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記事一覧

禁忌

アヤメ
3年前

「物語に沈める」ってこういうことなんだなあ

アヤメ
3年前

一角獣 400字小説

前記事同様。400字ではないけどだいたい。 _______ その角に触れる。いつも冷たくて気持ちがいいのが安心させる。小説家になろうかしら。この一角獣が冷たいままでいるこ…

アヤメ
3年前
1

青の憂鬱 400字小説

前記事同様。 _________ 桜が咲き始めた。 僕の子供はこの蕾が膨らんでいくのが早くて目に見えそうなぐらい、早く成長しているのだろうかと、当てのない自分の腹をさすっ…

アヤメ
3年前
1

陽だまり 400字小説

自動ライティングしてみた。自我を消して(減らして?)書く400字小説。 _________ 洗濯物を干すのは僕だ。 一つ一つ、挟んでいると彼が話しかけてくる。 「彼女の下着は…

アヤメ
3年前
1

思えば最近、ラジオを常に聞いているような、生活から目を背けるようなことをしていなくて、生活に「良さ」を見出していたかと思う。

アヤメ
3年前

生、life

普通。普通でいいんですよ。 何も特別なことじゃなくて、生活することなんだなあ。普通のことを思って、普通の行動をすることがソレで。それがすべてで、区別なくて、サラ…

アヤメ
3年前
1

「鳥を一定の距離から眺めているときはひとつなのに、近づいて触れようとすると分離感が生まれる。そうすると鳥は逃げていく」って仰っている人がいて、真理だなと思ったので、所有欲とかそういうことに関して考えたい。

アヤメ
3年前
1

Adolescent

人工物。 革ベルト。首留めて、気恥ずかしい音。粗野で、軽くて、偽物の金属。造りモノで、軽薄で、合法で、無達成で、不恰好な遊び。 見てよ。彼が、支配したくなけりゃ、…

アヤメ
3年前
1

色即是空 空即是色、空と色イコールなんだって、意味をやっとちゃんと感じた気する。だからこの世界は色とも言えるしこの世界が空だって言ってもいいんだって、そういうことだよな。色を否定する必要もない、だって空だから。だよな。

アヤメ
3年前
1

"This is Just to Say" をエロく解釈する

This is Just to Say (訳例:書き置き), William Carlos Williams (1883-1963, America) I have eaten the plums that were in the icebox and which you were probabl…

アヤメ
3年前

今日の大学 R.W.Emerson

今日はエマソンをよく読んだ。 読めば読むほど、「世界」の仕組みを悟った人だな〜と思います。 以下は 堀内正規「第四章 エマソンの<自然>ー岩田慶治の<アニミズム>…

アヤメ
4年前
4

エロとヌードとランジェリー vol.3 ヌード

ヌードが一番美しいと思うことが多い。自分に関してもそう。 人間はアートになれる、と思う。 寝そべってたり、猫背だったり、なんでもない格好をしているヌードの女性の写…

アヤメ
4年前
3

エロとヌードとランジェリー vol.2 下着

胸が小さいことに、最近やっと納得がいった。 ないって言ってるけど、実際に見たらそれなりに、ではなく、本当に平坦な方なんだけど。 ちなみに個人的には、なさそうだけど…

アヤメ
4年前
3

エロとヌードとランジェリー vol.1 エロを生業にしたい

エロ発信で物事を知り、物事や人に出会ってきた。 今でこそ椎名林檎を崇拝しているけれど、発端は「エロい歌を書く人がいる」だったから、最初はそういう歌ばかり探して聞…

アヤメ
4年前
4

村上 ・ 「納屋を焼く」 (2)同時存在, 霊媒

私が大学で書いたものを転載しています。 3. 複数の世界と同時存在  「彼」は彼の哲学ともいうべき確固たる前提のもとに話している。「僕」は多くの「社会的」人間が属し…

アヤメ
4年前
4

「物語に沈める」ってこういうことなんだなあ

一角獣 400字小説

一角獣 400字小説

前記事同様。400字ではないけどだいたい。

_______

その角に触れる。いつも冷たくて気持ちがいいのが安心させる。小説家になろうかしら。この一角獣が冷たいままでいることの理想を書いてしまおうか。それこそがプリンセスストーリーというものよね。母は扉の向こうでいつも手仕事をしている。まだ呼ばれない。私の氷の世界はまだ清いままでいられる。 なにも起こらない。時間が、止まっているのかしら。私が、一

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青の憂鬱 400字小説

青の憂鬱 400字小説

前記事同様。

_________

桜が咲き始めた。
僕の子供はこの蕾が膨らんでいくのが早くて目に見えそうなぐらい、早く成長しているのだろうかと、当てのない自分の腹をさすってみる。
歩いていると、自分がこの世で一人であるような気がしてくる。
桜並木は風景であり、何も意味してはくれない、僕を安易に満たしてくれるとは思えない。
春に子供を持つというのは、少し悲しいだろうか。春に僕の味方はいないように

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陽だまり 400字小説

陽だまり 400字小説

自動ライティングしてみた。自我を消して(減らして?)書く400字小説。

_________

洗濯物を干すのは僕だ。
一つ一つ、挟んでいると彼が話しかけてくる。
「彼女の下着は外側にかけておいて」
彼は煙草に火をつける。
爽やかな朝だ。
家の中に、コーヒーが淹れられる。家事は体を動かすので、生活が鮮やかになって好きだ。
彼女はコットンの白いスリップ姿で現れた。「今日は仕事が終わったらクラブに行く

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思えば最近、ラジオを常に聞いているような、生活から目を背けるようなことをしていなくて、生活に「良さ」を見出していたかと思う。

生、life

生、life

普通。普通でいいんですよ。
何も特別なことじゃなくて、生活することなんだなあ。普通のことを思って、普通の行動をすることがソレで。それがすべてで、区別なくて、サラッとしていて、シンプルで、素晴らしいことで。中庸で(中道で?)、ニュートラルで。
今この私の(というか)部屋にいることがすべてで、何も求めなくてよくて、必要なものはただこちらへ来るし、来ないものは来ないだけだし、ここしか世界はないし、目の前

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「鳥を一定の距離から眺めているときはひとつなのに、近づいて触れようとすると分離感が生まれる。そうすると鳥は逃げていく」って仰っている人がいて、真理だなと思ったので、所有欲とかそういうことに関して考えたい。

Adolescent

Adolescent

人工物。
革ベルト。首留めて、気恥ずかしい音。粗野で、軽くて、偽物の金属。造りモノで、軽薄で、合法で、無達成で、不恰好な遊び。
見てよ。彼が、支配したくなけりゃ、遂げられないんだって。
細紐の高級(イイ)サテンが、本当は痛くないんだって。ワイヤーが硬くて、乳房のすべてを押し出すのが堪らないんだって。曝け出して、舐めてもらえない。
軽率に命じられ、侮辱される。ところで、悪魔(サタン)は神であったらし

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色即是空 空即是色、空と色イコールなんだって、意味をやっとちゃんと感じた気する。だからこの世界は色とも言えるしこの世界が空だって言ってもいいんだって、そういうことだよな。色を否定する必要もない、だって空だから。だよな。

"This is Just to Say" をエロく解釈する

This is Just to Say (訳例:書き置き), William Carlos Williams (1883-1963, America)

I have eaten
the plums
that were in
the icebox

and which
you were probably
saving
for breakfast

Forgive me 
they were del

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今日の大学 R.W.Emerson

今日はエマソンをよく読んだ。
読めば読むほど、「世界」の仕組みを悟った人だな〜と思います。

以下は
堀内正規「第四章 エマソンの<自然>ー岩田慶治の<アニミズム>の視点から」『エマソンー自己から世界へ』南雲堂、2017年、105−24頁

の私の解釈、思ったことです。これ自体はエマソンが書いたものではないです。エマソンへの解釈への解釈。
エマソンの使った『透明の眼球』という比喩が物議を醸している

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エロとヌードとランジェリー vol.3 ヌード

エロとヌードとランジェリー vol.3 ヌード

ヌードが一番美しいと思うことが多い。自分に関してもそう。
人間はアートになれる、と思う。
寝そべってたり、猫背だったり、なんでもない格好をしているヌードの女性の写真が大好きだ。
自然に、人間的であることが自分には魅力的なんだと思う。

一度ふつうの撮影モデルをやったことがある。
アーク(弧)を描くよう腰を突き出し、胸を張るようずっと言われていた。女性を撮る上で美しい姿勢なんだとは思う。
個人的にそ

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エロとヌードとランジェリー vol.2 下着

エロとヌードとランジェリー vol.2 下着

胸が小さいことに、最近やっと納得がいった。
ないって言ってるけど、実際に見たらそれなりに、ではなく、本当に平坦な方なんだけど。
ちなみに個人的には、なさそうだけど実際はちょっとあるじゃん、の中ぐらいのおっぱいは大好きです。ちょうどエロい。

私がもっぱら眺めているのはモノクロ写真の、昔の海外の、かつ平坦めな体の女性。人間は自分と似ているものに憧れる性質があるから、無意識に胸の小さい人を選んでいるこ

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エロとヌードとランジェリー vol.1 エロを生業にしたい

エロとヌードとランジェリー vol.1 エロを生業にしたい

エロ発信で物事を知り、物事や人に出会ってきた。

今でこそ椎名林檎を崇拝しているけれど、発端は「エロい歌を書く人がいる」だったから、最初はそういう歌ばかり探して聞いていた(笑)。

先日文化村のソール・ライター展に行った。ニューヨークのいちアートシーンということで惹かれて観たものの、衝撃を受け、ミュージアム・ショップで先ず手に取り離さなかったのは、ソームズ(彼の妻)のフルセットの下着姿、ガーターベ

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村上 ・ 「納屋を焼く」 (2)同時存在, 霊媒

村上 ・ 「納屋を焼く」 (2)同時存在, 霊媒

私が大学で書いたものを転載しています。

3. 複数の世界と同時存在
 「彼」は彼の哲学ともいうべき確固たる前提のもとに話している。「僕」は多くの「社会的」人間が属しているであろう「常識」的見解、意識のために「彼」の語りに驚き、驚かされ続ける。「彼」がこちらのジャッジに振れることはほとんどない。

僕は判断なんかしません。観察しているだけです。雨と同じですよ。雨が降る。川があふれる。何かが押し流さ

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