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【大損注意】知らないとヤバい法律関係まとめ

こんにちは、マーケティングドクターです。

今日はフリーランスとして活動する際の損害賠償リスクに焦点を当て、その重要性を解説します。フリーランスは自由で柔軟な働き方ができますが、それに伴うリスクも存在します。特に、情報漏洩、著作権法違反、商標権侵害などをしてしまうと、被害の大きさによって損害賠償にまで発展することもあり、そうなってしまうと仕事の安定性や信頼性に大きな影響を与えます。

この記事では、これらのリスクを理解し、適切に管理する方法をご紹介します。フリーランスとしてのキャリアを安全かつ成功に導くための知識として、ぜひお役立てください。


情報漏洩とは何か?

情報漏洩とは、クライアントや自身の機密情報が外部に漏れることを指します。機密情報には、顧客データ、プロジェクトの内容、財務情報など、企業や個人が秘密にしておくべき情報が含まれます。情報漏洩は相手に巨大な損失を及ぼすことにもなりかねないため、依頼主としてもしっかり情報管理ができる人でないと、契約がリスクにってしまいます。また、依頼される側も、受注額の大きさに浮かれるだけでなく、それだけリスクを背負っているということを理解しておかなければなりません。

情報漏洩のリスクとフリーランスの関連性

多くの場合、フリーランスは複数のクライアントと契約をしますので、それぞれの機密データを取り扱います。これらの情報管理を怠り、外部に漏れてしまうと上記のように大きな問題に発展してしまう可能性があります。

特にフリーランスは、大規模な企業と比べてセキュリティ対策が不十分なことが多く、ハッキングや誤操作による情報漏洩の危険性が高いものです。そのため、適切なデータ管理とセキュリティ対策を行う必要があるのです。

情報漏洩を防ぐためのベストプラクティス

情報漏洩を防ぐためには、まずはMcAfeeノートンなどのセキュリティソフトをパソコンに入れ、ウィルス感染リスクを防ぐことです。1年で4,000円〜5,000円くらいで安いですので、自身のPCでビジネスをすると決めたのであれば、最低限入れておくようにしましょう。

また、強力なパスワードの使用と定期的な更新が重要です。そして、重要なデータを移動する際にはパスワードをかけるなどしましょう。

あとは、フリーランスはどこでも仕事ができるのがメリットですが、公共のWiFiは情報を閲覧される可能性があるため、繋ぐのは極力控え、セキュリティのしっかりしたポケットWi-Fiやスマートフォンのテザリングなどでネット環境を整えるようにしてください。

ネット環境だけ整えていても、パソコンの画面を直接見られて情報を盗まれてしまってはどうしようもありません。パソコンに覗き見防止フィルターをつけるなど工夫しましょう。

最後に、不要になった書類やデジタルデータは適切に処分し、クライアントとのコミュニケーションでは情報の最小限化を心がけてください。これらの対策により、フリーランスとして情報漏洩のリスクを最小限に抑えることができます。

著作権とは何か?

著作権とは、作品の作者がその作品に対して持つ排他的な権利のことです。これには、作品の複製、公開、配布などが含まれます。フリーランスがこの権利を侵害すると、著作権者からの法的措置を受けるリスクがあります。

著作権侵害の例とフリーランスが犯しやすい点

インターネットで簡単に情報や画像、動画を手に入れることができる現代では、著作権違反を犯しやすい状況にあります。例えば、クライアントの依頼でウェブサイトを作成する際、オンラインで見つけた画像を許可なく使用することは著作権違反にあたります。また、他人のブログ記事を無断でコピーして自分のサイトに掲載することも、同様に違反行為です。

例えばよく「○○市場の市場規模が▲▲倍になると予想されている。」などのデータを勝手に載せる人がいますが、あれもきちんと「〜社の2024年度■■調査より」など出所を明記しなければなりません。出所を明記することで、データや根拠の信憑性も分かるので、絶対に明記するようにしてください。

あとはよく違反している例としてあるのがこういうケース。私はよく英語の動画を観ますが、ネイティブはよくこのフレーズを使う!という表現を分かりやすく見せるために、映画やドラマで対象のフレーズを使っている部分を切り取って説明している時があります。商業用として使っているものは許可を取っていると思いますが、ほとんどの英語系インフルエンサーの方は許可を取っておらず、違反していると思います。

著作権法違反が発覚した場合、損害賠償請求や刑事罰の対象となる可能性があります。著作権に関する知識を身につけ、常に注意を払うことが必要です。

余談ですが、「X社のロゴを作りました」などの実績を自身のWebページなどに載せるのはどうなのでしょう?

著作権法的には引っかからないことが多いようです。ただ、例えばロゴの変更をX社のカスタマーに伝える前に実績として載せてしまい、X社が公表する前に消費者に知れてしまったなどあってはトラブルになります。実績を掲載する場合には相手の了解を得てからにしましょう。

著作権侵害の結果と対処法

まずは著作権に関する基本的な知識を身につけましょう。使用する素材が著作権で保護されているかどうかを確認し、必要であれば正式な許可を取るか、ライセンスが明確にされた素材(例えばクリエイティブ・コモンズライセンスなど)を利用することが重要です。また、自分自身が作成したコンテンツについても、著作権を意識し、不正利用から守るための措置を講じることが望ましいです。

自分の権利と他者の権利の両方を尊重し、法的トラブルを避けるためにも、正しい知識と対応をしましょう。

商標権とは何か?

商標権とは、特定の商品やサービスに関連するマーク、ロゴ、名前などを保護する権利です。これにより、消費者が特定の商品やサービスの出所を識別できるようになります。

商標権侵害の例とフリーランスの関連性

例えば、クライアントのために作成するウェブサイトやマーケティング資料に、他社のロゴや商標を許可なく使用することは侵害行為にあたります。また、他社の商標を模倣したデザインやロゴを自分の商品やサービスに使用することも、同様に問題となります。

以前こんなことがありました。私がとある企業のマーケティングコンサルに入っている時、そこの社長がAおもちゃを大量に持っているため、それを使って施設を作りたいということでプランを作ってほしいと言われました。しかし、「それは権利の侵害にあたります」と伝え説得しましたが「こっちは購入して所有権を持っているから何の問題もない。何か言われたらその時考えるので、とにかくゴーで。」と強行突破されてしまいました。

しかもその時、なんと施設の改装に1,000万円以上つぎ込んでしまっていたので、もう止まることができない状態まで来ていました。

しかし案の定、施設がメディアなどで取り上げられるようになり認知度が上がったことで、後日そのおもちゃの企業から法的措置を検討している旨の書面が送られてきました。

その後のことは詳しくお伝えしませんが、要するに企業が長年ブランディングしてきたその名前を使ってそういう施設を作るとは、何事だ?ということです。私もそう思います。

結局その施設は無駄になったわけではありませんが、その時しみじみ、ルールを守ってビジネスしなければならないのだな、と感じたことを覚えています。

商標権侵害を犯すと、損害賠償請求や訴訟を起こされるリスクがあります。これは、フリーランスの評判や経済的な健全性に大きな悪影響を与える可能性があります。特に、商標権は国によって異なるため、国際的なプロジェクトに関わる場合はさらに注意が必要です。

商標権侵害の結果と回避策

ここでもまずは、商標に関する基本的な知識を身につけ、使用する素材が商標権で保護されているかを確認することが重要です。必要であれば、商標権者から正式な許可を取得するか、商標権が問題にならない素材を選択しましょう。また、自身の商標を登録して保護することも、フリーランスとしての権利を守るために有効です。

商標権侵害は、フリーランスのビジネスに深刻な影響を及ぼす可能性があります。法的なトラブルを避け、信頼性を保つためにも、商標に関する適切な知識と注意が求められます。

契約違反のリスクとフリーランスの関連性

クライアントとの契約は、仕事の範囲、納期、報酬などを明確に定めることで、双方の期待を一致させる役割を果たします。

しかし、契約内容を正確に理解し履行しなければ、業務の遅延や品質の問題、さらには法的措置を招くことにもなりかねません。したがって、契約を締結する際は、その条項を十分に理解し、約束を守ることが極めて重要です。フリーランスとしての信頼と専門性を保つためにも、契約違反は避けるべきリスクの一つです。

契約違反の例とその影響

契約違反の具体的な例としては、納期の遅延、仕様の誤解、未承認のサブコントラクトなどが挙げられます。納期の遅延はクライアントのプロジェクトに大きな影響を及ぼし、契約違反となることが多いです。また、プロジェクトの仕様を誤解すると、クライアントの期待に応えられず、品質問題や追加作業につながりかねません。

さらに、契約に基づいていないサブコントラクトや外部委託は、クライアントの承認を得ずに行うと契約違反になることがあります。これらの違反は、信頼の損失、追加のコスト、場合によっては法的措置を招く可能性があり、フリーランスの評判やビジネスに大きなダメージを与えることになります。

私が以前雇っていた副業フリーランスで、細かい作業を任せていた方がいたのですが、一部を他の人にやらせていたということがありました。契約で第三者への委託は、作業をするためには機密情報を扱う必要があり、情報漏洩のリスクがあるため許していませんでした。しかし問い詰めてみると、どうやら身内なのでOKだと思っていたとのことでした。

その言い訳を聞いた瞬間に、知識不足なのはまだ直しようがありますが、物事の理解力にリスクがあると感じ、すぐに契約解除したことがあります。

契約内容を正確に把握し、約束された品質と期限内に業務を完了することが重要だということです。

契約違反を防ぐためのヒント

契約違反を防ぐためには、まず契約内容をしっかりと理解し、明確なコミュニケーションを取りましょう。契約書の各項目を丁寧に読み、不明瞭な点はすぐにクライアントと確認しまします。納期や作業範囲、支払い条件など、重要な部分は特に注意深く確認が必要です。また、プロジェクトの進行状況をクライアントに定期的に報告することで、期待とのズレを早期に発見し対応することが可能になります。

さらに、リスク管理として、予期せぬ事態に備えた計画も重要です。例えば、病気や緊急事態が発生した場合のバックアッププランを準備しておくことで、納期遅延を防ぐことができます。また、外部の専門家やコンサルタントと連携して、法的なアドバイスやプロジェクト管理のサポートを得ることも有効です。

フリーランスとして活動する上で、契約違反は避けたい大きなリスクの一つです。契約内容の厳守と計画的なリスク管理により、信頼性の高いプロフェッショナルとしての立場を保ち続けることができます。

まとめ

フリーランスとしてリスク管理を行うことは、事業の成功と長期的な安定に不可欠です。この記事では、情報漏洩、著作権法違反、商標権侵害、契約違反といった重要なリスク領域を取り上げ、それぞれのリスクを理解し、適切に対処する方法を解説しました。これらの情報を活用し、リスクを予防し、万が一の事態が発生した場合も適切に対応することで、フリーランスとしてのキャリアを守り、発展させていきましょう。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

何か意見や感想などあれば、お気軽にご連絡ください。

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