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今日も今日とて

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平凡で、理不尽で、残酷で。だけど、本当はやさしい。そんな世界のお話。
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#生き方

my beautiful world

my beautiful world

「物語」のような世界を生きたい。

それは幼い頃に思い描いていた世界のように、空想いっぱいのファンタジーの世界ではなくて、私はただ「美しい」世界を生きていたい。生きていたいというより、世界を美しく、できる人でありたい。

***

なんてことない日常を、当たり前の日々を
美しい世界へと
変えてしまうことのできる人でありたい。

混濁として、
嫉妬や絶望で溢れるこの世界を
美しいと、感じられる人であ

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「誰かのため」に生きることは不幸と幸せ

「誰かのため」に生きることは不幸と幸せ

「理想の自分」「なりたい自分」について最近、よく考える。

昔から「どんな人になりたい」とか「憧れの人」だとか、そういうのが苦手だった。できるだけ早く子供を産んで、お金持ちと結婚して・・・そんな風にキラキラした目で楽しそうに夢を語る同級生たちを、私はいつも不思議な目で見ていた。将来のことなんて、正直あまり真剣に考えていなかったし、ただ親が喜ぶからって理由で、有名大学を目指したりしてた。なりたい職業

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「"ふわっと"した幸せを」

「"ふわっと"した幸せを」

「世界を変えたい」

そんな風に大きな夢を抱いてた。だけど、その夢が現実になることはなくて、いつか抱いた夢は今の私を傷つける鋭いナイフに変わっていた。

そうして何年も何年も、自分で作ったナイフで自分自身を切りつけては、ボロボロになった自分を見たとき、ようやく気付いた。

「ああ、これは私の夢じゃないんだ」

いつか自分の夢だと思って抱いた希望は、私じゃない誰かにとっての大切な夢で、それがあまりに

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「どんな私でありたい?」

「どんな私でありたい?」

そう問いかけられる度、私の思考は止まっていた。

数年前、自己啓発が流行り始める少し前のことだ。私は自分探しに必死だった。そんなとき、信じるべき”何か”を見つけ、それを信じて疑わない眼をした人たちから、何度もそんな問いを投げかけられていた。「理想のあなたは?」「なんでも手に入るとしたら何が欲しい?」そんななんてことない問いがいつも私を追い詰めていた。

物欲がないわけではない。したいことがないわけ

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