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#療法士
闘病記(51) 横文字
「へえー!」と病室で思わず声を出してしまった。某番組で使われていたボタンでもあったなら、20回ぐらい押していたと思う。なんと、なんと、リハビリテーションの起源は、古代ギリシア、医学の父と呼ばれるヒポクラテスまで遡るらしい。
このテキストを書くときは、何も調べることなく、記憶だけを頼りにすると決めているが、普段リハビリテーションを行っている時の自分はそうでは無い。
疑問に思うこと、行っている運
闘病記(47) 出世魚
ここ数回のテキストのタイトルや文章を読むと、自分は寝ても覚めても「尿」と「尿意」について考え、行動していたように思われるかもしれないが、そういうわけではなく、当然、毎日のリハビリテーションは続いていた。夜中に大失禁による大失態をおかしてしまい、何ともいえない敗北感と罪悪感にさいなまれてほとんど眠れないような夜でも、やがて、そ知らぬ顔で、朝がやって来る。洗面や食事を済ませると、あっという間に8
闘病記(43) オネショマン
前回投稿したテキスト「採尿パーティー」のnoteに40を超える「スキ」を頂戴し、フォローをしてくれる人も増えた。とってもうれしい。皆さんの応援を無駄にすることなく、これからも丁寧に書いていこうと思う。
さて、自分はようやくバルーンを取り外せたわけだが、何より驚いたのは病院内の人々が大変に喜んでくれたことだった。あんなに喜ばれるとは思わなかった。バルーンが取れた翌朝、車椅子を押してもらってリハビリ
闘病記(41) チャンス到来
「家族に協力してもらいながらバルーンをつけたままの生活を送る。」「自己導尿を行う。」この言葉たちが頭の中をぐるぐると回り、眠っていても悪いイメージが布団の上からおおいかぶさってくるような日々が続いた。
加えて、家族、主治医、担当看護師らと行う面談の時間が、絶望感にとどめを刺した。
自分は、主治医から、
「検査の結果は厳しいものとなりましたが、退院までにまだ時間があります。バルーンが取れるよ