子

気の弱い男の子と気の強い女の子

今朝は夫の大学の同級の話から、古い記憶を呼び覚ました。

イランでは今現役の大学生というのは少ない。
職業や家庭をもった30代、40代の人々が結構な割合を占める。
夫(47歳)のように50歳近い人もいる。

なぜならこの世代のイランの人々はイスラム革命のあと
イライラ戦争があって学業どころではなかった世代だから。
私の夫も兵役を、戦時に過ごした一人だ。

私は日本もこうなっていくと言いと思う。

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殺伐さと白黒

殺伐さと白黒

私のことを 殺伐 としていると表現してくださった方がいる。

でもその 殺伐 は記事の上には現れていないそうだ。

私が撮ったある景色をみて、その方はそう感じたそうである。

それはもしかしたら、ご覧になられたこの方自身の心の反映であると私は思ったが、

私はそれを褒めてくださったと受けとった。(←勝手な奴です)

グレーの世界なのだそうだ。

水墨画の世界みたいに色のない、ゴウゴウという音だけが

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カラス・・・否、人はなぜ泣くの?

カラス・・・否、人はなぜ泣くの?

カラス・・・否、人はなぜ泣くの?

涙の数によって

悲しみによる涙なのか、

あるいは せつなさによる涙なのか違いがある

という人がいるらしい。

悲しみの感情をこらえ、それを耐え忍び、

そっと頬を伝うように忍びやかに流す涙、

5・6粒?の涙の中に複雑なる辛苦の想いを凝縮させたものが、

”せつなさによる涙”であり、

感情のままに振舞うことができない

シガラミを抱えた大人でなければ味わ

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切なさへの希求

切なさへの希求


切なさへの希求

心、気持ち、心情というものはそれこそ星の数ほどあり、宇宙の広さほど大きく、複雑で正体不明なものではないかと私は思う。

多くの人はあまりそういう自覚はないのかもしれないけれど、皆それぞれ自分の裡に大宇宙を抱えているのだと私は思う。

心と身体がバラバラで不一致なのは精神病であるとか精神を患っているからだと言われようが、、、、私にはそんな 心と言う怪物 と自分の身体がぴったり一致

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坂口安吾 文学のふるさと

坂口安吾 文学のふるさと

ものすごく読みたくなってひさーしぶりに坂口安吾の 文学のふるさと を読んだ。

この文章は大学時代に読み心惹かれ、大好きな文章のひとつ、まさに 私の心のふるさと といえる作品だ。

短い文章なのでまだ読んだことのない方はぜひどうぞ。(ネットでも検索するとすぐに読める。)

私は高校時代に臨死体験をして、、、といっても医療ミスというか医療事故によるものだったのだが、とにかく呼吸がとまり、心臓も止まっ

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