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MAEKI
2020年10月19日 04:20
「あきとさん、今日はほんとに話してくれてありがとう。」彼の手を握って、高く握っていた、あきとさんの拳が解れ、私の手を握り返した。「あきとさん、私は封印してた過去の記憶がいきなり全て戻って、正直焦ってる。今、なんて答えればいいのか分からないっていうのが正直な気持ち。」「うん、そうだよね。きっと。」「ごめんね。でも、本当に好きだった。多分、今でも好き・・なのかな?分からない。」「い
2020年10月15日 02:21
「全然捕まらないですね。タクシー。」「だね。さっき店で呼んでもらえばよかったね。まぁ、このあたりのこの時間ってこんなもんだよね。きっと。」「だね。私、タクシー呼ぼうか?」「いや、歩こう!」「え?うん、はい・・。どこか目的地はあるの?」「いや、ない。笑 なんか、久々に会うから、テキパキできない。ごめん。笑」「あ、いや。こちらこそ。」「れいちゃん、大人になったね。って、当た
2020年9月23日 17:54
キッチンへ行くと、「・・・本当に何もないね。笑」「でしょ?笑」あきとさんの冷蔵庫には、・お酒・おつまみ系(チーズやハムなど)・卵・納豆・豆腐・市販の刻みネギくらいしかなく・・・。「どうする?ピザでも頼む?」「いや、作るよ!お金もったいない!なんか使っちゃダメなのある?」「ない!お好きに!」結局私が作ったのは、オムライス。玉ねぎの代わりに、
2020年9月19日 02:44
ーーガチャ。あきとさんの寝室は、アロマ?お香?の香りがして、非日常的な感覚になり、自然と、緊張感が増す。後ろで扉を閉める音が聞こえた。「ーーーーあきとさん?真っ暗だよ。」「ごめん、明かりつけるね。」一気に明るくなり、一瞬視界がぼやける。「明るすぎ・・・?だね。」そう言って、リモコンで明かりが薄暗くなった。ただ立っているのも、なんか違うよな・・・そう思い、ベッ
2020年9月18日 03:06
翌日のお昼。彼から初めてメールが来た。・・・・昨日はごめん。情けないけど、記憶が曖昧な部分もあって。でも、ひどいことしたんだろうなっていうのはわかってる。泣いてるれいちゃんの顔を鮮明に思い出す。本当にごめん。電話してもきっと出てくれないと思うから。もう、れいちゃんと会う前にお酒飲まないから。会いたいです。・・・メールを読んでしばらく、考えた。なぜ
2020年9月16日 21:50
30分ほどして、夕飯が部屋に届いた。「うんまそ!やっぱ和食はいいね〜!」「温泉では和食ですね!!あきとさん、お酒いいんですか?」「あ、そっか。泊まるんだもんね。じゃあ焼酎かワインでも飲もうかな。」「ビールじゃなくていきなり!?」「大人でしょ。笑 ビールあんまし得意じゃなくて。笑」「意外〜。どうぞ、飲んでください。」「じゃ、遠慮なく!れいちゃんは?ノンアルコールで何か頼む
2020年9月16日 16:13
ーーどうしよう。これはお泊り?ーーそれとも日帰り?ーーなんか急に緊張してきて話せない。箱根に到着すると、またコンビニに車を停めて、あきとさんはタバコを吸いに外へ出た。しばらくして車へ戻ってくると、「じゃあ、向かうかー。なんか急に静かじゃない?笑」「え!いや、別に普通ですよ!!もうあきとさんに任せます!」「駆け落ちじゃあるまいし。笑 では出発〜」15分ほど車を走ら
2020年9月16日 14:07
水曜日に会う約束をしてから、1日1日がとっても長かった。私は久々に友人と会って遊んだり、高校入学〜編入のことを打ち明け、まさに第二の人生を歩もうとしていた。そして、火曜日。ーー時間連絡するって言ってたよな・・・こっちからかけない方がいいよな。時間は流れ、19時。・・・まさか、忘れられてる?かけようか、待つか、携帯を握りしめ、落ち着かない様子でいると、♪〜♪〜♪〜
2020年9月16日 04:09
あれから二週間。私は高校受験よりも勉強に励んでいた。高校受験より必死だった。絶対に這い上がる、と。そして、夏休みを迎える。今年もまた暑いらしい。あー、また玄関前に生きてるか死んでるか分からないセミが転がってて、立ち往生する季節だなー。周りの友人が夏休みを満喫している頃、私は全ての誘いを家族旅行と言って断り、勉強に明け暮れた。そして、編入試験当日。3つの公
2020年9月15日 23:10
「ただいま」「おかえり!ご飯は?もう食べる?」「うん。ありがとう。その後少し期末試験の勉強するね」「あら!頑張って!」「ごちそうさま!ママ、ありがとう。美味しかったよ!」「じゃあ、勉強、頑張ってね。夜食欲しかったら言って!」「うん。ありがとう。」ーーバンドマン、か。そんなことを、ふと考えつつも、私は期末試験の勉強に励んだ。絶対に負けない。負けてたまるか、と。
2020年9月15日 18:11
次の日。いつものように7:00に起きて、学校へ母親のふりをして欠席の電話。・・・本当に私のことなんて気にならないんだな。もうかれこれ2週間以上休んでるのに、「大丈夫か?」の連絡もしてこない教師だったんだ。誰も私のことなんて気にかけてない。もう欠席の連絡だってしなくても気づかれないんじゃないか。・・・どこで間違えたんだろう。こんなはずじゃなかったのに。「おはよう。朝ご
2020年9月15日 04:44
彼と出会ったのは、十数年前。私が高校生の頃だ。私立の進学校に通い、その中でもトップクラスの成績を持つ人が集まる特進選抜クラスにいた。男子40人女子4人このコースは学年で1クラスしか設けられていないため3年間クラス替えなし。部活もできず、毎日7時間授業。一見苦痛そうだけど、それなりに楽しく過ごしていた。同じクラスに彼氏もできた。別棟にある他クラスからも
2020年9月15日 04:26
2018年現在。28歳 OL。都内のマンション住み。正直、なかなかいいマンション。仕事は、都内の某広告代理店勤務。CMなども担当することが多々あるので、芸能人の美形に目が麻痺している。だからと言って、芸能人と付き合いたいとかは思わない。大抵が、変わり者で、仕事以外で理解し合えることはないから。こちらからお断りスタンスに見えるかもしれないけど、事実そうだ。こう